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六本木ヒルズに新しいインスタレーションが現れました

 六本木ヒルズのひろばで先週、資材が運ばれ工事していました。地下鉄日比谷線からエスカレーターで上った場所で、あの巨大なクモ「ママン」の近くです。こどもの日に向けてイベントの準備をしているのだろう……ぐらいにしか考えていなかったのですが、出来あがったのはカラフルなアート作品でした。

 何段階もの色調のアクリル板が並べられていました。

 近くで見ると数字の羅列です。
 数字のアート作品と言えば、発光ダイオードでいくつもの数字が時間とともに変化する宮島達男さんの作品を思い出します。六本木ヒルズにはこのひろばとは対角線の反対にあるテレビ朝日側の壁に、その宮島さんによる巨大な表示器の《カウンター・ヴォイド》という作品があったはずです。でも、このひろばにあるのは変化する数字ではなくアクリル板に書かれた数字です。

 先頭のボードを見ると白の数字。感覚的に「2023」がずっと続いていることがわかります。今年2023年を指しているのだろうと想像がつきます。

 改めて最後のボードを見ると「2003」でした。調べてみると六本木ヒルズの開業日は2003年4月25日。つい先日、20歳の誕生日を迎えたばかりでした。開業から現在までの20年間を描いた作品に見えます。


 作品の説明がありました。
 フランス生まれの建築家でアーティスト、デザイナーの エマニュエル・ムホー(Emmanuelle Moureaux)さんによる 100 colors シリーズ43番目の作品「100色の記憶」でした。私はアクリル板の枚数を数えてはなかったのですが、数字の色を少しずつ変えながら調整して最終的に 100色の数字を描いたということのようです。
 エマニュエルさんは東北芸術工科大学の教授で、自身の設計事務所を持っており、建築設計をしたり、空間デザインやアートの発表もしているようです。

 そして、この作品は5月27日から2日間の日程で開催される「六本木アートナイト2023」の先行イベントとして設置されたインスタレーションでした。

 QRコードからウェブサイトを見ると、この作品とともにエマニュエル・ムホーさんの一連の作品が紹介されていました。


 六本木アートナイト2023は当日、六本木ヒルズのほかに東京ミッドタウンや国立新美術館、六本木交差点や六本木商店街などが会場になり、先行して展示される作品がこれからもどこかに出現するということです。



 でも、さっきのひろば。昨年の夏休みにはたくさんのドラえもんが置かれ、多くの人が写真を撮ろうと集まっていた場所です。そんなことを考えながら地下鉄に向かうエスカレーターに乗ったところ…

 明日(4月28日)から始まるスーパーマリオの映画の広告がありました。このエスカレーター、上りでスマホを操作していると周りに気がつかないのですが、帰りの下りエスカレーターに乗るとはっきりとわかるのですよね。マリオも気になっています。

(2023年4月27日)

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