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比べられるものはなんにもない

働く場所や関わる人たちを変えれば、自分も変わるかなーなんて思ったが、
別に私自身はなにも変わらなかった。
相変わらず、自分のペースでしか仕事はできないし、したくない。
それでいいのだと、日々自分に言い聞かせている。

永遠に自己効力感を得られなかった職場から脱して、新しい環境で働いてみたら、ちょっとばかり面白がってもらえたり、よいところをよい、と言ってもらえることもある。
そうしてちょっと調子に乗ったりして、私結構調子いいんじゃない?と嬉しくなったりなどする。
しかし次の瞬間には「勘違いだよ!」といきなりほっぺたをひっぱたかれるような思いをする出来事が起きる。
そうして1ヶ月、あーあやっぱり私って生涯仕事向いてないわー、と
落ち込んだりしているうちに、また調子が上がってくる時期もあって、
あんど そー おん。
これの繰り返しである。

落ち込むときに、ふと、いったい私は自分をなんだと思っているのだろうか?と心底自分がいやになる。
人間だもの。いいときもだめなときもある。
ゆっくりやるしかないじゃないの。
だめなときには、これが永遠に続くんじゃないか?と錯覚するけれど、
だいたいそんなことはない。
いいこともだめなことも失敗も、繰り返していくのだ。

このあいだお客さまに教えてもらったことがある。
「失敗しないように、予め教えてもらっていたとしても、
きっと私は同じ失敗をしていたと思います。
だけど、失敗して、そこから学ぶから、前に進めるのだと思います。」
当たり前のことかもしれないけれど、じーんときた。
失敗して、学ぶんだもんね。失敗して、成長するんだもん。私たち。

普段から失敗しないように、慎重に生きていると、
失敗は絶対にしてはいけないもの=悪のように感じられて苦しい。
だけど本来は、大なり小なり失敗なしには、自分の経験も視野も広がっていかないものだったはずだ。
失敗してなんぼなのだ。そこから学べばいいのだから。
失敗の重要性を思い出しました。ありがとう、お客様。


なにやら落ち込むことが多かったここ最近、なんでかなあと振り返ると、
他人と自分を無用に比べることをやめられないでいたことが原因な気がする。
自分よりある点において優れている人をみて自分の価値が劣っていると感じる、みたいな。

しかしながら、同じ人間でも、みんな鷹と白鳥ぐらい違う。
チョコレートケーキとチーズケーキぐらい、
ぶどうといちじくぐらい違う。
みんな違うけど、どちらがいいかは比べられない。

ぶどうはいちじくになれない。羨んだり、比べたりする必要がない。

私は自分を認めて、失敗しながら、
そこから学んで、進んで行くだけなんだもんね。



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