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輪廻と適当【30-DAY SONG CHALLENGE⑪決して飽きることのない曲】
こんにちは。演劇ソムリエのいとうゆうかです。今日は音楽の話。
パートナー(HN:式部)と30-DAY SONG CHALLENGEを始めた記録です。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。
今日は11日目。今日のお題はこちら。
Day11 決して飽きることのない曲
私:ジムノペディ第一番/E.サティ
色んな人が弾いてるので、どのクリップにするか本当に迷った…!
その中でもこの動画を選んだ理由は、
①テンポが心地よいから
②ダンスとのコラボレーションが新鮮だったから
以上の2点です。
「ゆっくりと苦しみをもって」という指示のあるこの曲。個人的には、この曲はかなりテンポがゆったりしている方が感慨に耽るにはちょうどいいと思っています。したがって、最初は「かなり遅いかな?」と思うくらいの方がだんだん曲と空間が溶け合っている中にいるような気分になれるのでこれくらいのテンポがおすすめ。
同じ楽器を使って同じ旋律を弾いているのに、演奏者によって全然違うのがクラシックの醍醐味ですよね。
また、ダンサーの女性も素敵。芸術品のような肉体を観てみてください。
私がこの曲を強く意識するきっかけになったのは、高校時代所属していた演劇部の先輩が参加していた作品の劇中で使われていたことだと記憶しています。
有名な曲なのでそれ以前にもどこかで耳にしたことはありましたが、その時初めて、美しくもどことなく不安を抱えた雰囲気に心を掴まれてしまったのです。
似た旋律が繰り返されて、どんどん暗闇の深いところに足を踏み入れているような感覚がたまらない。ずっと留まっていたいような気がするけど戻れなくなりそう…なんてことを考えてしまいます。そういう意味で、飽きずにずっと聴いていたいと思って選びました。
ちなみに、『ジムノペディ』というタイトルの由来は、青少年を大勢集めて全裸にして踊らせて、アポロンやバッカスなどの神々をたたえる古代ギリシアの「ギュムノパイディア」という賑やかな祭典だそう。
曲の印象とは全く異なるという皮肉にも惹かれてしまいます…。
収録アルバムはこちら。
式部:JOY/YUKI
式部さんは、「小学生の頃から聴いている曲」ということでこの曲をチョイス。どういうところがポイントなのか教えてもらいました。
「曲調が大きく変わることがなく、バスドラもずっと一定のテンポで鳴っている」
「YUKIの独特な歌声や、主張しすぎないメロディーライン、大きくは変わらないが少しずつ変わるバックのサウンド。これらがパッと見でわからない隠し味みたいになっている。例えるなら、ステーキやカレーとかじゃなくて、最高の味噌汁みたいな?」
最後のたとえは分かりやすくてなるほど、と思いました。
ステーキとかカレーは確かに人気メニューだけど、毎日だと飽きてしまいそう。一方で、すごく目立つということはなくても美味しい味噌汁なら毎日だって飲めるかも。
これを聞いて、「飽きない曲」になるかどうかって、その人の「味覚」にマッチしてちょうどいい味付けかどうかできまるのね、と思った。
多分これって人間関係も同じで、相性が合わなきゃすぐ「もっと刺激のある味が欲しい」とか「くどいからもう結構」と思われて途切れてしまうんだろうな。そういうときは自分の何が悪かったんだろうとか考えすぎるよりも、相手の舌のせいにしちゃおう。それくらい割り切るのも必要よね、人生。
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