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ケアマネ不足は収入以外にも問題が多いと思う。

こんにちは、youmeiです。

今回はこの記事を読んで思ったことを書いていきます。



以前このような呟きをしたのですが、さらに深く書いていきたいと思います。

ちなみに私はケアマネージャーを持っていませんが、これから資格を取るかどうか、1人の介護士として書き出したいと思います。




現時点であまり取る気はない

ケアマネージャーの資格は現時点で取る気がありません。

介護福祉士を取ったばかりであと5年実務経験を積まなければなりません。


その5年間で介護業界がどう変化するのか分かりませんし、私自身も実感が湧くまで考えようとも思わないからです。

しかし、1つの優先順位の低い目標としては考えております。


ケアマネージャーを取る気がない理由

①必要実務経験が長い

後ほど詳しく書きますが、介護福祉士を取ってから5年は長いです。

そこまでして目指すものかと疑問に思います。


厳しい割にリターンはあるのかと思います。


②資格に更新費用がかかる

ケアマネージャーは5年に一度更新する必要があります。

その時に5万円前後の研修費用と時間がかかります。

実務経験あるなしで更新費用や研修時間は変化するようです。


あまり給料が上がらない中で、5万円は大きいと思います。


③取得した都道府県から別の都道府県に就職するときは手続きが必要。

ケアマネは公的資格で各都道府県が管理しています。

そのため都道府県を跨ぐ時には、申請が必要です。


国家資格の介護福祉士とは違い、都道府県ごとに管轄が違うのでその都度申請しなければなりません。

そこが面倒に思いました。


例)埼玉県



結論:あまり取得メリットを感じない

色々考えた中で、取得するメリットが見つかりませんでした。

自分の人生設計とうまく噛み合わせたら見つかるかもしれませんが、単体ではなんとも言えません。

上記のつぶやきでも書いていますが、”処遇改善する”という割には、あまり進んでいるように思えません。


また介護士の処遇を改善が進んでいないにも関わらず、ケアマネになって、変わるかというと期待できないと思っています。


ケアマネはそもそも…


居宅:利用者35人につき1人
施設:利用者100人に対して1人

となると、少なくとも介護士よりは人数は必要ないと思います。


それが足りないということは、よほど施設の数が増えたか、成り手がいないからだと思います。


そもそも論ですが、介護士が少ないのに上位キャリアのケアマネは増えないと思います。


給料的に見ると、日勤のみのケアマネよりも夜勤もある介護の方が高いらしいです。

職場のケアマネも『介護士の方が稼げる』とぼやいていたらしいです。


正直、利用者さんやご家族、外部の方と連携を取らなければいけないのに、介護士より低いときついとモチベーションは上がりませんよね。

ここら辺は介護士のモチベーションの維持の問題と同じだと思います。


肉体的よりも精神的ストレスが多い仕事だと思いますし、別ベクトルで介護士よりきつい仕事だと思います。


受験資格の厳格化が資格取得のブレーキに?

ケアマネは2018年に受験資格が厳しくなっています。

【現在】
特定の国家資格or相談業務+実務経験5年
【以前】
介護現場での実務経験5年。


こちらのデータですと、2014年に比べると受験者数が33%前後になっています。


ちなみに介護福祉士も一度、受験資格が厳しくなりました。

【現在】
”介護福祉士実務者研修”資格+実務経験3年
【以前】
実務経験2年


さらに介護福祉士の受験者が大幅に減ったのも、受験資格が厳格化された年です。


介護福祉士を取ってから5年は長い

正直、介護福祉士を取るための3年も長いのにケアマネを取るための5年はもっと長いと思います。

介護福祉士〜ケアマネまでをスムーズに取って合計8年です。


8年もあったら、相当昇給していないでしょうか?

他業種で同じ場所に勤めたら、もっともらえるかもしれません。


それを加味すると、厳しすぎるのではと思います。


場合によっては実務経験証明書を書いてもらえない施設も

ただでさえ劣悪な環境が多い介護施設で3年働くだけでも大変でした。

転々として複数の施設から証明書を書いてもらい、やっとも思いで3年分のを書いてもらった記憶があります。


こちらの態度によっては、実務経験証明を書いてもらえない可能性もあり、かなり辞め方にも神経を使いました。

私は大丈夫でしたが、施設によっては書いてもらえない場所もあるらしいです。


正直この経験を加味すると、そこまでしてケアマネージャーを取ろうとは思わないです。


資格を取っても収入は上がりにくい

また資格の取得の目的としては、収入を上げることが多いと思います。

正直なところ介護福祉士をとったとしても大きく変わるわけではないです。

介護福祉士を取ってもあまり変わらないのに、それよりも取得コストがかかるケアマネージャを取ろうと思うでしょうか?


要は資格を取っても収入が上がらないなら、取っても取らなくても変わらないと思います。


さらにいえば労力の割に合わなければ、やりたがらないのが人間の性であり、よほどの向上心がある人でなければ、とろうとも思わないのかもしれません。


結局、食い扶持にならなければやろうとも思わない。

介護は他人のためにする仕事です。


どちらにせよ、人のためにするにはある程度自分の生活が安定しないと無理です。

にも関わらず物価高や老後の資金などで金銭的な不安が伴うなか、”稼げない”イメージの介護へいくと思うのでしょうか?


自分が大変なのに、”他人のことなんて構ってられるか”という本音もあるかもしれません。

私がそうでした。


こういった背景も介護が嫌厭される原因だと思います。



当事者視点で考えていない?

制度を変える方々は『自分はやらないから』と思い他人事で介護士・ケアマネの立場になって、考えていないのではないのでしょうか?


生活がかかっている人間(当事者)とセーフティゾーンにいる人(第三者)の差は大きく、感覚もズレるため、改革もズレたものになりそうな気がします。


もしそうなら、これ以上業界は良くなることはないですし、問題は解決することはないと思います。


おそらく大半の方が『変わることがない・良くならない』と諦め始めているのかもしれないです。

私もその1人ですし。

そのイメージが定着していけば、ますます人が来なくなる可能性がありますが、後の祭りですよね💦


と今回はここまでになります。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



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