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砂の表情が凄い映画『砂の女』を観た【映画感想】

なんだかんだ2024年に入ってから50本観てきたみたい、
だけど今年に入ってから観たもののなかで1、2位を争うおもしろさだった
(もう一作は『哀れなるものたち』)

「砂の女」
監督:勅使河原宏
脚本:安部公房(!)

以下、感想

エエーーーーッ!?!?!?!?!?
なにこれ!?!?!?!?!?
かっこよすぎ!!!!!!!!
という衝撃

もう何年も前だがはじめて原作読んだ時の衝撃と砂の暑くてむっとする空気感はいまだに体がおぼえていて、
映画もずーーーーっと観たかったのだが渋谷TSUTAYAにVHS版があるのみで観るタイミングを計らっていたらレンタル終了でおわた…と思っていたら運よく安部公房好きの方からディスクを借りることができた…スペシャルサンクスオブサンクス…

もう冒頭から引き込まれてたまんね〜と思ったのが、砂、砂、砂のカット!!!!!
単に砂といってもほんとうにいろいろな表情があり、それを眺めているだけでものすごく魅力的な作品なのだが、さらにストーリーも面白くて、もう…好きじゃないわけがない

岸田今日子の発情した顔、感じている顔、官能的が過ぎる…
するどくて妖しいぎらぎらした眼光がたまらなく好き
砂にまみれた髪ごしに瞳がアップになったカットと、序盤のじゃれつくような危ない感じのシーンがとても魅力的だった

岡田英次ははじめて主演の映画観てはじめて認識したが好きなタイプの顔でした
おっきい声出すとちょっと間が抜けた感じになるのが脱出成功しなさそうで良いな

ていうか湿った砂にまみれての情事、エロティックすぎる

「でも東京の女の人なんてみんな、きれいなんでしょ?」
「馬鹿なことを」
↑このやりとり好き

極限の暮らしをしていようがそれはそれとして女は女なのであるということ
女性のからだは砂丘みたいだよね
情事のあとの砂のカットインはなんだかそういうことっぽくてよかった

生きるために働くのか働くために生きるのか意味はあるのか意味はないのか…
そもそもこの原作を考えた安部公房がどう考えても圧倒的大天才で最高
脚本も安部公房なの観るまで知らず、凄〜〜〜と思った
おとし穴と他人の顔も観たい!!が一体観られる日は来るのか…

追記

別バージョンのポスターの文言、

突然 ある日 仁木順平は
失踪した
ずりおちた 穴の奥深く
激しく開く 女がいた

↑え???かっこすぎない?痺れすぎない????
好きすぎる。。。。。
あらためて原作読みなおしたい

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