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【エッセイ】吉本ばなな師匠!さすがっす!!!

家族から「浜名湖に一泊旅行行くけどあんたも来る?」と誘われた。行くか行かないか迷っている中、二週間ほど前に大好きな吉本ばなな先生の『すべての始まり』というエッセイ集を読んでいたら偶然にも浜松の話が出てきた。

浜松のお店が数点載っていて(※グルメ本ではない)「これは運命!行くしかない!」と思い浜松行きを決めた。もちろんその店に行くのも楽しみに!!!

「そういえば浜松をちゃんと見て回ったことはなかったなあ」と思いながら。


そしてどこも、

美味しい!

素敵!!!


ランチに行ったお蕎麦屋『naru』さんは、小鉢いろいろ付きで、量も優しさもちょうどよかった上に、「今夜は音楽イベントもあるんでもしよかったら」とフライヤーをいただいた。クラブ好きだし、ひとりだし、無料だし。何よりジャンルを超えて楽しい人が集まるお店は大好物!


その後行った本屋さん『BOOKS AND PRINTS』さんでは、一時間以上長いしてしまった。小さいながら世界観のある本屋さん。物事の大切さって大きさじゃない。世の中にこんな面白い雑誌がまだあったの!?という発見や、僕がこれまた大好きな西加奈子さんが今ほど有名になる前?にここに来て、浜松を題材に書き下ろしたという短編小説を見つけ大興奮!そんなウハウハの怪しい僕にも「そのバックナンバーはあっちにありますよ」と話しかけてくれる優しい店員さん。なんなんだ!この浜松の優しさとクールさは!!


夜は点心のお店『氷箱里』さんへ!本屋を出た3時くらいに「一応、予約しとこっかな」くらいで電話をかけたらなんと予約でいっぱい!それでも「早いお客様が帰られた後、21時くらいになると思いますが、空き次第お電話しましょうか?」と向こうから言ってくださり、僕はここまで来たら「ぜひ!」とディナー電話を待つことに。

名物のニラ饅頭も美味しかったけど『本日の点心』ってやつが本当に美味しくって・・・!!!小籠包のもう少しおっきいサイズみたいなやつで、海鮮系のタネの、もうぅ中のおつゆがすごくって!一口飲んだだけで「もはやこれスープやん……」とひとり泣きそうになるほど感動。更にパクっと頬張って「美味しい海鮮団子やん…」とまた感動!ひとつの料理で二度も楽しませてくれるなんて、なんというパフォーマンスの良い子だこと!!私もこんなエンターテイナーになりたいよ…と、点心を食べながら我が志を振り返る。


実は以前も、吉本ばななさんのこれまた大好きな小説『なんくるない』(沖縄を舞台にした短編小説集)を読んで、その舞台になったと言われている読谷のイタリアン『mintama』さんに行ったことがある。車でしか行けない辺鄙な場所なのに、もう美味しいってのなんの。海ブドウのパスタ。一口づつ食べ進めていくのになくなるのがもったい、愛おしいって思える料理に出会えることって、生きていてもそうそうないじゃないですか。たぶん五年か十年に一回くらいの頻度のそれ!お店の雰囲気も飾り過ぎず自然で素敵。そこに小説みたいなロマンスは全然なくってよくって、その夜もふわふわと宿に帰れた。


思えばこうして大好きな作家さんのエッセイや小説を読んでその店に行くなんて吉本大師匠のことめちゃめちゃ好きやん!と思いながら(笑)


きっとほんとうにに食いしん坊なんですよ。自身でも書いてはるけど。吉本師匠。

今まで行ったところは本当にどこも、少なくとも僕の舌は踊るような気持ちになれたし、目や耳や肌にはそこにしかない世界観を感じられたし、勝手にシンパシーを感じちゃってる。何より、この作家さんが大好きでよかった。


このnoteでも本当は教えたくなかったけど、今回もレジでお店の人に文庫本を見せて「このエッセイを読んできました!」と自慢げに言っても「えっ!あ、そうなんですか!」と、そういうお客さんは珍しいなという顔で見られただけだったから、吉本大師匠レベルの本でもそこまでの行動力(?)でお店にわざわざ足を運ぶ人は少ないのかも。だから、僕が書いてもまあいいのかなって。でもやっぱり、有名になって、混んでしまって、入りずらくなって欲しくない。※そもそも「吉本悠佑さんのエッセイ読んできました!」と言われるほどに僕がなるのかどうか。笑


伝えたいことは、僕も吉本ばななさんみたいに食いしん坊でありたい。


またエッセイや小説でおいしそうなお店を見つけたら一緒に行ってみませんか。

僕は好きです。この楽しみ方。

クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。