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【Edge Rank1112】二重化の大切さ【奥野】

今年は花粉がきつい、気がしています。この数年わりと大丈夫だったのに、なんか目がしょぼしょぼする。せっかくズブくなってきた花粉症、過敏になってきたらいやだなあ。

仕事道具の二重化の話

サラリーマン時代はずっとシステムエンジニアをしていて、それなりにシステムの可用性(トラブルができるだけ無いように。あっても止らないようにする性能や能力や尺度)を高める工夫をしてきました。今よく聞く「クラウドコンピューティング」の大きな特徴の一つは可用性の高さで、一台の(一台に見える)サーバーが異常に停止してもシステム全体としてはうまく稼働しているように仕組み作りをするわけですね。

僕の仕事はパソコンで原稿を書いたり画像の整理をしたり、取材で人の話を聞いたりメモしたり写真を撮ったりすることなんですが、システムエンジニアの経験があるからか、可用性が低い状態であることがとても怖いんですよね。だから何かしらの二重化(多重化)を施して仕事に臨むことが多いです。

パソコンの多重化


Windowsパソコンを3台使っています。仕事で執筆したデータ・撮影したデータなどのうち、半年~1年くらいのものはクラウドに保存して複数のパソコンで同期できるようにしています。

1)自宅のメインはデスクトップ機。最も日常的に仕事をしているマシンです。ライセンス的に1台しか使えないソフトウェアがある場合には、これにインストールしているケースがほとんどです。

2)サブ機兼ノートパソコンのメインがあります。少なくとも3日に1度程度の割合で電源を入れて簡単な作業をするようにしているので、クラウドを経由したデータの同期はまあまあ取れている状況です。取材をするときはこのノートでメモを取るので、帰宅後にクラウド経由でデスクトップにデータが同期されます。

3)ノートパソコンのサブになる第3のマシンがあります。2)のノートパソコンほどスペックが良くありませんが、最悪、これを持ち出して取材のメモを取れる程度の状況は常に維持しています。これは10日に1度程度はデータの同期を取っています。

1を無くして2・3で運用することも出来ますが、自宅で作業するときにはスペック的に余裕のあるマシンで作業したい、という理由からこうなっている感じですね。

カメラの多重化


取材の際のカメラも多重化をしています。もっとも、予備の方としてはハイエンドなスマートフォンが代わりになるケースが多いですが。

1)メインのフルサイズミラーレスがあります。



このミラーレスがメインで、取材の際に必ず持ち出すカメラです。SDカードが2枚挿入できるタイプで、撮影したデータを2枚のSDカードに同時に記録します。1枚のカードが障害でアウトになってももう1枚あるので助かります。

2)サブのAPS-Cカメラがあります。
コンデジのRICOH GR3xという単焦点のカメラですが、メインのカメラで撮影する合間にもこのカメラでパシャパシャと撮っているケースが多いです。仮にメインのカメラを水没させてしまった、電車の中に忘れてしまった、などしたときにでも、サブカメラでパシャパシャ撮っておけば、最低限の画像が確保できているというワケですね。
フルサイズミラーレスを持ち出すほどの状況でない場合は、このカメラが主力になるケースもあります。その時は3)のスマホがサブ機になります。

3)ハイエンドのスマートフォンがあります。
Galaxy S23 Ultraという機種を使っていて、これが3台目のカメラとして機能します。2)がメインの時のサブ機だったり、取材の様子をサッとSNSにシェアする時に使ったり、使い方は様々。Googleフォトと連携しているので、Wi-Fi接続した瞬間に自動的にバックアップしてくれるのも心強いですね。そのため、1)がメインのときに、2)3)の2台をバックアップ用として押さえの撮影をすることがあります。

ボイスレコーダーも2本立て

インタビューをするときには録音をします。何かの現場で立ってインタビューをするときなど例外もありますが、会議室などでお話を伺う際には、録音の機械も2台用意します。もっとも録音の機械といってもスマートフォンを使いますけれど。

1)メインの録音はGoogle Pixel 8 Pro

もう、録音はGoogleのPixelシリーズでしか行ないたくない、というのが現状。なぜかと言えば、録音と同時に自動文字起こしをしてくれるからなんですね。
文字起こしの精度が100%、みたいなことはありませんが、自分がお話を聞いている取材なので読めばだいたい分かります。更に、テキストを選択すると、選択した部分から音声の頭出しをしてくれるので聞き返すのが本当に楽なんですよね。Googleの録音も、録音終了後すぐにクラウドに自動保存してくれるのが有り難くって、帰宅後はバックアップ作業をすることなく、デスクトップから録音データを聞いたり、テキストと音声の頭出しの連携をしたりできます。

2)録音のサブ機はGoogle Pixel 7
サブ機はこれもまたGoogleのPixelです。おととしのモデルですね。おととし、Pixelを初めて使って使い勝手に衝撃を受け、去年のPixel 8 Proの発売にあたって「Pixelの2台体制にした」という流れです。
一度だけPixel 7が録音中に落ちてしまい、Pixel 8の録音データで助かった経験がありました。やっぱり二重化大切。
Pixel2台体制の前は、他社スマートフォンの録音アプリを使っていました。

何が違うって「失わない安心感」が違う

二重化によって何が違うって、データを失わない安心感がまるっきり違います。取材って1回勝負なので、その時のものを失ったら2度と手に入らない情報が多いんですよね。サブ機がメイン機より性能が劣ったとしても、その時のデータが何か残っていることがとっても大切です。

最高機種を2台揃えておくほうがより良いデータを維持できますが、それはお金がかかったり、機材が重かったり……。出来る範囲・許せる範囲を見極めながら、自分の中でベストと思える多重化を進めていくのが仕事への安心感に繋がります。

取材先の最寄り駅には早めに着く

機材の二重化でリスクを減らして行っているワケですが、取材がある際には取材先の最寄り駅に早め(30分~1時間前)に着くように心がけています。主に都心部・首都圏での取材の話です。

今、都心部や首都圏の電車は様々な路線が乗り入れをしている関係で、どの路線の事故がどの路線の遅延に繋がるかが正直読めません。その代わり、なんだかんだ代替手段を得られるケースもあるので、早めの移動を心がけている次第です。

早く着いた際には、駅近くのカフェなどに入って、取材の直前のチェックをします。パソコンやカメラの電源を確認したり、質問事項を見直したり、取材対象の最新ニュースをチェックしたり。こうしたチェックを電車の中で行なうより、先方の最寄り駅で降車した後で行なう方が心に余裕が持てるんです。

それでも時間が余れば、その地域の名物や名産をちょろっと見れば、取材時の話のつかみになります。
「早めに着いたので○○を見て回ったのですが、ステキですね」
みたいな会話をすれば、先方からの印象が少しは良くなるコトでしょう。得することはあっても損することはありませんので、これもオススメですよ。

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編集後記

2022年作の「宮松と山下」がAmazon Prime Videoで視聴できたので、観ました。

まあいろいろあった香川照之さんですが、芝居のうまさはやっぱり一級品。福山雅治さん主演の大河ドラマ「龍馬伝」でも、半沢直樹でも外連味たっぷりの役どころだったと思うのですが、本作はそれとはまったく異なる、目線一つ、呼吸一つ、うなずき一つで多くを伝える演技です。これが出来るのはやっぱり凄いな……。
共演の、中越典子さん、尾美としのりさん、津田寛治さんも、香川さんに負けず劣らずのじわっと魅せる演技で、これもまたステキでした。構成上、もう一度見直した方が理解が高まる感じの作品だったので、リピートしようと思っています。じっくり観させる作品が好きな人にはお勧めなので、ぜひ観てみてください。

Edge Rank、次号はゆうせいさん号です。ゆうせいさんの感想も聞きたいな~(チラッ)

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