【Edge Rank1113】閉所恐怖症なので飛行機での移動が心配【ゆうせい】
MRIの検査中に目を開けてはならない
MRIの検査中に目を開けたことがある。ひどく後悔している。一生後悔するだろう。あのとき目を開けた瞬間から閉所恐怖症になった。この先、もしもMRIの検査を受ける人がいるならば、必ずアイマスクを着用することをおすすめしたい。いや、むしろ病院側で準備すべきだと思う。この世の中に閉所恐怖症を一人でも増やさないために必須条件にしてほしい。
もう二度とMRIはやりたくないと思ったが、残念なことにそのあと3回もやるはめになった。二度目のMRIは過呼吸になりかけて一度ストップしたが、看護師さんから松岡修造ばりの「できるできるできる!!!」と超強力なガッチリ握手と励ましを受けてなんとか乗り切ったことを覚えている。
閉所恐怖症と言っても、僕の場合はエレベーターや満員電車くらいなら問題ないから不思議な点もある。(人によってはこれも超怖いらしい)
だが筒型のウォータースライダーは無理。子どものころは大好きだったけど、今は想像しただけでも怖い。カプセルホテルは利用したことはないが、宿泊できる気がしない。
ウォータースライダーもカプセルホテルも避けようと思えば余裕で避けられるので、日常生活において恐怖を感じることはないのだけれど、一つだけ怖いものがあって、それが飛行機。
飛行機で移動しないようにすればいいのだけど、夏に海外旅行を予定していて、こればかりは乗るしか方法はない。行きたさと怖さを天秤にかけて、行きたさが勝ったのだ。究極なことを言えば船という選択肢があるのだが現実的ではないので除外。
僕と同い年のお笑い芸人、バッドボーイズの佐田正樹氏も同じくMRIで閉所恐怖症になった一人。先日Instagramのストーリーズにて、飛行機に乗った際にパニック症状が出てしまい降りることになったと投稿していた。
その投稿を読んでしまったことで飛行機への心配がさらに強くなってしまった。国内線でも高額なのに、国際線でやっぱり乗れませんなんて絶対にあってはならない。こればかりは当日にならないとわからないので、今は祈ることしかできない。最後の手段として、乗った瞬間にお酒を飲んで強制的に寝るものありかもしれない。
なんだかんだ心配はしつつも、国際線は日本公開前の映画を見ることができるので「俺の心と身体よ、2時間だけもってくれ」と祈るセコさも併せ持っているんだけど。
映画『宮松と山下』を観た
映画の話が出たので映画の話を少し。
当マガジン「Edge Rank」の前回記事で共同執筆者&友人の奥野さんより『宮松と山下』をおすすめされたので鑑賞。
劇場公開が決まったとき、香川照之さんに取材を申し込んでいたことを思い出す。いろいろあって実現せず、それからしばらくして映画情報マガジンの仕事から離れてしまったこともあって、未見のままだった一本。
諸々は横に置いて観てみた。もし諸々を横に置けるならばぜひ観てほしいと思う。記憶をなくした男(女)の物語はたくさんあれど、本作の独特な気持ち悪さは僕にとって気持ち良いものだった。(以下ネタバレなし)
記憶をなくし、エキストラ俳優として自分ではない何者かを淡々と演じる宮松。アルバイトもしながらの慎ましい暮らしは、幸せとは言えないかもしれない。だけど僕にはどこか充実しているように見えた。
宮松としての自分、宮松が演じる何者かになっている自分、そして山下という自分。どれが本当なのかはわからないし、ぜんぶ本当とも言える。宮松として生きながら、過去に何があったんだろうと想像することもある毎日。思い出すことを諦めているようにも見えるし、避けているようにも見える。
山下の人生で起きたことをリセットしたいのか、それとも都合よく忘れてしまいたいのか。山下に戻るべきか、宮松として生きるべきか。誰が幸せになって誰が不幸になるのか。
描かれていること、描かれていないこと、鑑賞する人が想像し、どこまでを補完するかで印象が変わる作品。ラストで感じるものは人それぞれ違うと思うけれど、僕が宮松(山下)であったなら、ちょっとうれしい気持ちなのではないだろうか。
気分が違うときに、また期間を置いてから見たいと思う一本だった。
編集後記
浅草橋にあるコワーキングスペース「技研ベース」にて、水曜〜金曜の11:30〜14:00だけ開店している「カリー・ギーク 技研ベース支店」のカレーがめちゃくちゃ美味しかった。週替りのレンズ豆のカレーを食べたけど、定番のチキンカレーも食べたい。マスターに言われた通り二種盛りにすべきだった。あまりにも美味しかったので浅草橋に用事をつくって、いや用事がなくてももう一度食べに行く予定。
共同マガジン「Edge Rank」次回は田下さんの予定です。お楽しみに。
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