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市内RPG 56 シックスバリュへ

ぼくら、レベル16の、勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。子郡市役所で勇者登録をして、魔王討伐のために、子郡市内をうろうろしている。

花盾山で、メダルスライムをたくさん倒した修行の帰り、戦士ヤスがこう言った。
「明日、エオンに武器を買いに行かないか。」

次の日、10:00。二師鉄子郡駅集合。
「エオンにはこの前行ったじゃない。他の所へ行こうよ。」僧侶カナが提案した。
「いいけど。どこ?」魔法使いヒラが尋ねた。
「シックスバリュよ。」

「シックスバリュ?あそこに武器なんかある?」ヒラは少しびっくりしたようだった。
「あるわよ。100均のタイソ―もあるし。」カナは強気だ。
「まあ、いいんじゃない。」ヤスはどうでもいいらしい。

結局、ぼくらはカナの提案通りに、シックスバリュに行くことになった。
駅から南に1キロメートルほどだ。

「トベルー――」カナは空飛ぶ呪文でさっさと行ってしまった。
「あーー、やっぱり。」ヤスが仏頂面で言った。

ぼくらは20分ほど歩いて、シックスバリュに着いた。
「遅いよーーー。」入口でカナが待っていた。
「お前は飛んだから、いいよな。」ヤスがかみついた。
「まあまあ、今から楽しいショッピングなんだから。」ヒラがなだめている。
「そうよ、さあ、行きましょ。」カナが先に駆けていった。

シックスバリュ。昔はただのスーパーだったんだけど、魔王討伐御用達の店になっているそうだ。火、水、風、雷、光、闇の6つの属性の品物がそろえてあるらしい。だから、シックスバリュ。となりには、100均のタイソ―も併設している。今回は、タイソ―には寄らないかな。

ぼくらは、それぞれ、自分に合う武器や防具を探すことにした。

これまで装備してきた勇者のカッターはなかなかよかったけど、もう少し大きくて持ちやすいのがいいな、と見ていたら、、、あった。

「勇者の双竜箒」
箒の柄に竜の模様が彫られている。穂先はやわらかいが鋭く尖っている。しかも2本セット。
他にもほしいものがある。次は、・・・。

1時間後、それぞれが買い物をして、出口に集まった。

これまではこちら。

一気読みはこちら。


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