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投稿欄で落選した詩、自作の詩

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詩誌の投稿欄で落選した自分の詩を取り上げて、自分なりの感想と反省などを書きます。また好きな詩人さんの真似をした詩や日記を収めます。
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#詩のようなもの

詩。

詩。

高い塔から座ったまま
降りてくるのが人でなかったとして

それでも白髪に混じる
微笑みのような教え子たち

海辺にダサいルージュ
振り向きざま
飛行機たちの墓場に向かった
死が迫るすべてのゾンビたちは
やがて両想いになる

縦に並んだまま
嫌われろ

絵文字が綺麗に翻訳されれば
いつか誰にでも通じる涙となる

『体温がしみる』

『体温がしみる』

かべに手をあてると
自分の体温がはね返る
空に手を置いたら
きっと同じように生あたたかい

そんな生あたたかい空間の
空気に裂け目をつくる

こういうのって
傷っていうより裂けめなんです

ぱっくり開いてみせてくれた
傷みたいなもののうちがわを覗きこんだ

恨むようにして
手をさしこんでまさぐると
沁みているのがわかる

わたしのからだじゃない
とこで痛みがして
じんじんと中和してくれる

似合わない服

似合わない服

似合わない色の服を着てみた。どうして今日に限ってそんなことをしようとしたのか覚えてない。この服を選んだのが私なのかさえ疑わしい。「目をそらそないで。目をそらさないで。目をそらさないで」夢のなかで言われたのだと言い聞かせながら夜明けの街を歩いてる。最後に主人公がビルから飛び降りる映画があってそこでは「open your eyes」というセリフがくり返されていた。目を覚ましてと目をそらさないでは夢のな

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