遥香

ようこう、と読みます。気まぐれに投稿しています。

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  • 今昔こばなし集

    今となっては昔のはなしだが___

最近の記事

『今昔こばなし集』「ヒサコさん」

今となっては昔のはなしだが、ヒサコが亡くなったのは、建国記念の日だった。生きていれば102歳になっていたであろう祖母のヒサコは、何とも変わった人だったという。亡くなったのは、もう5年前になる。 さっきから呼び捨てにしているが、私が祖母であるヒサコのことを「おばあちゃん」だとか「ばあちゃん」だとか「ばーば」だとかで直接呼んだことはない。 ヒサコは私が物心ついたときから、所謂『おばあちゃん』だった。 父が40歳の時の子供である私、父はさらにヒサコが42歳の時の子供であった。

    • 『今昔こばなし集』「同じ夢」

      今となっては昔のはなしだが、あれはちょうど3年生で卒業式の練習をしていたから、おそらく2月のことだったと思う。 私は、中学校3年生の2月、もうすぐ高校生という時期。私は、1ヶ月間同じ夢を見た。 夜、布団に入って、目覚ましをセットしたかどうかなど考えている内に、寝落ちのような形で眠りにつく。 部活を引退してから半年が過ぎたばかりだった。 部活を引退するまでの2年と半年。私は、部活を生き甲斐とし、中学校=部活だった。引退してから、同じ部活の同じ学年の人達は、みんな足を揃えたよ

      • 『今昔こばなし集』「アメフラシ」

        今となっては昔のはなしだが、あれは確か夏頃だったと思う。私が小学校2年生の時だったと記憶している。私には、ハルナという産まれた時からの幼なじみがいた。ハルナとは保育園も同じで、もちろん小学校も同じだった。 我が母校である東町小学校は、私が小学校5年生の時に35周年を迎える、当時で言えば『新しい』小学校であった。 わたしとハルナは、幼なじみで仲が良かったけど、結局、小学校6年間、一度同じクラスにならなかった。 東町小学校は、新しい小学校でありながら、校舎が南側に建っている珍

        • 『今昔こばなし集』

          『今昔物語集』という古典文学をご存知だろうか。 『今昔物語集』(12世紀後半) 説話集。三十一巻(現存二十八巻)。本朝(日本)・震旦(中国)・天竺(インド)の三国にわたる一千余の説話を、仏法部と世俗部に分けておさめる。 『古典文学事典』大修館書店より。 と、まあこれから書く『今昔こばなし集』とは別物だということを理解して頂ければそれでいい。 ところで、なぜ「こばなし」と平仮名で書いたかと言うと、それはどの漢字をあてるのが適切か分からないからだ。 はなし【話】 ①はなす

        『今昔こばなし集』「ヒサコさん」

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        • 今昔こばなし集
          4本

        記事

          遥香という名前について

          『遥香』と書いて、ようこう、と読む。 別に、本名がはるか、でそれを音読みに直して、ペンネームとしている訳では無い。 これは、所謂、雅号というか、字というか、とにかく昔ある方から貰った大切な名前である。 字(あざな)というのは、間違った使い方かもしれない。 字は、成年後に付けられる本名とは別の名前なのだが、私にはそもそもその字を付けてもらえる資格がない。生まれながらにして。 なので、これはあくまで、ペンネームってことでいいのではないか、と結局のところは思う。 昔から文

          遥香という名前について