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虎ノ門ヒルズが近い愛宕神社(階段のある神社・お寺)

 私が生まれ育ったところでは急な坂や階段を上って神社へ行きました。階段がある神社やお寺では、階段の手前で引き締まった気持ちになります。今回もそんな神社を訪れてみました。

 日比谷線虎ノ門ヒルズ駅A1出口から 森タワー に沿って歩き交差点を東急REIホテル側に渡ります。その先、開けた場所に傾斜の急な石段がありました。愛宕神社の 出世の石段 です。

 江戸時代、徳川家光のために無名の武士がこの石段を馬に乗って駆け上がり、その後、出世したという言い伝えからそう呼ばれているそうです。家光が見惚れた梅の花を取ってくるためで、一年の中でいまの時期の話しだったようです。石段は86段ありました。手前にあるのが 大鳥居、登ったところにあるのが 一の鳥居 です。


丹塗りの門と社殿

 一の鳥居をくぐった正面に丹塗り(にぬり)の門がありました。丹塗りは朱色を鳥居などの建築物で使う表現です。その先に社殿があります。この門と周りの柵で守られている感じがします。


将軍梅

 門の内側には梅の木もありました。石段を馬で駆け上がった武士が取っていったのは将軍梅と呼ばれるこの梅とされています。この時間は周りの高層ビルに太陽が遮られていました。


弁財天社と三角点

 愛宕山は自然の地形では東京都区内で一番高い場所です。標高26メートルで、境内に三角点が置かれています。一の鳥居の脇に弁財天社があり、さらに左隣の小さな石の目印が三角点の場所でした。


鳥居と梅の花

 三角点で振り向くと小さな鳥居が並んでいます。奥にある三つの末社の鳥居でした。ここの梅は太陽を浴びているからでしょうか、ピンク色の花をつけていました。
 手前右側には池がありますが、水が抜かれています。境内の整備工事のためで、池の周りも通りにくくなっていました。工事は来年、2024年3月までかかるということです。


NHK放送博物館(同じ愛宕山の上に)

 愛宕神社の駐車場を抜けるとNHK放送博物館がありました。愛宕山はNHKがラジオの本放送を始めた場所です。電波を広い範囲に届けられるよう、高いビルが周りに無かった時代に標高のあるこの場所が選ばれたようです。


アクセス

公式ウェブサイトによると徒歩10分圏内に地下鉄駅が3つありました。
 東京メトロ日比谷線
  神谷町駅      徒歩5分
  虎ノ門ヒルズ駅   徒歩5分
 都営三田線 御成門駅 徒歩8分

 今回は、虎ノ門ヒルズ駅の中目黒方面ホームから歩きました。このあたりは再開発の工事が続けられ出口が変わる可能性があります。また、虎ノ門ヒルズは森タワー、ビジネスタワーなどがあって複雑で、ヒルズの中に入ると方向がわかりにくいかもしれません。いったん、外に出たほうがよいと思いました。日比谷線逆方向の霞が関・銀座方面のホームは出口が1か所で外に出るしかないのですが、ここもまわりが工事中です。すぐに歩きださずに地図を探して確認したほうが無難なようです。


周辺の概略


 愛宕神社に近づくと、東急REIホテルが目印になりそうです。ホテルの北側に愛宕神社車道がありますが、そこに入ると神社の裏側に行ってしまいます。車道入り口を通り過ぎて出世の石段まで進んでください。

 バス利用だと東急バス 東98系の愛宕山下バス停がすぐ近くにあります。東京駅南口と目黒駅方面を結ぶ路線です。一時間に2、3本しかないので事前に時刻表を調べておいたほうがよいでしょう。また、道路の反対側に停まる東京駅南口→目黒駅方面のバス停からだと横断歩道が交差点にしかないので、そこそこ歩くことになります。

(2023年2月下旬に行ってみました)


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