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【洋楽】🎸英国「サーチャーズ」VS合衆国「ジャッキー・デ・シャノン」。。。仁義なき戦い!


すべては、ジャッキー・デ・シャノンから始まった。。。

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ビートルズのアメリカ進出による、俗に言う「英国侵略」で、イギリスのバンドがアメリカへ殴り込みをかけて、アメリカではバンドブームになりました。
1964〜1965年ぐらいのことでしょうか。

英国のバンドのなかでも、アメリカで流行った曲をカバーしてヒットチャートに入っていくという戦略をとったのが「サーチャーズ」です。
プロデューサーの天才的なアレンジ能力と選曲センスにより、サーチャーズはヒット曲を連発します。

で。

有名なところで、なぜか、アメリカの女性歌手「ジャッキー・デ・シャノン」の2曲のヒット曲をカバーしてヒットさせました。

どっちが、あなたのお好みかしら?


◆◇◆

■「Needles and Pins(ピンと針)」■

邦題が「ピンと針」。
なんのこっちゃ、というタイトルです。

なにしろ『ピンと針』なんだから、これほど痛そうな邦題はないって。
いやいやそうじゃなくて、邦題と原題の語順をよく見てもらえば、誰でもすぐに納得できるでしょう。逆なんです。逆。
原題は "Needles(針) and(と) Pins(ピン)" でしょ、どう見ても。『針とピン』でしょうに。

とはいうものの、辞典によれば "needles and pins" と "pins and needles" のどちらの表現も存在するので、鬼の首を取ったように指摘するほどのことでもないか。

"needlles and pins" または "pins and needles" っていうのは、足のしびれが戻るときのあの「じんじんした感じ」のことで、比喩的に「びくびくしている」とか「不安な状態」の時にも使うフレーズらしい。
今回、辞書を引いて調べました。
60歳にして勉強したなぁ〜、という感じです。

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【ジャッキー・デ・シャノン版】

1963年にリリース。
作詞・作曲は、フィル・スペクター一家の「アレンジャー」として有名な「ジャック・ニッチェ」と、「ソニー・ボノ」。
最近の研究だと、デシャノンも作詞作曲に参加した、と言われている。

1963年4月11日、デシャノンはシングルA面として発表。ビルボード・Hot 100では84位だったが、カナダのCHUM(1957年から1968年まで存在したヒットチャート)で1位を記録した。

キャッチーなギターフレーズが延々と(かつ正確に)流れ、その前で、恋する女性の「しびれを切らせる姿」をデシャノンが切々と歌い上げる。名曲である。

 

◎◎◎

【サーチャーズ版】

「サーチャーズ」と「トニー・ハッチ」はハンブルグのスター・クラブでクリフ・ベネットが、この曲を歌っているのを聴いたとき、ベネットがレコーディングしてしまう前に自分らのシングルとしてすぐに発表すべきだと考えた。

1964年1月7日、シングルA面として発表した。B面は「涙の週末」

トニー・ハッチはテンポを速くして、よりロックっぽいアレンジを施した。

イギリス、アイルランド、南アフリカの3か国で1位を記録。Billboard Hot 100では13位、西ドイツは8位、スウェーデンは5位を記録するなど世界的なヒットとなった。

サーチャーズはこの年、ドイツ語バージョン「Tausend Nadelstiche」も発表している。
ビートルズも「シー・ラブズ・ユー」のドイツ版を出しているが、ドイツ市場って、そんなにお金が儲かったのだろうか?

⇑ドイツ語版の「ピンと針」byサーチャーズ。



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■「When You Walk in the Room」■


【ジャッキー・デ・シャノン版】

When You Walk in the Room 」は、ジャッキー・デシャノンによって書かれ、録音された曲です。

この曲は最初、「ティル・ユー・セイ・ユール・ビー・マイン」のB面としてシングルとして1963年11月23日にリリースされた。

この曲は1964年9月にA面として再リリースされ、後にアルバム『ブレイキン・イット・アップ・オン・ザ・ビートルズ・ツアー』に収録された。

このシングルは米国ビルボードホット 100にチャートインし、最高 99 位を記録しました。

イントロの「ギターフレーズ」がカッコいいですねぇ〜。
アップテンポのフォーク・ロックといった感じでしょうか。
女性コーラスのアレンジも秀逸。
これぞ、ポップス!といった感じですね。

彼氏から電話がこないので、部屋の中をウロウロと歩いている恋する女の子の姿をデシャノンが歌い上げています。


◎◎◎

【サーチャーズ版】

ザ・サーチャーズは1964年初頭にジャッキー・デシャノンが以前に録音した「ニードルズ・アンド・ピンズ」というヒット曲を出し、その後デシャノンが以前に録音した別の曲であるこの曲を録音した。

モロに、「柳の下のドジョウ」を狙ったわけです。

彼らのバージョンは米国で 35 位、英国で 3 位に達しました。

かなりアップテンポにしましたね。

疾走感がたまりません。

サーチャーズは、この曲もドイツ語版を発売しています。

⇑ドイツ語版は、「Wenn ich dich seh」というタイトルです。


◆◇◆

同じ曲でも、歌う人によって、ニュアンスが微妙に変わります。

「聴き比べ」これも、ポップスファンの密かな楽しみなのであります。


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■おまけ「シュガー&スパイス」byサーチャーズ

1963年。作詞・作曲:ナイチンゲール(プロデューサーのトニーハッチのペンネーム)

アメリカ映画「グッドモーニングベトナム」で効果的に使われた名曲です。
歌詞は、たわいないですなあ。。。

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