【エッセー】あの太いストロー

日本は幸福度が低い国として有名だ。みんなで一緒にタピオカを飲んでいればハッピーなんてなんともまぁ安易なもんだ。

とかいう自分も、毎日もずく酢を飲めればハッピーになれる。


要はタピオカともずく酢の違いは何かといったら、流行に流されたり、人に迎合しているかどうかであって、僕はあんな甘ったるくてわけのわからない糖質は取りたくない。本当においしいと思って飲んでいるのか?絶対にもっとおいしいものがあるはずだ。


街中をデートしていて、少し歩き疲れた時に『もずく酢スタンド』があったらなんとまぁ素敵な都会のオアシスじゃないか。


僕はあの太いストローはいいと思う。もずく酢をすするにはちょうどいいんじゃないかと内心狙っている。

一刻も早くタピオカ文化が死んで、あの太いストローだけが在庫として残り、それをどうにか活用したいと思った元タピオカ屋亭主が『もずく酢タンド(Mozuk Stand,モズスタ…)』を始めてくれないかと願っている。


ちなみに三杯酢にも結構な砂糖が入っているけど、適度な酢と砂糖なんて疲労回復にはもってこいじゃないか。若者だけでなく寺町や河原町をお買い物中のジジババにもウケると思う。「当店は沖縄の黒糖を使っております」なんて意識高そうなことを打ち出したら、潰れたタピオカ屋で在庫として泣いていた黒糖たちも、また再び日の目を見ることができる。


原宿や、道頓堀や、寺町で、あの太いストローの在庫をお抱えのみなさん!僕のアイデアをあげますので是非この『モズスタ』を世の中にたくさん作ってください。そして僕をその功労者として崇め、もずく酢の年パスを贈答してくだい。


甘酸っぱい文化。

ひとつの文化がなくなれば、また違う文化が生まれる。


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クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。