ドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』が素晴らしいので、魅力をプレゼンしたい!(前編)
●はじめに
閲覧いただきありがとうございます。
今回は、、
生きづらさを感じている人。
本音が言えない人。
周りに「ちょっと変わった人」がいて、理解できなくて困っている人。
そんな人にこそ「届いて欲しい」と感じた素敵なドラマ
『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(主演:小芝風花)
その魅力についてを是非、一視聴者の視点からプレゼンさせて頂ければと思い、今回の記事を作成しました!
少し長くなってしまったため、今回の記事は「前後編」に分けました。
「前編」では、主に、ドラマの基本となる知識(登場人物、基本となるあらすじetc.)を紹介し、
「後編」では、このドラマの見どころ、魅力、筆者が感じた点について
を語りましたので、良ければ両方合わせて見ていただければ大変喜びます!
では、さっそく見ていきましょう!!
と言いたいところなのですが、、
その前に、少しだけ前置きをよろしいでしょうか、、、。
●「HSP」について
― 突然ですが、皆さんは、「HSP」という言葉をご存じでしょうか。
最近テレビで紹介されることも増えたことから、よく耳にすることが増えたこの言葉。
ざっくり説明すると、「感覚が人に比べて敏感な人」のことを指す言葉で、分かりやすくその特徴を指す言葉として「繊細さん」という概念も最近登場しました。
かくいう筆者もその一人なのですが、この「HSP」は、精神疾患とは異なり、「性格、気質」と定義されるため、これといった明確な診断基準が存在しません。
また、その度合いも人それぞれ異なるため、その線引きは非常に曖昧で、大体は自分で気づいてあげる以外にそれらを判断する方法がありません。
そのため、日常において、何だか生きづらさを感じてきたものの、本人ですらその理由が分からず、モヤモヤを募らせて、結果、人生の過程で自分を追い込んでしまったり、ふさぎ込んでしまうことも多いです。
加えて、その性質上、何かアクションを起こした場合に、単に気持ちの問題として処理されることが多く、
「周囲になかなか理解してもらえない」という大きな苦悩を抱えた人が非常に多いことも大きな特徴の一つです。
大体の「HSP」の人は、自身の人生の中で、上記のような「悩み」の共通点を持った人が多いことから、何かのきっかけで、その共通項にたどり着くことで、自分も「HSP」だったのだと気づくことになります。
つまり、「HSP」の人が抱える最も大きな2つの悩みとして
・社会に対する生きづらさがある
・周囲になかなか理解して貰えない
という、程度は人それぞれであれど、一見どん詰まりとも思えるような葛藤を抱えながら生きているのです。
この問題は非常にセンシティブで、これといった解決策もないというのが現状です。
世の中には、まだ自分が「HSP」であることに気づけていない「隠れHSPさん」もたくさんいるため、
やはり、社会全体で広く存在を知ってもらい、より一人でも多く「他者について考えられる人」が増える世の中を作っていくことが大事なのではないかと個人的には思っています。
少々前置きが長くなってしまいました、、、。汗
さて、いよいよここからが本題です。
そう、僕が、今回『モコミ』というドラマを紹介しようと思い立ったのは、このドラマがまさしく「他者に対して考える」きっかけを与えてくれるような素晴らしい作品であると感じたからなのです。
この『モコミ』とは、ちょうど先ほど上記であげたような悩みを持った女の子の話。
つまり、
「生きづらさを抱えるも、それを周囲の人に理解して貰えない」という苦悩を抱えた女の子と、その家族のお話なのです。
お待たせしました!
それでは、いよいよ、これからいくつかの見出しに分けて、その魅力とポイントを熱く語っていきたいと思います。
お時間ゆるしましたら、どうか最後までお付き合いいただけたらと思います!
では、レッツゴー!
●『モコミ』のあらすじについて
モコミ(小芝風花)は、物心ついたときから「物の気持ちがわかる」という一風変わった感性を持っていた。
それ故に、ずっと周囲の人間から「変わった子」であるように扱われてきた彼女は、他者に対していつしか心を開けなくなり、大人になった今でも本音をさらけ出すことが出来ず、人と接することに強い苦手意識を持っていた。
モコミは現在、父、母、兄、自身を含む4人の家族で暮らしていて、家族は、モコミの内気な性格を知っており、何とか支えようとするのだが、モコミのことをなかなか理解できないようであった。
同様に、モコミも家族に対して、普段明るく接してはいるものの、抱えている悩みや本音は曝け出せなかった。
モコミは、現在「工場でアルバイト」として働いていた。
「ネジの不良品を仕分ける」という仕事は、人と接することが少ないうえに、「物の気持ちが目に見えて分かる」モコミにとって負担が少なく、はじめて継続して続けられた仕事だった。
そんなある日、仕事を終えて、いつも通りに帰宅しようとした際に、ふと目にとまった「窓」が、汚れていることに気づく。
「窓が泣いている」と感じたモコミは、少し迷った末に、脚立を使って窓を掃除してあげることにしたのだが、足元がおぼつかなくなってしまい、そのまま転落してしまう。
その後、病院に運ばれ、運よく大事には至らなかったものの、駆けつけた母に「不可解な行動の理由」を問われることになったのだが、やはり、そこでも素直に話せないでいた。
順調だったと思っていた職場で思わぬ問題を起こしてしまったことと、モコミの社会復帰を願う母から詰められたことで、モコミの心は大きく揺れはじめる、、。
そんな矢先、家族4人で住む家に、突如、「おじいちゃん」が訪ねてくるのだった。
母方の祖父である「おじいちゃん」に対して、過去の因縁からか、母は突然の父の来訪に怪訝な態度をあらわにする。
突然あらわれ、「これから一緒に住む」と言い放ったおじいちゃんに対して、ほかの家族が戸惑いを見せるのを他所に、唯一なぜかモコミだけがおじいちゃんを快く招き入れたのだった、、。
●登場人物について
では、ここからは、『モコミ』に登場する主要な人物について紹介していきたいと思います。
今のところ(3話時点)では、話の流れに大きく関係する人物は、主にモコミを含めた家族5人です。
● 清水 萌子美(しみず もこみ)/ 演:小芝風花
本作の主人公。22歳の女の子。
「物の気持ちを感じ取る」ことができるという特殊な感性を持っている。
そのせいで過去に他者と衝突したことも多く、周囲の人にも信じて貰えた経験がなかったことから、人に対して本音が言えなくなってしまい、引きこもりがちになってしまう。
家族とは、普段は明るく接しているが、なかなか本音を言うことができず、家にいるときは、自室にある「ヘビのぬいぐるみ」に’’言えなかった本音’’を吐露している。
普段は、工場で「ねじの不良品を仕分ける」アルバイトをやっている。
● 清水 千華子(しみず ちかこ)/ 演:富田靖子
モコミのお母さん。
作中において、かなりのキーパーソンと思われる。
基本的には、家族思いなのだが、思ったことがすぐに口をついてでてしまったり、また、自分の思い込みによる断定的かつ強めの発言が印象的。
そのため、作中でも、モコミと衝突することが多く、他の家族も母の性格を理解した上で一歩引いたような態度をとっていたり、気圧されて尻込みしてしまうようなシーンが所々見受けられる。
しかし、本人にとっては悪気はなく、強めの発言に関しても無自覚であり、それらの出所のほとんどは「家族を心配する気持ちからくる」ものである。
彼女の性格を一言で表せば、「心配が、極端な形で口をついて出やすい」ような人。
モコミの将来に関しても、最も心配と関心を寄せているのが彼女であり、これまでも幾度となくサポートしてきたようだが、思惑どおりにいかず、過去にも2人の間で色々あったことが作中のやり取りから察することができる。
モコミには、「''普通の人''として社会で生きてほしい」と考えている。
● 清水 伸寛 (しみず のぶひろ)/ 演:田辺誠一
モコミのお父さん。
モコミに対して、母が過干渉気味なのに対して、中立的立場としてふるまい、時にモコミの意見を尊重するような発言をしている。
基本的に穏やかな性格で、妻から一方的にまくしられたような時であっても、怒るそぶりは見せず、本音は隠してなだめようとする。
そのため、内に秘めた不満も大きいであろうことが予想でき、その点において、今後、ストーリーの展開と共にどういう一面をみせるのか注目の人物でもある。
● 清水 俊祐(しみず しゅんすけ)/ 演:工藤阿須加
モコミのお兄ちゃん。
一言で表せば、「爽やか好青年」である。
とても妹想いで、作中でも、兄妹が笑顔でやり取りする場面が幾度と見受けられる。
普段は花屋で「店長」として働いており、花屋の看板お兄さんとして評判も良い。
しかし、公式での紹介によると、「実は、意外な一面を持った人物」として放送開始前から紹介されていた。
彼もまた、今後のストーリーにどう影響してくるのか、目が離せない人物である。
ちなみに、三話時点では、まだその実態は明かされていない。
● 須田 観(すだ かん)/ 演:橋爪功
モコミのおじいちゃん。
娘である千華子(チカコ)(お母さん)との間に、過去に何らかの因縁があったようで、妻の他界後、しばらく一人で暮らしていたようだが、ボヤ騒動を起こし家を追い出されたとの理由で、清水家に突如転がり込んできた。
過去の因縁については、モコミとお兄ちゃんには伏せられており、作中でもまだ明かされていない。
しかし、度々その存在が触れられることから、今後のストーリー展開に大きく影響を及ぼす重要な伏線であることがうかがえる。
ちなみに「重要度」でいえば、作中において、モコミを除けば、この「おじいちゃん」こそが最も重要な人物であるという見方も考えられる。
その根拠として、おじいちゃんを紹介する上でどうしても外せない要素がある。
おじいちゃんが、モコミが信頼を寄せる唯一の存在であるということ。
理由については後に語るが、おじいちゃんは、初登場時から、モコミの唯一の理解者として登場し、それは、モコミが彼を歓迎する様から汲み取ることができ、直後のモコミのセリフでもそのように語られた。
そして、個人的には、
モコミを中心として考えた人間関係の中で、「おじいちゃん」と「お母さん」は対をなす人物として考えられると思っています。
さて、ここまでで『モコミ』における予備知識は大体おさえれたかと思います。
ここまでを一旦、「前編」として締めくくりたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました!
次の「後編」からは、いよいよ、もう少し踏み込んだ内容にも触れつつ、筆者が思うこの作品の魅力について熱く語っていきたいと思います。
●「後編」はこちらから
https://note.com/you_tachibana/n/na3dc8595f2ab
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