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限りある時間の使い方を読んで

生産性向上と叫ばれる時代になった。
僕自身も生産性を向上するためには、どうしたら良いのかと考えることが日々多かった。

だが、この本は生産性を突き詰めるレールから降りることが最初に書かれている。
なぜなら、生産性を向上すること=幸福になれるわけではないからだ。
生産性を向上すると、時間を作ることができ、自分自身の使いたいように時間が使えると思われている。
しかし、現実はそうではない。空いた時間を埋めるかのごとく次から次へと仕事がふってくる。
この部分だけでも、相当視座を高くして物事を考えるきっかけになる本だと思う。

この本のタイトルの通り、「時間は限られている」ことは誰でも認識しているだろう。
だから、1秒たりとも時間を無駄にしないよう、コントロールすることを目指すことがよい、、、とは限らない。
時間をコントロールしようとすればするほど、コントロールできないことにイライラしてしまう。現実問題、時間を完全に掌握することは不可能だ。

じゃあどうすればよいのか。
著者によると、行動することと時間をかけることが大事だそうだ。
時間がかぎられているのだから、思い立ったら即行動することが大事ということは理解に容易い。
だが、時間をかけることとはどういうことなのか。
何かをきちんと行おうとすると、どうしても時間がかかってしまう。
しょうがないことだ。この時間を短縮すること=質が担保できない。
時代の風潮として、急ぐことが求められる。
著者の大事なことがここで生きてくる。
すぐに行動することで、時間をかけられるように時間を作ることだと解釈した。

この本を端的にまとめると、限りある時間を自分のために使おうという趣旨が書かれている。
他との自己啓発本と一線を画す部分はネガティブなことにも触れられていることだと思う。
リアリティがある文体だと感じた。
最後に衝撃を受けた言葉を紹介する。
「希望を捨てることは肯定」
この言葉の真意を知りたい方は是非本を読んでいただきたいと思う。


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