いよいよ明日、2022年5月15日に本土復帰50年を迎えます。復帰を経験していない90年代生まれの私たちにとって、「本土復帰」は一見遠い出来事のように感じられます。しかし、私たちが生きる現在は、過去の出来事と繋がっています。復帰は本当に私たちにとって遠い出来事なのでしょうか。
「あなたの沖縄」で大切にしていることは、個人的な体験を通して自分の言葉で沖縄の姿を描くことです。復帰や米軍統治時代についても、個人的な体験を通して自分たちに関係のある出来事として捉えたい。そういう思いで、今回は「アメリカ世(米軍統治時代)」に関してコラムのメンバーにアンケートを実施しました。戦後や復帰を直に経験していない私たちが感じる、アメリカ世・復帰とはどのようなものなのでしょうか。
Q1.あなたの家の中にアメリカ世を感じさせる「モノ」はありますか?
Q2.周りの人に「この人はアメリカ世を生きた世代なんだな」と思ったエピソードはありますか?
Q3.アメリカ世だったことを感じたこと、感じることはありますか?
今回のアンケートで興味深かったのは、「アメリカ世」という言葉を知らないメンバーも多かったという事です。私たちが生まれた時には、すでに沖縄は日本の一部でした。米軍統治時代を経験していない私たちにとって、「○○世」という見方は馴染みのないものだったのかもしれません。
アンケートで聞いた質問は、復帰に関する出来事の一部にすぎません。この1回で終わるのではなく、他の復帰の出来事に関して今後もアンケートを実施していきたいと考えています。5月15日は本土復帰50年という節目ですが、記念日が過ぎた後もコラムを執筆するメンバーや読者である沖縄出身の人、沖縄以外の出身の人それぞれが、身近なところから復帰について考えることで「復帰とは何だったのか」と問い続けていきたいです。