18)ゴムスカートの型紙ができるまで
型紙ショップ「Pattern Label」でご紹介しているティアードスカートもう作って頂けたかしら?
わたしはひとつの型紙を作るのに毎回いくつか試作をしています。
今日はその試作スカートをご紹介してみようかと…
より深くスカート作りのことを学びたい方のお役に立てたら嬉しいです♪
前回の記事を読んでいない方は、まずは↓そちらからお読みくださいね。
今回の課題
今回のスカートの課題は手芸店で手に入りやすい110cm幅の布地で、裾広がりのきれいなシルエットを出せるかでした。
110cmの布地幅をそのまま使うと裾広がりにはならずに、寸胴なシルエットになってしまうんですよね…
1st Sample
1st Sampleは3枚のフレアライン(台形のような形)を縫い合わせて裾幅にボリュームを出して作ってみました。
裾のカーブが急だったので裏側は別地で切り替える仕様に。
ちょっとリッチな感じもしてよかったのですが
用尺が表地2.5M+別地(裾とポケット)0.5Mと割とかかってしまい…
日常使いのスカートには向かないと思いボツとなりました。
2nd Sample
ここから用尺を2m以内で収まるように基準を設けました。
普段使いのお洋服だったら用尺2mぐらいが現実的ですよね。
ウエストをすっきりさせて、裾にボリュームを出すために裾に切り替えを入れて作りましたが…
ウエストギャザー分量が多くてお腹まわりにボリュームがでてしまうのと、下段スカートのギャザー分量が少なく、縫いにくいので却下
3rd Sample
ウエストまわりをすっきりさせるために
3段ティアードにデザイン変更
寄せやすいギャザー分量(1.5倍前後)に設定して3段ティアードに。
着用してみると1段目のギャザー分量が少なくお腹周りの余裕が少ない
4th Sample
ウエストまわりのギャザー分量を増やし
2段目、3段目も同じ配分でギャザーがよるように変更
バランスとしては、ほぼ完成♪
だったのですが…
3段ティアードを大人が履くか?
可愛すぎないか?
とうことになり2段だけのデザインに変更
5th Sample
大人ティアードにするために
下段切り替えの位置を上目に設定
フレア(台形パーツ)ではなく、
上段/下段とも長方形パーツを縫い合わせる仕様に
6th Sample
お腹まわりをすっきりさせるため
上段はフレアのパーツにして
下段は長方形のパーツに変更
薄手の布を使った場合、裏地がないと透ける
完成シルエット
上段のフレア分量を増やしてお腹まわりに適度な余裕を追加
下段は布地幅をフルに使う長方形パーツにして、裏地も付く仕様に変更
裏地のフレアスカートを付けることで、
より裾広がりのシルエットにして完成♪
あとがき
いかがだったでしょうか?
ただのゴムスカートの型紙を作るのにだいぶ迷走しちゃいました。
皆さまが同じ道で迷いませんように…
この記事がお役に立てたら嬉しいです。
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