バンめし♪のライブを観に行ってぶちあがった話
バンめし♪というコンテンツのライブを観に行ってぶちアガったのでレポを書きます。
あとバンめし♪そのものを知らない人にも広めたいなっていう気持ちもあるので、自分がハマったきっかけとかその辺の話もします。
ライブレポだけ読みたい人はすっ飛ばしてください。
バンめし♪にハマるまでの流れ
実は自分はそこまでバンめし♪のオタクとして長いわけではないんですよ。バンめし♪から入ったというか。ええと、説明が難しい。
オタクなので例えで説明しますが、バンめし♪から入るというのはつまり、マリオをヨッシーアイランドからプレイしたり、富野ガンダムをZあるいはターンエーから見始めたり、アイマスをシンデレラやミリオンから始めたり、シュート!を『新たなる伝説』から読み始めたりするようなもの。
つまりそもそも日向美ビタースイーツ♪、略してひなビタ♪というそれなりの積み重ねのあるコンテンツがあり、バンめし♪はその続編というか、外伝のようなシリーズであるということです。
ここでひなビタ♪について語り始めるとさらに長くなり、レポどころではなくなるので、もうあれだ、ググってくれ。自分も新参だし、インターネットにはもっと詳しい人たちがたくさんいる。
どちらのシリーズも共通してるのは「さびれた地元を盛り上げる、あるいはそこから脱出するためにガールズバンドを始める」というストーリーをベースに、楽曲を展開したりメンバーの子たちの日々をいろんなメディアでのぞき見していく、音楽中心のメディアミックスコンテンツであるということ。
そんでもってその楽曲がべらぼうによいということ。
それぞれの楽曲制作陣を眺めてみれば、ササキトモコ、IOSYS、やぎぬまかな(ex.カラスは真っ白)、そして両企画のプロデューサーであるTOMOSUKEなどなど、本気の面々がそろっています。
自分もこのコンテンツ界隈にいた友人から「曲がいい」との紹介があって、Youtubeでバンめし♪の生配信を見始めたのが最初でした。
どんだけ曲がいいのかって?まあまあ一曲どうぞ。
一曲といいつつメンバーごとのバージョン違いがあるやつです。このビター・エスケープがバンめし♪のオープニングテーマ。
前シリーズがビタースイーツってタイトルを含んでいるのに対してビター・「エスケープ」っていう、もうこのあたりがすでにおしゃれ。
楽曲の幅という意味ではこのアレンジに限らず、バンめし♪もひなビタ♪も、メンバーの誰がメインボーカルを務めるかに応じて楽曲のジャンルを変えていく手法をとっています。この辺もフックが多くて強い。
そう、とにかく曲がいいんですよね(くどい)
特にバンめし♪の楽曲は先述のビター・エスケープを始めとして、やぎぬまかなさんがもたらしたバッチバチのギターロックな雰囲気が特徴的で、ああ、こういうコンテンツでこういう楽曲をぶち込んでくるか!っていう驚きと新鮮さがあったのが、そもそもハマりだしたきっかけかもしれません。
楽曲が良い、OK。好きだ。
そしたらこれを歌ったり演奏したりしてるキャラのことをもっと知りたいなと思って、公式ブログとかを読んでいると(バンめし♪はメインストーリーがアメブロで展開されている)、ところどころで知らないキャラとか設定が出てくるわけです。なんかアイドルユニットの「ここなつ」って出てきたけど、これ誰よ?とか。
そんで先ほどの友人に「もしかしてこれちゃんと楽しもうと思ったらひなビタ♪のストーリーも履修した方がよい?」と確認し、「これとこれとこれを見ろ、あとこれを聴け」と出されたものをゴクゴク飲み込みました。
ひなビタ♪もなあ、これがまたいいんだ、いいんだけどいつまでたってもライブレポが書けないままそろそろ1000文字を超えてしまったのでこの辺で切り上げます。
まずはバンめし♪の曲を聴いてくれ。そんでその流れで「どんな子たちがこれやってるのかな?」っつってブログなどからキャラクターに触れてくれ。頼む。
あとバンめし♪生配信のアーカイブ貼っておくから。これ見てピンと来た人は、特に終盤のLive2D演奏動画に震えた人は見込みがある。
お待たせしました、ライブレポです
はい、前置きが長くなりました。レポです。
こっからはもう読む人もバンめし♪のこと全部知ってる体で書きます。感情を共有してください。
今回のライブは昼公演と夜公演があったんですが、自分は都合により夜公演のみの参加でした。死ぬほど悔しい。ちなみに終わった後に昼公演を見た友人(自分をこの沼に落とした張本人)とすり合わせをしたところセトリは共通だったそうです。
会場はこちら、新宿ReNY。
写真は新宿ReNYのホームページより。
いやーいいですね、がっつりとライブハウスです。
入り口でドリンクチケットをもらって、バーカウンターでお酒と引き換える、こういった流れを経て入場していくのも「ああ、バンドのライブを見に来てるぞ」という高揚感につながります。
ちなみに自分は「ここはアリーシャ様のげぼくとしてウォッカを入れねばならないな」と思い、ドリンクはスミノフを頼みました。昼飯は百武もなかに敬意を表しておにぎりでした。形から入るタイプです。
あと物販は入場した時間的にほぼほぼ売り切れちゃってたんだけど、デモテープだけ買えました。
ジャケットは栗花落夜風役の楠木ともりさん書き下ろし。可愛い。可愛いんだけど本気のカセットテープなので再生するものがない。買わないと。
会場に入るともうフロアはパンパンで、会場キャパの800人ギリギリまで入ってたんじゃないでしょうかね。生放送よろしくビター・エスケープのアレンジ楽曲「待機セヨ」が流れ続ける中、開演の時を今か今かと待ち続けます。
オープニング - 共鳴性白染自由主義
開演時間になり会場が暗転したと同時に、やはり生放送よろしく「白兎タイム」が流れ、やぎぬまかなさん率いるバンドメンバーが入場。
やぎぬまかなさんのステージ上での様子も気になるので、会場入りした時にステージ上のダンエレクトロっぽい水色のギターを確認し「あれはやぎぬまかなのものに違いない」と事前に位置取り。その結果見事に立ち位置は自分の正面あたりでした。ナイス自分。
そして満を持してキャストの4人が入場。衣装は全員ビター・エスケープのジャケットモチーフでした。
キーボードの飯島快雪さんのツイートより。
じ、実在感……
アリーシャ役の安井咲希さんはなんと地毛を金髪に染めたとのこと。これウィッグじゃないんだとよ。すごい。可愛い。
さて、4人出てきた、バンドも演奏体制に入ってる。1曲目は何やるの?やっぱビター・エスケープ?と脳みそがセトリ予想にフル回転してたところで、夜風が拡声器を手にもって煽り始め、衣装のまんまっぷりも相まって「あ、もうこれ夜風だ、夜風がおる……」と視界がスパークし、さらなる混乱の最中いきなり新曲の共鳴性白染自由主義が始まりました。
し、新曲~~~!!!!
白兎団ブログで今回の本部集会向けに4人で歌う新曲作ってるよ!的なことは書いてあったので、どのタイミングでの披露なのかはワクワクしてたんだけど、まさか1曲目とは!!
しかもこの新曲が、なんだ、実際の曲なしに説明するのがめちゃくちゃ難しいんだけど、要は超難曲で。
曲中でテンポは変わるわ、(相変わらず)コード進行はすごいわ、途中で7拍子になるわ。でもサビがキャッチーでニコニコしちゃう。
くそう手玉に取られている。
偶数と奇数両方で乗れるからオススメだそうです。
ひなビタ♪時代から比べても色々と実験的なことをやってるコンテンツだなーとは思ってたけど、曲でここまで冒険してくるとは。いやー早く音源が欲しい。
そんなわけで完全に1曲目でバンド大好き精神を取り戻してしまい、演奏中はひたすら頭を振っておりステージ上の様子があまり記憶にありません。お前それでレポをやるつもりなのか?この先大丈夫か?
シンクロフィッシュ - 箱庭のエチュード - たたえよ!絶対覇権アリーシャ帝国 - おにぎりディスコ
1曲目でいきなり精神を整えられてしまったのち、「ここから連続で行くぞ」と4人のソロ曲へ。
シンクロフィッシュは特に今回のバンド編成でのハマり方がすごかったというか、やはり夜風の、ギターがメインの曲なので、ツインギター体制での生演奏を聴けたのが本当にうれしかった。
そんでそのバチバチにかっこいいバンドをバックに歌う楠木ともりさんの貫禄よ。
本編中はMC込みで常に役として振る舞っていたキャストメンバーですが、楠木さんの夜風としての立ち振る舞い、ステージ上でのかっこよさがもうあれですね、完全に堕としにきていましたね。あの支配力。
ソロ2曲目はざこちよの箱庭のエチュード。
そういえばざこちよと呼ばれるたびに「よしざこちよです!!!」と声を張り上げるMCが鉄板化していました。
キャストの高橋未奈美さんは、元々抜群の歌唱力に加えてそもそものステージ経験が豊富なのもあって、夜風とはまた違った意味での貫禄。というかさすがに歌がうますぎる。
な、なるほど、どおりで。
ざこちよもいざ色々を開放したらきっとこれくらいいきいきするんだろうな……みたいなことを想いながら歌に聞きほれるステージでした。
続いてはやぎぬまかなさんによる「アリーシャ!」コールと共に亜理紗役の安井咲希さんが入場して始まった、たたえよ!絶対覇権アリーシャ帝国。
この曲ライブでどうなるんだ?とワクワクしていたんですが、いやーめちゃくちゃ楽しかった。生演奏もバッキバキ。
実は最初に入場するときに紙に印刷されたアリーシャ帝国の旗もらったんですよ。
持ち帰るときにボロボロになっちゃいましたけど。
昼公演も見た人たちは割りばしなどを仕入れてさらに旗っぽくしてる人もいましたね。
曲中はほぼ全員がこれを掲げ、フロアの照明も赤く染まり、シュプレヒコールよろしく飛び交うロシア語(と郡上弁)のコールアンドレスポンス。なんだこれは、あの、ちょっと違うアレの集会っぽくなってないか?大丈夫?公安とか来てない?
そうそう、今回のライブはコンサートライトの持ち込みが禁止だったんですよ。アイドルのライブじゃなくてバンドのライブですからね。
だからその分オタクたちは手が空いてたんですよ。普段持ってるものがないので。そういうのもあってこの旗を掲げてる瞬間のオタクたちの輝きがね、すごかった。ついにこれを掲げるときが来たと。みんないい顔してやがった。俺も含めてな。
オタクの様子レポになってしまったのでステージ上に話を戻します。
生き生きとした表情でげぼくたちをあおるサキーシャ様こと安井咲希さんが最高に魅力的だったのはもちろん、やぎぬまかなさんが「私が一番のげぼくだ」と言わんばかりの眩い笑顔ででっかいアリーシャ帝国の旗を振ってたのが印象的でしたね。ライブ前の生配信でも率先してげぼくアピールしてたし。
そしてソロのラストを飾る百武もなかのおにぎりディスコ。
ツ・ツ・ツ・ツーナマヨ♪から始まるこの曲のおかげで、ライブ当日は新宿一帯のツナマヨおにぎりがコンビニから消え去ったという。
そうそう、当日物販でもなかのタンバリンが売られてたんですよ。買えなかったけど。
入手できた人たちはここぞとばかりにこれを叩く時間でした。
この曲はバンめし♪の楽曲を見渡しても特に可愛さが強調された曲で、というか可愛い子にディスコ調のポップスを歌わせるのはもはやギリギリ合法というレベルの行為なんですが、まあ、なんだ、可愛かった(素直)。
おにぎりモチーフの振り付けがあったり、もなか役のTTさんこと田中貴子さんだけちょっぴりフリフリな衣装なこともあり、直前までのアカな雰囲気はどこへやら、完全に可愛い空間と化していました。
あとここでもやぎぬまかなさんがニコニコしながらタンバリン叩いてて可愛かった。
奥美濃八萬歌 - MC
ひとしきり盛り上がった後でしっとりとしたアルペジオから奥美濃八萬歌を4人でしっとりと歌唱。その後MCパートへ。
前述した通り、本編中のMCは中の人ではなく各キャラクターとして。白兎団本部集会ですから。この辺はストーリーとの地続きっぽさを感じてとてもよかったですね。
そうそう、確かここのMCだったと思うんですが、アリーシャ様が「ちゃんとげぼく証明書(物販のグッズ)は持ってるんでしょうね!?」的な煽りをしたときに「買えなかったー!」「売り切れだったーー!!」と返答した哀れなげぼくたちに対して「そんなの知らないわよー!!!」とキレ返したのが印象的でしたね。小学生かよ(小学生です)
ひとしきり盛り上がったのち、「それでは先鋒・吉廻、参ります」と次のブロックへ。
ビター・エスケープ(各アレンジバージョン)
この記事の序盤にも貼った、ビター・エスケープの4人それぞれのアレンジを順番に歌っていくというコーナー。
千代(1番)⇒もなか(2番)⇒亜理紗(1番)⇒夜風(2番)
という順番で披露されたんですが、この流れがまた実にうまくて。
千代のアレンジは少し大人っぽいというか、ゆったりとしたアシッドジャズやAORっぽさのある編曲になっていて、身体を横に揺らしながら聞きたくなるタイプ。
続くもなかのアレンジは千代バージョンより少しテンポアップしながらもクラブで流れるダンスチューンのようなノリ。
そしてガツっとギアを上げる亜理紗バージョンは一番テンポが速く、スラップベースとクラビネットの音が刻まれる高速ファンクアレンジ。
ラストの夜風はオリジナルと同アレンジにして原点、頭を縦に振りたくなるゴリゴリのギターファンクロック。
徐々に加速して盛り上げていく流れを同じ曲のアレンジ違いで魅せていくってなんだこの試合巧者ぶりは。みなさん、これはいいライブですよ。
ラストの夜風であのギターバキバキの演奏に切り替わった時の高揚感ときたら。頭の上下運動もはかどります。このパートだけで会場内の温度と湿度がものすごい上がってました。
漂白脱兎 - 全力ドラマティック - アバンギャルド・バンドガールズ - ひふみで湯~とぴあ
一気にあったまりまくったフロアにさらに立て続けにデュエット曲が投下されていきます。
まずは夜風と千代の漂白脱兎。ビター・エスケープで盛り上げた後にこの曲を持ってくるの、正解でしかない。
こちらもやぎぬまかなさん作曲で、千代と夜風を象徴するかのようなピアノとギターのイントロのかっこよさ、生で聴くと爆上がりします。繰り返しますがこの時はもうすっかり頭を上下するのに忙しく、ステージ上の様子はほとんど記憶にありません。なぜレポをしようと思った。
そして続く亜理紗ともなかの全力ドラマティック。
ここではさすがに頭を上下する運動を止めざるを得ませんでした。
なぜならイントロと共に小学生2人が仲良く手をつないでニコニコしながら現れたからです。小学生女児が仲良く手をつないでいたら、大人しく面を上げなくてはいけません。わかりますか?
かつて生放送でもそのイチャつきぶりにもだえ苦しんだのですが、アリーシャ様ともなかが一緒にいるときの仲良しぶり、独特の甘い空気感がもう大好きで、この時ステージには"光"がありました。"救い"と言ってもいい(筆がノりはじめ、キマってまいりました)
2人が満面の笑みで「ゆびきりげんまーん」したのち、もなかだけがステージを去ります。
そして亜理紗の隣に現れる夜風。
始まる曲はもちろんアバンギャルド・バンドガールズ。
いやーーーこの曲、最ッッッ高に大好きなんですよ。
ひなビタ♪時代から決定的な楽曲をいくつも送り出してきた作詞:夕野ヨシミ、作曲:ARMのIOSYSコンビ。この人たちは1曲の中で歌唱キャラの個性とその魅力を描くのが本当にうまい。
亜理紗と大人っぽさと子供っぽさの二面性、夜風のクールさと時々覗かれるキュートぶり、そしてこの2人のにぎやかな関係性が、たった4分18秒の中にたっぷり詰まっている。
そんな曲を生演奏でやられると、もうあれね、目の前がチカチカしたね。
これは断言してもいいんですが、2番の「アホ毛オンステージ!」からの夜風ソロパートで、楠木さんが片足を前に出して肘をたて、客を煽りながら歌うバンドのボーカルがやりがちなやつ(わかりにくい)をやり「センキュー…!」のセリフを放った瞬間、間違いなく死人が出たはずです。僕は死にました。
こうしてわけが分からなくなったころ、最後のデュエット曲、千代ともなかのひふみで湯~とぴあが始まります。
ここまでに上がり過ぎたテンションをいったんクールダウンするかのように、千代ともなかの優しい歌声での「ひ・ふ・みでリラックス」です。落ち着きます。
この辺で感づきました。完全に情緒をこのライブに支配されている。怖い。バンめし♪怖い。
しかしこの曲を終えたところで、Blanc Bunny Banditの持ち曲はすべて披露したことになります。まだ時間はある。この後果たして何をやるのか。
暗転したステージ上に視線が集まります。
そこに現れたのは夜風だけ。
ステージの照明を1人で浴びながら、夜風は静かに観客に問いかけます。
「日向美ビタースイーツ♪というバンドを知っているだろうか」
虚空と光明のディスクール
そう、ここで夜風が歌った曲はひなビタ♪の霜月凛のソロ1曲目、虚空と光明のディスクール。
もしかしたら、という期待はあったんですよね。
というのも、公式ブログの夜風の書き込みで、霜月凛の曲の中でディスクールが一番好きだ、という話をしていたからです。
公式ブログより。
自分はこういうライブで、目の前の現実と創作物の世界の境目があいまいになる瞬間が大好きで。
この曲が始まった瞬間、目の前で行われているライブと、バンめし♪・ひなビタ♪の世界観すべてがつながったような感覚があり、完全にやられてしまいました。今も書きながらこの曲を聴き、この瞬間を思い出してやられています。つまり泣いています。
またこの曲に関しては、昼公演と夜公演では少し違った演出もあったようです。
夜風は基本的にウィスパーボイス気味に歌うことが多く、あまり声を張り上げることをしません。昼公演ではこの曲も徹頭徹尾、夜風として、抑え気味の歌唱だったとのこと。
しかし夜公演ではサビの部分を中心に、かなり叫ぶような、楠木さんの地声に近い歌い方に。
「キャラ声に徹するべきでは?」という考え方もあるとは思いますが、夜風に関しては、これもアリ、いや、大アリだと感じました。
それは夜風のキャラクターとしてのテーマが「解放」だから。
抑え込まれるのではなく先へ進むのが夜風の、そして白兎団のテーマ。
そしてその様子はディスクールの歌詞のイメージとも重なっていくこととなり、こうしたことを考えるうちに再びやられていきます。つまり泣きます。
この1曲のためにここまでの流れがあったのでは?というくらいに完璧に決まったセトリ。
そして曲が終わり、暗転したステージに再び4人が揃い、始まった曲は……
凛として咲く花の如く
「はーるーふーかく」の歌いだしが聞こえた瞬間の歓声たるや。
ひなビタ♪の5人のキャラクターイメージの原点でもあり、その象徴でもある凛として咲く花の如く。
しかも演奏されたアレンジは原曲とも、ひなビタ♪ editionとも異なるもの。これに関してはTOMOSUKEさんのコメントがありました。
moonbowバージョン!
つまり直接ひなビタ♪のカバーをしたのではなく、moonbowがひなビタ♪リスペクトでカバーしたのをさらにBBBがカバーしたと。ややこしい!
奇数拍子にも慣れようぜって言われても初出しのアレンジでできるかい!!
それにしたってこの曲をやられて盛り上がらないはずがなく、ぶちあがりにぶちあがって本編終了となりました。夜風の「これで本部集会を終了とする」の号令でスッと終わるのが、なんとも白兎団らしい。
アンコール - MC - ビター・エスケープ
その後のアンコールでは「ここからは素で行きまーす」という楠木ともりさんの発言通り、キャストの皆さんも中の人としてのMCから始まりました。
本部集会も一段落。
衣装も変わってキャストの皆さんも物販のTシャツに着替えてたんですが、安井咲希さんがTシャツの首回りを一回り切って着こなす、バンギャ的なスタイルだったのに感動。髪色の件といい、今回本当にビジュアル面では安井咲希さんに拍手を送りまくりたい。
MCではキャストの皆さんが一様に「早くセカンドライブをやりたい!」と言っていたので、早くセカンドライブをやってください。俺たちも早く見たい。
その他、昼公演では出てこなかったTOMOSUKEさんがちょろっと出てきたり、そのTOMOSUKEさんに無茶振りされて「絶対話したくない」とキャストには言っていたやぎぬまかなさんもバンマス(=バンドマスター、リーダー的なやつ)としての挨拶をしてくれたりと、アンコールというよりも終演後の楽屋のようなにぎやかなトークが繰り広げられました。
と、油断をしていたところに「最後は私たちの始まりの曲を」と、楠木さんが夜風に再び切り替わった声で告げ(ここが本当にバチっと空気が変わった感じがあってすごかった)、最後に再びビター・エスケープが原曲アレンジかつ4人の歌唱で披露されました。
曲のラストで4人が順番にバンドのキメと共に
「カク」「ゴハ」「デキ」「タカ」
と告げる演出で鳥肌。
最後の最後までかっこいいBBBを出し切る構成に拍手喝采の中、終演となりました。
おしまいに
んまーーーとにかく楽しかった。
やっぱあれですね、シャニマス1stの時もそうだったけど、旗揚げライブって定型がない分何をやってくるかわからないし、最初だからこその不安と勢いと期待の混ざった、独特の雰囲気と楽しさがありました。
そんな中で自分の中ではライブといえばまずライブハウス、という感覚が身近なこともあり。
ライブハウスでカッコいいバンドのライブを見る高揚感×バンめし♪の初イベントであること自体の高揚感が見事に混ざり合ってめちゃくちゃ気持ちよくなっちゃいましたよね。
正直な話をすると、今回のライブに関してはかなり急な告知だったことや、バンめし♪自体が今後どういう形でコンテンツを展開しようとしているのかまだよく分からない中で、果たしてどんな形になるんだろうか?という戸惑いがなかったわけではないです。
ツイッターとか眺めてると「えっ、もうライブやっちゃうの?」みたいな声も見かけましたしね。たしかにひなビタ♪は最初のライブまでかなりじっくり時間をかけてストーリーをやってたみたいだし。
でもバックバンド含めてあんなにかっこいいステージ見せられちゃったら、もう何にも言えないっすよ。これが私たちのやり方だ!!ってのを言葉でなくパフォーマンスで見せてくれたというか。
これは夜風としてだったか、楠木ともりさんとしてだったかはもうわかんないんですが、最後の挨拶での「おいていかれないように、追いついてきてくれ!」というキラーフレーズがめちゃくちゃ耳に残りましたね。
これからも突っ走り続けてくれバンめし♪
次はもっと大きな箱でのライブが見たいぜ。
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