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元リーバイス社CMO:「子供たちを、そして言論の自由を守るため、キャリアも百万ドルも捨てました」


『20年以上前、リーバイ・ストラウス社の一員になりました。そして昨日、自分の言論を守るため、最高責任者の職を辞しました。』


ジェニファー・セイ(Jennifer Sey)は、元プロ体操選手で、4児の母である。そしてつい最近まで、20年近くキャリアの梯子を登り続けたリーバイ・ストラウス社でグローバルブランド最高責任者を務め、次期CEOの座に一番近いところにいた。

しかしセイは、自身の口を塞ごうとする同社の圧力に抗い、信念を貫くために、そのポジションに別れを告げる。

退社の際、CEOのチップ・バーグは、秘密保持契約への署名と引き換えに100万ドルの退職金を提示してきたという。セイは「自分の声を守る」ためにそれを辞退した。


すっかり「キャンセルされた元リベラルの駆け込み寺」と化したバリ・ウェイスのSubstackに、ジェニファー・セイが手記を投稿し、事件の一部始終を語っている。

今回は、キャンセルカルチャーの憂き目にあいながらも、誰もが羨むキャリアと大金を捨てて、自由で誇れる母親であることを選んだ彼女のエピソードをまとめた。



2019年、政治について語ることの重要性を説いていた彼女は、この結末を予想していただろうか

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