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多裂筋を原因とする慢性腰痛の改善方法

割引あり

皆さん慢性腰痛に悩まれている方の施術に入る事よくありませんか?

先日、4〜5年腰痛に悩まされていた患者さんが来院されて私が施術したのですが、明らかな圧痛の軽減と伸長時痛、収縮時痛、動作時痛の改善がみられました。
エビデンスはないですが、記録として評価や施術方法を残したいと思います。
セラピストの方々の参考になれば幸いです!

コミュ障ではありますが柔整師5年目院長がケーススタディとして多裂筋を起因とする腰痛症状が改善した施術方法を紹介していきます。

この記事を読んでいただくと多裂筋を起因とする慢性腰痛の改善方法がわかり先生方の現場で活かせると思います!

結論

"多裂筋の攣縮(スパズム)を改善する"

治療の説明をする前にまず攣縮から解説しておきますね!

攣縮とは

攣縮とは筋肉が縮んだ状態ですが縮んだ過程が大切です。

①筋肉の痛み(炎症、外傷、退行性変性)
②脊髄反射によりα運動繊維と交感神経が興奮
③筋攣縮(α運動繊維)、虚血(交感神経)
④発痛物質産生

①〜④繰り返す

まず今回腰部の痛みの起きた多裂筋や周囲の組織になんらかの原因で炎症が起きると、

脊髄反射によって交感神経やα運動繊維を興奮し筋肉と血管を収縮させることで、

虚血が起こり発痛物質が産生され痛みを引き起こし、それがさらに筋収縮と虚血を引き起こすという悪循環に落ち入ります。

痛みによる脊髄反射が悪さをしていたんですね。なのでなるべく早く筋肉の攣縮を改善することで悪循環を断ち切る事ができるんです。

攣縮の特徴

筋攣縮には特徴があって、
圧痛・伸張位緊張・弛緩位緊張
ストレッチかけても起始停止近づけても緊張している状態です。

伸張時痛や収縮時痛もある人いますね。

【患者】3〜5年の慢性腰痛

Aさん50代女性で長年倉庫の検品業務で重い荷物を持つ事が多かったので特に屈む時に痛みがあったが逆に反る時も痛みがあり、朝も動き出しが痛い。

別の整骨院にかかって腰を上から指圧してもらったりしてもその場が楽になるだけで家に帰ると痛みは戻っていた。

その後、当院に来院されみてみると、、、
腰椎は若干後弯し前屈と後屈時に疼痛を生じる。
左右腰部多裂筋の圧痛、収縮時痛、伸長時痛そして触ると膨隆しているようにも感じる強い筋収縮がありました。
(このような状態の方結構いません?!)

仮説

まとめると、
・3〜5年の慢性腰痛
・腰を屈めて重いものを持つハードワーク
・前屈後屈時
・圧痛
・胸椎後弯
・腰椎後弯
・指圧では良くならない

この時点で多裂筋に攣縮が起きていると仮説を立てる事が出来たので実際にそうなのか検証をしていきます。

検証

右上側臥位で股関節は80〜90度屈曲位で、術者は右側の多裂筋を左右の手で把持し前腕で骨盤を抑えます。

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