あなたの沖縄|コラムプロジェクト

個人の思い出や体験をいろいろ集めて、沖縄のあれこれを投稿していくコラムプロジェクト。戦…

あなたの沖縄|コラムプロジェクト

個人の思い出や体験をいろいろ集めて、沖縄のあれこれを投稿していくコラムプロジェクト。戦争も復帰も知らない世代を中心に、私たちが見てきた沖縄のことを書きます。 ご連絡はこちらから👉your.okinawa.project@gmail.com

ストア

  • 商品の画像

    あなたの沖縄vol. 2——カルチャーから沖縄を語りはじめる

    ZINE vol.2が完成しました! 90年代生まれが個人的な体験から綴るコラムプロジェクト・あなたの沖縄。 2021年からインターネット上で活動を始め、2023 年の夏にZINE vol.1を発行しました。 vol.2のテーマは、「カルチャーから沖縄を語り始める」。 20~30代は、仕事や家庭が忙しくなり、ゆっくり沖縄を考える時間がなくなっていく時期。 でも、そんな方でも、沖縄の曲を聞いたり、沖縄料理を食べたり、沖縄を歩いたり……日々沖縄と触れているはず。 日常で触れる沖縄のカルチャーを通して、改めて沖縄を見つめ直し、語りはじめてほしい。 このZINEを通して、沖縄との距離感が変わったらうれしいです。 サイズ:B5、60ページ(170g) 【目次】 90年代生まれが体験してきた沖縄のカルチャー 20 選   interview 映像作家・與那覇浩平   interview 漫画家・大白小蟹 column1.“心霊写真とユタと” column2.“我が家のヒヌカン” 本から見える昔の沖縄 読書会レポート 小ニュース「超個人的」沖縄ニュース!  column3.“泡盛の甘い香り” column4.“幻のラフテー” お笑い特集・今こそ「沖縄お笑い」を語りたい!   芸人 interview.| 梵天   芸人 interview.| ありんくりん   90年代生まれが振り返る、沖縄お笑いの思い出   わからなくても笑っちゃう! 沖縄お笑い column5.“それでも笑うのだ” 復帰前世代と巡る!・あなたの沖縄・那覇街歩き column6.“僕とコザとタコスのお話 ルポ・闘牛を観に行く ジャーマンケーキ図鑑 column7.“気まぐれポニーテール カルチャーで繋がる沖縄& 台湾 看見Okinawa & Taiwan 的文化 ここも似てる?  台湾と沖縄をつなぐ座談会 編集後記
    1,000円
    あなたの沖縄
  • 商品の画像

    あなたの沖縄vol. 1——今いる場所から沖縄を語る

    「あなたの沖縄」がZINEになりました! 90年代生まれが個人的な体験から綴るコラムプロジェクト・あなたの沖縄。 毎週土曜夜8時に、webサービスのnoteにて更新しています。 webだけでなく紙でも手に取って欲しい。もっと多くの方に読んでほしい。 そんな思いから、ZINEを発行することにいたしました!! 過去の人気コラムを収録しつつ、ほとんどがこのコラムでしか読めない企画になっています。 第一弾となる今号では、「今いる場所から沖縄を語る」をテーマに、私たち90年代生まれがそれぞれに感じている沖縄のことをお届けします。 「若者は…」「うちなーんちゅは…」といった大きな主語ではかき消されてしまう、私たちの沖縄への想いや声に耳を傾けていただければ幸いです。 サイズ:B5、60ページ(170g) 【目次】 私たちが「今」気になる沖縄のこと  小説家・オーガニックゆうきインタビュー  写真家・上原沙也加インタビュー column1. 日本へようこそ column2. 内地の沖縄料理屋に心開けない問題 column3. 沖縄をめぐる言葉 つるみでゆんたく 年表企画第一弾!90年代生まれが過ごした沖縄  【座談会企画】東京から語る、私たちと沖縄の歴史 column4. 米軍基地と幼馴染と私 column5. アメリカンドーナツ 私たちここで遊んでました。 column6. 私がナイチャーだったころ column7. ナイチャーと結婚して DRIVEどこいく? column8. 半分の沖縄とともに 綴られた沖縄 私の読書体験 column9. 窮屈だと言わないで column10. 島々からの見え方 「超個人的」沖縄ニュース!  YOUR OKINAWA MAP 編集後記
    1,000円
    あなたの沖縄

マガジン

  • 「あなたの沖縄」をつくる人々

    「あなたの沖縄」では、コラムをより身近に感じてもらうために、定期的に執筆者紹介を行っています。コラムでは、沖縄にまつわる個人的な体験が描かれていますが、その体験をした執筆者はどのようなことを考えてコラムを書こうと思ったのでしょうか。冲縄を生きる人々が沖縄について語ろうとするきっかけや想いをお伝えしていきます。

  • みんなで話す沖縄のこと〜座談会企画〜

    「あなたの沖縄」では沖縄について安心して語れる場を作りたいと考えています。そのために、コラムの投稿だけでなく、執筆者同士や読者を繋ぐ座談会を行なっています。

  • 宮古のコラムまとめ

    宮古に関するコラムをまとめました!

  • 商品の画像

    あなたの沖縄vol. 2——カルチャーから沖縄を語りはじめる

    ZINE vol.2が完成しました! 90年代生まれが個人的な体験から綴るコラムプロジェクト・あなたの沖縄。 2021年からインターネット上で活動を始め、2023 年の夏にZINE vol.1を発行しました。 vol.2のテーマは、「カルチャーから沖縄を語り始める」。 20~30代は、仕事や家庭が忙しくなり、ゆっくり沖縄を考える時間がなくなっていく時期。 でも、そんな方でも、沖縄の曲を聞いたり、沖縄料理を食べたり、沖縄を歩いたり……日々沖縄と触れているはず。 日常で触れる沖縄のカルチャーを通して、改めて沖縄を見つめ直し、語りはじめてほしい。 このZINEを通して、沖縄との距離感が変わったらうれしいです。 サイズ:B5、60ページ(170g) 【目次】 90年代生まれが体験してきた沖縄のカルチャー 20 選   interview 映像作家・與那覇浩平   interview 漫画家・大白小蟹 column1.“心霊写真とユタと” column2.“我が家のヒヌカン” 本から見える昔の沖縄 読書会レポート 小ニュース「超個人的」沖縄ニュース!  column3.“泡盛の甘い香り” column4.“幻のラフテー” お笑い特集・今こそ「沖縄お笑い」を語りたい!   芸人 interview.| 梵天   芸人 interview.| ありんくりん   90年代生まれが振り返る、沖縄お笑いの思い出   わからなくても笑っちゃう! 沖縄お笑い column5.“それでも笑うのだ” 復帰前世代と巡る!・あなたの沖縄・那覇街歩き column6.“僕とコザとタコスのお話 ルポ・闘牛を観に行く ジャーマンケーキ図鑑 column7.“気まぐれポニーテール カルチャーで繋がる沖縄& 台湾 看見Okinawa & Taiwan 的文化 ここも似てる?  台湾と沖縄をつなぐ座談会 編集後記
    1,000円
    あなたの沖縄
  • 商品の画像

    あなたの沖縄vol. 1——今いる場所から沖縄を語る

    「あなたの沖縄」がZINEになりました! 90年代生まれが個人的な体験から綴るコラムプロジェクト・あなたの沖縄。 毎週土曜夜8時に、webサービスのnoteにて更新しています。 webだけでなく紙でも手に取って欲しい。もっと多くの方に読んでほしい。 そんな思いから、ZINEを発行することにいたしました!! 過去の人気コラムを収録しつつ、ほとんどがこのコラムでしか読めない企画になっています。 第一弾となる今号では、「今いる場所から沖縄を語る」をテーマに、私たち90年代生まれがそれぞれに感じている沖縄のことをお届けします。 「若者は…」「うちなーんちゅは…」といった大きな主語ではかき消されてしまう、私たちの沖縄への想いや声に耳を傾けていただければ幸いです。 サイズ:B5、60ページ(170g) 【目次】 私たちが「今」気になる沖縄のこと  小説家・オーガニックゆうきインタビュー  写真家・上原沙也加インタビュー column1. 日本へようこそ column2. 内地の沖縄料理屋に心開けない問題 column3. 沖縄をめぐる言葉 つるみでゆんたく 年表企画第一弾!90年代生まれが過ごした沖縄  【座談会企画】東京から語る、私たちと沖縄の歴史 column4. 米軍基地と幼馴染と私 column5. アメリカンドーナツ 私たちここで遊んでました。 column6. 私がナイチャーだったころ column7. ナイチャーと結婚して DRIVEどこいく? column8. 半分の沖縄とともに 綴られた沖縄 私の読書体験 column9. 窮屈だと言わないで column10. 島々からの見え方 「超個人的」沖縄ニュース!  YOUR OKINAWA MAP 編集後記
    1,000円
    あなたの沖縄

最近の記事

  • 固定された記事

はじめのご挨拶

 ふと、沖縄についてのコラムを書こうと思い立った。  来年沖縄は本土復帰50年。正直、1994年生まれの私は上の世代ほど復帰に思い入れはない。それでも、沖縄について思うことはたくさんある。生まれた時から沖縄は日本で、頭の上では米軍機が堂々と飛んでいた。  90年代生まれの私の世代からみた沖縄。戦争も復帰も知らない、私たちが見てきた沖縄のこと。個人の思い出や体験をいろいろ集めて、沖縄のあれこれを投稿していきます。 (主宰:西由良)

    • 首里の寄り道

      かなこ(93年生まれ 那覇市首里出身)  「おーい、早く帰ってよ~!」  放課後、校庭で遊ぶ子どもたちに毎日のように声をかける。心の中では『たくさん自分勝手に遊べ~』と叫びながら。  私は、小学校の先生をしている。  みなさんの小学生の頃はどんな放課後を過ごしていたのだろう。近頃は、放課後のトラブルに対する責任を誰が負うのかなんたら~で、“児童は帰りの会が終わり次第、まっすぐお家に帰りましょう”という決まりのある学校がほとんどだ。  この決まりができた背景に納得しなが

      • 宜野座のすーすー

        さまよう蟹(94年生まれ 西原町出身) 宜野座ですーすー  私が子どもだった頃、土日は家族で父の車に乗ってドライブに出かけていた。国道329号線を通って、時々訪れていたのは道の駅「ぎのざ」。今でこそ新築ピカピカだが、当時はトタン屋根と砂利が敷かれた駐車場が印象的だった。  正直言って、当時この道の駅には目玉がなかった。いつ行っても、許田の道の駅と比較しては不思議な気持ちにさせられた。圧倒的ローカル感、病院の売店感。不思議な食感の「じゃがめん」、手作りのコースターやポーチ、

        • 観客が育てる沖縄お笑い!次はあなただ〜「沖縄って面白い」開催レポート!〜

          安里和哲(90年生まれ 豊見城市出身) 芸人の一声に救われる お笑い芸人と一緒に、観客の前で喋る。そんなの緊張するに決まっている。まさか自分がその緊張を味わうことになるとは、思いもしなかった。  9月7日、那覇市でトークイベント「沖縄って面白い」を開催した。沖縄出身の芸人を招き、「沖縄お笑い」について語ってもらったこのイベントに、僕は司会として登壇した。ふだん、東京でフリーライターとして、文化・芸能を中心に取材・執筆している。中でも、お笑い芸人への取材を重ねてきた。  

        • 固定された記事

        マガジン

        • 「あなたの沖縄」をつくる人々
          11本
        • みんなで話す沖縄のこと〜座談会企画〜
          5本
        • 宮古のコラムまとめ
          15本

        記事

          私のタイムスリップ

          S(92年生まれ 長崎県出身) 長崎出身の私は、20代のうちの4年間を沖縄で過ごした。 沖縄を離れて5年たったこの夏。かつて暮らしていた那覇の街を仕事のため久々に訪れることになった。 住み慣れた“ホームタウン”に行けることが決まり、はじめは嬉しさしか感じていなかったが、実際には意外な気持ちを味わうことになる。 目に映るいろいろなものが変わっていたのだ。 まず、那覇空港に到着後、ゆいレールに乗るときにSuicaを使ってキャッシュレスで改札を通れたことに感動した。 私

          愛することと怒ること〜『オキナワより愛を込めて』を見て〜

          宗利風也(95年生まれ、東京都出身)  せっかくの三連休だから何かしたいな、そうだ、映画でも観に行こう。よく行く映画館の上映時間をチェックすると、ちょうど良い時間にやっていたのは『オキナワより愛を込めて』だった。沖縄を代表する写真家・石川真生さんのドキュメンタリー映画だ。ただ、私の勉強不足で、何やら有名な賞を獲った写真家という情報しか知らず、作品は見たことがなかった。観ればわかるか。あらすじも読まず、何の事前情報もないまま映画館に足を運んだ。   著名な写真家のドキュメン

          愛することと怒ること〜『オキナワより愛を込めて』を見て〜

          参加者募集! あなたの沖縄 ワークショップ開催のお知らせ

          あなたの沖縄では、この度沖縄県内でワークショップを開催することになりました! 「私も知らない自分の言葉」と題し、県内外で活躍する豪華若手アーティストを講師に迎え10月より月1で開催! それぞれのアーティストの創作方法を聞きながら、参加者自身にも実際に何かを言葉で表現してもらいます。自分の言葉で、自身の体験や気持ちを表現する楽しさを知るワークショップです。 何か文章を書いてみたい、でもどんなふうに言葉にすればいいかわからないという方は、ぜひお申し込みください。 申し込みは

          参加者募集! あなたの沖縄 ワークショップ開催のお知らせ

          さらば、愛しのチャーリー

          さまよう蟹(94年生まれ 西原町出身)  2024年8月某日、ある新聞記事に私は衝撃を受けた。「あのチャーリーが閉店!?」  それは沖縄県南城市玉城にある、1973年創業の老舗飲食店「チャーリーレストラン」についての記事だった。和洋中が揃った飲食メニューに、持ち帰りもできるパイ3種が売りのお店だ。実際は閉店ではないものの、9月末にレストラン事業を終了し、パイ持ち帰り事業のみにするという内容だった。ここにお世話になった県民、特に南部在住者も少なくないと思う。両親が玉城出身の

          “あなた”が言葉を紡ぐために〜〜「ZINE vol.1 & vol.2刊行記念トークイベント@ジュンク堂那覇店」レポート

           「活動名は何にすればいいと思う?」  2021年8月に「あなたの沖縄」の活動が始まる直前、主宰の西さんから活動名をどうするか悩んでいると、私たち編集部にメッセージがきました(初投稿の1日前に!)。集まったはいいものの、肝心の名前が決まっていなかったのです。 最初のめぼしい候補は、「私たちの沖縄」。一度はこれに決まりかけましたが、どこかしっくりきません。  確かに、この活動は“私たち”が感じ、経験した沖縄を届けるものです。その点は違わない。でも、それを「私たちの沖縄」と

          “あなた”が言葉を紡ぐために〜〜「ZINE vol.1 & vol.2刊行記念トークイベント@ジュンク堂那覇店」レポート

          苦手だった沖縄お笑いと出会い直す──トークショー「沖縄って面白い!」まであと6日!

           あなたの沖縄が主催するトークショー「沖縄って面白い!」まであと6日を切りました。  このイベントを企画したのは、あなたの沖縄メンバーで、フリーライターの安里和哲さん。今年の5月に出版したあなたの沖縄ZINE vol.2でも「沖縄お笑い」を特集してくれました。安里さんから、イベントへの意気込みが届いています!  『あなたの沖縄 ZINE vol.2』で、僕は沖縄お笑いの特集を担当しました。その特集をベースに、トークショー「沖縄って面白い!」を開催します。今回のイベントの趣

          苦手だった沖縄お笑いと出会い直す──トークショー「沖縄って面白い!」まであと6日!

          読書会レポート:『cocoon』編集者・金城小百合さんと語る会

          山里晴香(93年生まれ 那覇市泊出身)  こんにちは。今回は東京で行っている読書会のレポートです。  読書会は、「あなたの沖縄」の東京メンバーで定期的に開催しており、沖縄に関する本を一冊取り上げ、みんなで感想を述べ合っています。  過去には、岸正彦さんの『はじめての沖縄』を扱ったり、打越正行さんを招いて『ヤンキーと地元』を読む会を実施したりしました。  私が「あなたの沖縄」に興味を持ったきっかけの一つは、去年の読書会のレポートを読んだこと。自分と同じような本に関心を持

          読書会レポート:『cocoon』編集者・金城小百合さんと語る会

          トークショー開催決定! 助成金を獲得し、活動の幅を広げていきます!

           あなたの沖縄をはじめてから今日で3周年目を迎えました!!  2021年8月からほぼ毎週投稿してきて、投稿数は150本を超えました。正直、こんなに続くとは思っていませんでした。手伝ってくれたメンバーと、応援してくれた皆様のおかげです。いつもありがとうございます。  4年目に突入し、皆様に大切なお知らせがあります!  今年新たに助成金を獲得し、来年の2月まで毎月トークショーやワークショップを開催することになりました!!  採択された助成金は、「令和6年度沖縄文化芸術の創造発信

          トークショー開催決定! 助成金を獲得し、活動の幅を広げていきます!

          【特別編】私たちのZINEを置いてくれた理由を「くじらブックス & Zou Cafe」さんに聞いてみた

           ZINE vol.2「カルチャーから沖縄を語りはじめる」の発売から約1か月。自費出版の本にもかかわらず、いくつかの書店さんに置いていただいています。  ZINE vol.1もvol.2も発売直後から販売してくれたのが、「くじらブックス & Zou Cafe」です。どうして私たちの活動を応援してくれたのでしょうか。店主の渡慶次美帆さんにインタビューしました。 「くじらブックス & Zou Cafe」をご紹介!八重瀬町屋宜原にある「くじらブックス & Zou Cafe」。地

          【特別編】私たちのZINEを置いてくれた理由を「くじらブックス & Zou Cafe」さんに聞いてみた

          沖縄特撮ヒーローと僕

          うえず(98年生まれ 宜野湾市出身)  沖縄といえば何を思い浮かべるだろうか。海、エイサー、沖縄そば、のんびりとした雰囲気、米軍基地……。  僕が真っ先に思い浮かべるのは、特撮ヒーローである。沖縄は世界でも有数の特撮ヒーロー王国なのだ(僕が勝手にそういっているだけ)。  沖縄の特撮ヒーロー王国の礎を築き、盤石なものにした作品「琉神マブヤー」は2008年に沖縄県内で放送がスタートした。その後、外伝も含めテレビ作品シリーズを展開し、映画化もされ長く県民に愛されている。  また

          つながる言葉、沖縄を歩く──『月ぬ走いや、馬ぬ走い』を読んで

          F(東京都出身、1995年生まれ)  大学生の頃、映画の撮影の手伝いで渡嘉敷島を訪れ、監督の親戚の方から沖縄戦について案内してもらったことがある。「この柱の傷は銃弾の跡なんだよ」「この道を歩いて自決のあった山の中に入っていったんだよ」。沖縄には、沖縄戦の痕跡がそこかしこにあって、歩けばその痕跡とふと出会う。『月ぬ走いや、馬ぬ走い』を読んで、沖縄の歴史と「ふと出会う」感覚を思い出した。  群像新人文学賞を受賞して話題となった豊永浩平さんの『月ぬ走いや、馬ぬ走い』(講談社、2

          つながる言葉、沖縄を歩く──『月ぬ走いや、馬ぬ走い』を読んで

          台湾のガジュマル

          玉元花菜(95年生まれ 宜野湾市出身)  台湾に留学で暮らすようになってから、はやいもので今年で5年目になる。秋には大学を卒業し、台湾で就職する予定だ。沖縄を離れて少し寂しい気持ちもあるが、充実した毎日を過ごしている。  今では台湾の生活に慣れたが、最初はいろいろと驚くこともあった。例えば、台風の過ごし方。台中人の友人に「大きな台風がくるよ!」と教えてもらった私は窓にテープを貼り、新聞紙を窓枠につめ、カップ麺を買い込んだ。そうして臨んだ台風はいつ来たのかも分からないうちに