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若手でもなく、ベテランでもない。中堅教員に求められること。

 今回は中堅教員をテーマに執筆していこうと思います。今回のテーマ設定に至る理由なのですが、私は今年で教員10年目を迎えた節目の年となりました。いろいろ教師人生を振り返る機会が多くなったのですが、本当に自分は恵まれていたと感じることがたくさんあります。「今まで自分と関わってくださったベテランや中堅の先生方は温かい目で自分のことを見守り信頼し、好きにさせてくれていたのだな」と感じることがたくさんあるのです。そして自分もそのような存在になりたいと心から強く感じています。その決意表明も含めて今回は記事を書いていこうと思います。

①中堅教員とはどんな存在か?

 中堅教員とは簡単に言えば若手とベテランの間の存在です。そんなの当たり前と言われるかもしれませんが、この立ち位置を認識しておかなければ、立ち振る舞いを語ることはできません。若手ではなく、ベテランでもない。そんな存在だからこそできることがたくさんあるのです。その立ち位置だからこそ、色々な人に自分の考えを伝えられることもあるのです。若手からしてみれば中堅は憧れの存在に見えます。ベテランの先生とは何だか格が違う感じがしてしまいますが、中堅の教員とは良い意味で距離感が近く手が届きそうで届かない存在。目標にしやすい存在だと思います。ベテランの教員からするとある程度の場数をこなしてきた中堅の教員は時にはアドバイスをしてくださったり、時には対等な立場として意見を求められたりします。若手の先生に話さないようなことも話してくださいます。この絶妙な立ち位置を担っているのが「中堅教員」というわけなのです。

②中堅教員の立ち振る舞いは?

 中堅の教員はどのように立ち振る舞うべきでしょうか。どのような存在であるべきなのでしょうか。まずは若手のモデルとなるような存在を目指すべきだと考えます。特に昨今、働き方改革が取りざたされ教員の働き方について話題になることがたくさんあります。そんな中で夜遅くまで残って仕事をしている中堅教員を見ると若手はどう思うでしょうか。そこに希望を感じることができるでしょうか。まずは中堅の教員が若手の先生方が希望をもてるような存在になるべきだと思うのです。よく「周りの先生が帰らないから帰りずらい」という話を聞きますが「そんなの気にせず帰ればいい」とアドバイスする前に、周りの先生が早く帰っている環境をつくればいいと感じるのです。その環境を目指していくには柔軟な考えをもった中堅教員が必要です。もちろん、授業や生徒指導の対応、校務分掌でも同じことです。効率よくこなして、時間を意識している。そんな働き方をモデルとして示していくべきだと思います。

③若手の斬新さ、ベテランの経験を活かす。

 私は中堅教員こそ学ぶ機会に恵まれている存在はないと感じています。若手には斬新なアイデアを出すことのできる発想力があります。特に今の時代にあった様々なアイデアを提供してくれます。言い方は少し悪いですが中堅教員が失った感覚を呼び起こしてくれます。確かに提案内容には不備もあるかもしれません。そこの部分は共に考え修正し、よりよいものを伝えていくことで補うことができます。
 ベテランの先生方は経験を踏まえた提案をしてくださります。経験に勝るものはありません。時代は変われど普遍的な部分は教育に存在します。そんな大切な部分を教えてくれるのがベテランの先生方なのです。その良さを中堅教員である私たちが解釈し、学校全体に広めることもまた、私たちの役目なのだと感じるのです。
 このようなバランスを保つ存在である分、確かに大変なことはたくさんありますが、自らが学べることもたくさんあります。その1つ1つを自分の経験にし、取り組んでいくことが大切なのだと感じるのです。

④終わりに

 さて、今回は中堅教員の存在について深堀りして考えてみました。やはり周りの先生からお手本のような存在であること。その立ち振る舞いを意識して働いていくことがこれから必要なのだと強く感じています。共に頑張っていきましょう!

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