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『探偵ナイトスクープ!』の制作者・松本修の「全国マン・チン分布考」を読了す。(2022年6月8日修正済)
この本は、「全国アホ・バカ分布考」に次ぐ、松本修さんの「日本の俗語」に対する研究本です。
扱っているのは、「女性器」「男性器」をあたわす「俗語」についての研究本です。いわゆる「オ◎コ」「マ◎コ」「チ◎コ」を、日本の各地方では、どのように表現しているかを追った、文化人類学的なエンターテイメント本なのです。
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この本の中で、松本修さんは、中学生のときの思い出を書かれています。
「セックス」に興味津々な中学生であった松本さんの友人が、「保健」の時間に、クソ真面目で実直すぎるほど実直な50歳代の男の先生に、「月経」というのはどういうことか、質問してやろうと言い出します。
わざと真面目な先生を困らせようという、いまでいう「中二病的」ないたずらです。
先生が入ってきて「保健」の時間がはじまります。
すると松本氏の友人が先生に向かって質問します。
「先生、教科書に書いたーるこの『月経』とは、何のことですか?」
ドキドキしながら男子生徒は待ちます。
先生が答えます。
「私がわざわざ説明せいでも、君らは、だいたい、そのことを知ってるやろ。それだけでええのや。女には、子を産むための準備として、いろんな苦労が待ち受けている。
こういう言葉を面白がって、軽々しく口に出す人間は、男の値打ちというもんが下がるのや。
男というものは、どんなときにも、値打ちにある男でないと、あかんのや。君らはこれから、大人の男になっていく。そんな君らに私は、誰に恥じることもない、値打ちのある男に育ってほしいと思うのや。女はまた、そんな男に応えられるような、立派な女でいてへんと、あかんのや」
松本修さんは、この先生の回答に深い感銘を受けたといいます。
私も「こんな先生のもとで学び直したい」と思いました。
令和のいま。女子生徒のトイレに隠しカメラを仕掛けて「盗撮」する腐った教師や、教え子である女子生徒だけならず男子生徒まで「セックスの対象」とする教師の犯罪がニュースとして流れます。
松本さんは、良い先生に恵まれたからこそ、「探偵ナイトスクープ!」のような人情味のある番組がつくることができるのだなと感じ入りました。
(⇧松本修氏は、朝日放送を定年退職後の現在も『ナイトスクープ』で企画を務めている)
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参院選の政見放送で「放送禁止用語」を連発した、後藤輝樹も、きっと、よんでるだろうな。
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(2022年6月8日・修正分)
この本のなかでも書かれているのですが、西宮市の某小学校の「小学校2年生」の性教育(体育の時間なのかな?)の時間に、先生がこんなことを教えたらしい。
教師「男の子のアソコのことを『ペニス』と呼びましょう!女のコのアソコのことは『バルバ』と呼びましょう!」
筆者の松本修氏は「いや、これはおかしいでしょ!」とおかんむりになります。ペニスは、百歩譲っていいとして、「バルバ」ってなんやねん!
で、その小学校に通う生徒のお母さんに尋ねると、
お母さん「ラテン語で女性器のことを『バルバ』っていうらしいんです。ラテン語だったら学術的やということらしいです」
雅の世界である京の都で生まれた「オソソ」がダメで、ラテン語ならいいのか。と松本修氏は憤るのでした。
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