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内的家族システム(IFS)が何故トラウマの回復に役立つのか?(パート3)

こんにちは。
日本初のIAOTRC認定トラウマ回復コーチのEri Blueです。
(プロフィールはこちらから)

今日は何故「内的家族システム(IFS)」がトラウマに役立つかの3!
「セルフと再びつながれるようになることで、自然と周りの人ともセルフで関われる」

これまでの記事は下記より。

  1. 内的家族システム(IFS)は、自分の内側に意識を向けていく作業だから!

  2. 内的家族システム(IFS)は、言葉を習得する前に起こったトラウマに対してもアプローチすることが出来る

  3. セルフと再びつながれるようになることで、自然と周りの人ともセルフで関われる(セルフについてはこちらから


パーツという視点

まだまだ日本では一般的ではない「パーツ」という視点。
むしろ、知っている人はよく心理やトラウマについて勉強されていらっしゃる方なのではないでしょうか?

だけど実際には、私たちの中にはたくさんのパーツたちが存在しています。

例:Bさんを大切にしたいと思うけど、気が付いたら怒ってしまう。
(考えられるパーツの可能性)

  • Bさんを好きなパーツ

  • Bさんを大切にしたいパーツ

  • Bさんと仲良くなりたいパーツ

  • Bさんに対して恥ずかしい気持ちを感じているパーツ

  • Bさんに理解して欲しいと願っているパーツ

  • Bさんに対して苛立ちを感じているパーツ

  • Bさんの行動を許せないと感じているパーツ

  • Bさんを見ると、昔の満たされなかった思いが溢れて圧倒されるパーツ

  • 怒りをぶちまけることでしかアナタを守れないと思っているパーツ 等

簡潔な一文ですが、その背後に考えられる可能性をパッと挙げてみました。もちろん今回は、詳細な設定を省いたのでここに挙げた可能性が当てはまらない場合も当然あります。

私が提供するIFSインフォームドの個別セッションの中では、クライアントさんのお話の中で見え隠れするパーツさんをいつか挙げてみて、クライアントさんにその理解がしっくりくるのか確認してもらうようなやりとりをしていったりします。

そして、クライアントさんにはご自身の内側に繋がっていただき、そのセッションの中で取り組むことにしたパーツさんが大切にしているものや、パーツさんがアナタに伝えたいメッセージ等を聞いていき、最終的にはセルフとパーツさんの関係性を再び繋げていくようなやりとりをしていきます。

内的家族システム(IFS)の基本姿勢は
「全ての答えはアナタの中に全てある」

私がIFSを好きな理由の一つとして、ACEスコア7のサバイバー当事者として、これまでずっと外に答えを求めていたのですが、「全て自分の中にあったんだ」という絶大な安堵感がありました。

パーツという視点を持つ利点

これは、私の実体験からなのですが、パーツという視点があると

怒っている人に対する見方が、
「Aさんが怒っている」

↓↓↓↓↓↓から↓↓↓↓↓↓↓

「Aさんの昔傷ついた小さな子供のパーツが怒っている」
という見方出来るようになっていきます。

なので、これまで「Aさんが怒っている」と感じていたから身がすくんでしまったけど、Aさんが怒っている時にAさんの中にいる小さなパーツたちをイメージしたりすると、何だか可愛いなって気持ちにさえなってきたりします。

そして、これまではAさんが怒っていると理解していたので、Aさんの怒りに任せた言葉たちが私に直接ズキズキと刺さっていました。

だけど、Aさんのパーツが「怒りという形でAさんを守ろうとしている」という視点で見れるようになると、Aさんの怒りの言葉を楽しむ余裕さえ出来た感覚がありました。

【補足】実はこのパーツさんたちの下記の要素は、パーツさんがこれまで背負わされてきた重荷を下ろしていくと変化していったりします!

  • 色、形、イメージ

  • 性別

  • 単数/複数

  • 年齢

  • 質感

  • 所在地(身体のどこで感じるか)

  • どうやってアナタを助けようとしているのか(方法、連絡の仕方等)

セルフでつながる

そして、もしアナタがセルフにちゃんと繋がれていたら

Aさんの怒りに対して、防御反応するのではなく、
Aさんの怒りに対して、好奇心を持って

「(Aさんは)何で怒っているの?」

って、純粋な気持ちで聞くことが出来るように。

そして、防御反応から出た質問とセルフから出た質問は全く同じ質問であったとしても質感が違うもの。

相手への伝わり方も変わっていきます。

そう、アナタが再びセルフに繋がれるようになることで、相手に対してもこれまでとは違う関わり方が自然と出来る様になっていったりするのです。

おわりに

この記事を書きながら

  • 途中で色々伝えたいことが出てきてしまいどうやって話をまとめるかパニックになったパーツ

  • 話が色々飛んでしまって、読者の方に申し訳ない気持ちになっているパーツ

  • 文章力が足りず、言いたいことが伝わらないのではと不安になっているパーツ

  • 文章力がないと私を攻撃するパーツ

  • IFS的に間違ったことを書いていないか死ぬ程怯えているパーツ

  • 何とか3つの理由を書き終えれてホッとしているパーツ

色々なパーツが出てきました。
でも「皆んなに、私が希望の光を感じた内的家族システム(IFS)を知ってもらいたい」というワクワクした気持ちを持っているセルフが居たからこそこの文章を書き終えることが出来たように思います。

恐怖や悲しみで満たされる世界ではなく、
セルフでつながる世界が広がっていくことを願って。

それではまた!


Eri Blue  (エリ ブルー)
自分はぐくみ塾 塾長/Dr Blue Coaching 代表
1983年生まれ。イタリア・ミラノ大学大学院卒(生化学博士)。管理栄養士。日本初IAOTRC認定トラウマ回復コーチ。外資系企業勤務を経て独立。ACE*スコア7のACEサバイバー。(詳しいプロフィールはこちらから)
*ACE(逆境的小児期体験)についてはこちらから

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