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浪人時代に通っていた河合塾水戸校を徹底レポ!

大学受験に向けて塾・予備校に通うとなると選択肢にあがる河合塾。浪人期に通っていた河合塾水戸校の元塾生の目線の紹介です。

 本記事では主に高校生や受験生の方へ、水戸校の話を中心に河合塾大学受験科についてお伝えします!(茨城の方を意識して書いていますが、他の地域の方でも参考になる部分があるかもしれません。)

 また、河合塾に関しては 河合塾マナビスや、河合塾浜松校 に関する記事がありますので、ぜひそちらもぜひご覧ください!

  • 河合塾の大学受験料の特徴

  • 通常授業

  • チューターとチュートリアル

  • 年間スケジュール

  • 水戸校の特徴、他の校舎と違う点

  • 時間割

  • 環境

  • 水戸校を選ぶメリット・デメリット

  • 講師について

  • メリット

  • デメリット

  • 映像授業について

  • フェロー

  • 講習について

  • メリット

  • デメリット

  • 模試の一般的な情報

  • 校舎の設備面について

  • 自習室

  • まとめ

河合塾の大学受験科の特徴

 水戸校の説明の前に、河合塾の 大学受験科 の特徴を説明します。河合塾には大学受験のためのコースがいくつもありますが、大学受験科は特に高卒生、浪人生を対象とするコースです。

通常授業

 大学受験科の場合、コースと選択科目で時間割が決まるので、基本的に授業を自分で選べません。よって、普段は月曜日から金曜日まで(水戸校を含む一部校舎では土曜日も)毎日塾に通うことになります。

また、担当講師を選ぶことはできません。授業は90分1コマで、私の場合はは週に17コマ、一日最大5コマでした。コマ数は所属コースや追加授業(追加料金有)を取るかによって変わります。


チューターとチュートリアル

 河合塾では、塾生に必ずチューターがつきます。チューターとは河合塾のスタッフで、水戸校では社会人の方が多い印象ですが、おそらく学生の場合もあります。個人面談を担当したり、塾生が何か悩んだりしたときに相談をうけたりします(塾生はチューター以外のスタッフにも相談できますし、自分のチューターさんに伝えてほしくないことがあったら伝えないでもらうこともできます)。

チュートリアルとは、週に1回、昼休み(浪人生の場合)にあるチューターからの情報提供の場です。内容はさまざまです。例えば入試関連では、昨年度の入試の分析結果や今年度の情報、今後の動き(例 共通テストの出願について)など。他には添削課題の返却、コース全体としての模試のフィードバック、休講や補講の確認も行われます。

年間スケジュール

 通常授業は

  • 基礎シリーズ (4月~7月)

  • 完成シリーズ (9月~12月)

  • 突破シリーズ (直前期)

の3学期に分かれており、その他に

  • 夏期講習 (8月)

  • 冬期講習 (12月)

  • 直前講習 (共通テスト後) (申し込みは冬期講習と同じタイミング)

を受けることができます。テキストは1シリーズで1冊となることが多いです。

水戸校の特徴、他の校舎と違う点

時間割

 他の校舎では9時10分から1限が始まりますが、水戸校では9時15分から始まります。以後開始終了時刻が午前中の授業は他校舎より5分ずつ、午後は10分ずつ遅くなります。

環境

 他の校舎よりも小規模だと思います。特に人が少なかった例を挙げると、東大文類コースでは5人弱、理類と合わせても10人強、東大/京大/一橋レベルを目指す文系のコースでは10人程度でした。

 校舎の雰囲気としては、気分転換に友達と話す人もいますが、勉強を阻害されるようなことはありませんでした。

 また、講師やチューターに水戸校独特の謎の雰囲気がある人がいました。うまく言語化できないのですが、私は正直この雰囲気が好きではありませんでした。塾で働いている方々は何年も受験生ばかりみているからか、時間が止まっているような感じで、少し不気味でした。

水戸校を選ぶメリット・デメリット

講師について

メリット

 距離的に首都圏から来てくださる講師の方が多いという点では恵まれていると思います。したがってときどき素晴らしい先生が担当になることがあります。

 講師への質問という意味では、クラスが少人数の場合はとくに対応してもらいやすいということはありえます。

デメリット

 素晴らしい先生もいると言ったものの、講師の質が全体的に高いとは正直言えません。もちろん、私の成績が上がったのは授業のおかげでもあると思います。しかしそれは講師の質というよりもテキストやカリキュラムが良かったのだと感じています。例えば、高校と比べて普段から現代文や英作文の添削をしていただける機会が多くあります。

講師という点では、私が高校時代かなり先生に恵まれていたこともあり、特別良いとは感じませんでした。加えて一部悪い意味で癖の強い講師がおり、苦手だった印象が強く残っています。また、都内で人気の講師はわざわざ茨城まで来ないため(講習では特に)、都内の河合塾の方が講師の質は高いと思われます。

映像授業について

 私は対面で講師の傲慢な態度が我慢できず受けたくなくなった授業など、一部で映像授業を受講していました。こちらは講師が適宜雑談をはさみつつ大事なポイントを強調したり、覚えやすい方法を教えてくれたりするなど、とても分かりやすいです。個人的に水戸校には雑談のタイミングや内容が上手い講師がやや少ないと感じていたので、新鮮でした。先生が合わないなと思ったとき映像授業に切り替えるのはリスクもあるでしょうが、一つの選択肢だと思います。

フェロー

 河合塾にはフェローというシステムがあり、授業外での質問をしたり添削をしてもらったりすることができます。しかし水戸校の場合おそらく講師が不足しているため、教科や時間に偏りがあります。英語数学あたりは充実しているイメージですが、他は回数が少ないです。特に地理はそもそも設置されていません。(質問自体はWEB学習相談というオンラインのシステムを使えばできるので、そちらを使ってくださいと言われます)

講習について

メリット

 私自身は直前期をのぞき講習を受けなかったので、確定的なことは言えませんが、私が思う講習のメリットは以下の通りです。

  • 河合塾に通っていない人にとって、普段とは違う視点や有益な情報が得られること

  • 東大対策のようなある程度マイナーな授業はかなり少人数であること

  • 教材は全国共通のため、ノウハウが凝縮された質の高いものであること

  • 通常授業がない時期に、講師の話を聞けたり添削してもらえたりすること


デメリット

 逆に、私が考える講習のデメリットは以下の通りです。

  • 講習の時間割は人数の多い講座が優遇される

例1:水戸校の講習の地理はほぼ全て映像授業。地理で論述が必要な人のための授業は対面では1つもない。2022年は受講者の多い共通テスト対策の講座のみ対面。確か水戸校にしては珍しく定員超だったが、2023年の夏季講習では映像になってしまったよう。

例2:世界史で、同じ日に同じ先生が私大対策の授業を3-4限、東大対策の授業を5-6限に担当するということがあった。5-6限の授業は授業終了が20:30(水戸校の場合)であり、電車通学者はほぼ100%が21時台の電車に乗ることになる。授業が延長されればさらに遅くなる。夜の時間帯は電車の本数も少ないため、帰宅時間が一層遅れる。

  • 長期休みの講習以外でも、水戸校では開講されない授業が存在することがある。


 また、私が講習を受けなかった理由は、以下の2つです。

  • 講師や授業内容が普段と大きくは変わらないにも関わらず値段が高いと感じた

→夏季講習なら一般料金より500円安い塾生料金でさえ1講座5講で18,700円。

  • 講習の時間帯がかえって自主学習を妨げると思った

→講習の受け方として、朝早起きするためにあえて1時間目に講習を入れるということが考えられる。しかし、朝の時間帯は東大志望レベルに向けた授業がなかった。また東大の二次試験に向けた講座は、5-6限が多く、かえって生活リズムが崩れる危険あり(6限の危険性の理由は上記)。

模試の一般的な情報

 これについては全国共通なので水戸校だから良いとか悪いとかいうことはありません。

 塾生は河合塾の模試を無料で受けられます。一応回数の上限があり、コースごとに変わりますが、10回前後と十分すぎるくらいです。実際にそこまでたくさん模試を受けることはないでしょう。

共通テスト模試や記述模試は全員が受験しますが、国公立大オープンは志望に合わせて受験の有無や種類を決められます。高3生・高卒生向けの模試はこちらの河合塾のページから詳しく見ることができます。また、それぞれの模試の大まかな実施時期はこちらの入塾案内から見られます。


 また、模試ではありませんが、塾生向けの独自のテストが存在します。以下は私が受けたものです。

  • サクセス・クリニック

 全教科あります。問題形式や配点が独特です。基礎シリーズ(1学期)の授業開始前と7月に受講コースを最終決定するために行われます。

  • プライムステージ

 こちらは1年で1回のみでした。難関大志望者向けで難しかったと記憶しています。時期は4月で、授業が始まって少ししたくらいでした。

  • 定着度テスト

 英数で年2回または3回あります。これは使っているテキストによる違いで、レベルが上のテキストの人の方が1回分少なくてすみます。テキストの定着度を測ります。チューターからは特別勉強する必要はないと言われます。

  • 共通テスト対応力トレーニング

 年3回あり、初回のみ英国数、以後は理科地歴も含まれます。本番に向けてというよりは復習的な意味合いが強いのか、(普段の二次対策の)授業で触れた内容に絡めた出題がされるなど、難しいです。

校舎の設備面について

自習室

 席数が100強の自習棟の他、一部の空き教室を使うことができます。開放時間が長く、赤本が借りられるなどとても便利です。どの教室が使えるかは塾生マイページか校舎の掲示で確認ができます。講習のみ通う方も、講習のある期間は自習棟や教室が使えます。

ただ、自習棟の難点としては

  • 雑談するような人はいないが、駅に近いので電車の音が気になるときがある

  • 机はB5のノートを2冊を重ねずに広げたらギリギリくらいの大きさ、荷物を置く場所も狭い

  • トイレがないので本館2階まで行く必要がある

    1. 距離的にはそこまで離れていないが、離席するときは一旦受付で時刻を記入する必要があり面倒

  • 席を離れるのは30分までと決まっている

    1. お昼を食べるのがゆっくりな人は一旦荷物を持って出た方がよい

などが挙げられます。

逆に教室の良くない点は、冷暖房がききすぎていることです (改善されていることを願います)。基本的に夏は寒くて冬は暑いために体調を崩した人もいるので、常に温度調節できる服を持っていくことをおすすめします。

まとめ

 河合塾水戸校では、他の河合塾と同じテキストを使い同じ模試を受験する一方で、大小様々な相違点があります。私自身は浪人してから予備校に通い始めたため、塾で一般的とされていることにも過剰に反応している点があるかもしれません。しかし、必ずしも長期間塾に通うのが当然という環境で生活してきた人ばかりではないと思います。

そんなことを考えながら書いた記事ですが、参考になれば幸いです。

参考資料:河合塾大学受験科入塾案内_関東版 (meclib.jp) 

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