見出し画像

【まじめ読み】List07誰にも負けない「強み」がつくれなかった~『40代を後悔しない50のリスト』第1章

強み、勝負するというワードだけだと、尻込みしてしまう。
「これなら誰にも負けないなんて立派なもの、自分に何かあっただろうか」と。

勝負する強みがなかったと後悔している人に限って、勝負する土俵が絞られておらず茫漠としているという印象を受けてきました。
                            <本文より>

著者は、強みを考えるにあたり、「勝てる土俵」というのを据えたうえで、
その土俵を、「自分で自分の都合のいいように勝手につくってしまうのが肝心なのです」と言っている。


絶対的自信でなく相対的自信を、という1つ前の話と似ていると思う。
 ☞【まじめ読み】List06負けない「絶対的な自信」が欲しかった


例えば、経営コンサルタントというざっくりした範疇で考えるなら、私は大前研一さんや堀紘一さんに永遠に勝てないのではないかという気持ちになってしまいます。
そこでセグメンテーションというか、経営コンサルタントという大きなくくりを小分けにして、「法人営業の分野」とか「新規開拓営業の分野」とか領域を設けることによって自分のブランディングを確立させるわけです。
                            <本文より>

十分あちこちで勝てそうな人の話なので、万人の心には刺さらない例だが…



「自信」と違って、「強み」はより現実的な結果に近いところにあると思う。

「自信」は行動やその結果によって強まることも弱まることもあるが、自分の内にあるものだ。
他人の「自信」がどれくらいかも、数値化もできない。
能力があれば「自信」があってもなくても結果は同じということもある。

一方で「強み」は自分でこれは強みだと思っても、上には上がいるという事実に直面しやすい。
勝てないから。あるいは負けるかもしれないと思うから。



この話は40代、ここまで積み上げてきたものをしっかり見なさい、ということなんだと思う。

20代というのはさまざまな成功や失敗の中から、そういった「強み」となるものの種を見つける時期だと思いますし、30代はその「強み」を育てる期間だと思うのです。
そして、その収穫を始めるのが40代ですから…
                            <本文より>


今は育てる話ではなく、ここまで培ってきたものの中から強みになりそうなこと確認すること。
今の自分のレベルを確認すること。


『20代から過ごしてきて、自分通用するのはこの程度のレベルなのか』

そういう思考回路に陥ると、これからまだ先があるのに積んでしまったように感じてそこから先に進みたくなくなる。


具体的な場面を想像すればするほど、そこに比較対象の相手もいる。
「それが自分の強みなのか?」と不安になることはある。
それは、勝てない不安負ける不安だ。

先輩方は、自信と同様に、強みも、それを持つことを恐れてしまったのかもしれない。

勝てる土俵を自分のいいように考えるというのは、前向きなアドバイスだ。

40代の勝負の勝ち負けは、20代30代のようにすぐ判定されない。
40代は現在地の自分をどうアレンジしていくかが大事なのだと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?