『今昔こばなし集』

『今昔物語集』という古典文学をご存知だろうか。

『今昔物語集』(12世紀後半)
説話集。三十一巻(現存二十八巻)。本朝(日本)・震旦(中国)・天竺(インド)の三国にわたる一千余の説話を、仏法部と世俗部に分けておさめる。
『古典文学事典』大修館書店より。

と、まあこれから書く『今昔こばなし集』とは別物だということを理解して頂ければそれでいい。

ところで、なぜ「こばなし」と平仮名で書いたかと言うと、それはどの漢字をあてるのが適切か分からないからだ。

はなし【話】
①はなすこと。談話。
②会話。
③聞いたこと。
④相談ごと。
⑤語られた事情。
⑥つくりごと。
⑦(「咄」「噺」とも書く)人に聞かせようとまとめた事柄。ア、ものがたり。イ、おとしばなし。落語。
⑧事の成り行きからみたある事。

とつ【咄】
舌打ちをする音。叱る声。

はなし・か【噺家・咄家】
落語、滑稽話、人情話など話芸を業とする人。

はなし、と言ってもたくさんあるのである。そして、今から気が向いた時に書こうとしているはなしがどれにあたるか正直分からない。「咄」とか「噺」を使うとカッコイイけど、果たして正しい使い方か否か分からないので、平仮名にしたということである。(どうでもいい)

一つ断っておくと、ノンフィクションかフィクションかは、あまりこだわらずに読むことをオススメする。地名は実際にあるところかもしれないし、架空の地名を使ってることもある。
しかも、私の作りばなしかもしれない。
ジャンル分けというものが昔から苦手だった故に、自分がはなすものがどれに値するか考えるのが、やはり苦手だった。

さて、それでは始めましょう。

今となっては昔のはなしだが______

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