日記的な恋を1

 君に出会ったのは6月だったか7月だったか、今思えばすごいスピードで僕のところへやってきた。いつのまにか虜になったと思えば二人は同じベッドにいた。君のことをよく知らないと思っていたけれどそれは概ね間違ってはいなかった。知れば知るほど君を欲していたし君に愛を伝えてそれが受け入れてもらえるのであれば僕の心は満たされて、そしてもう一つ心の入れ物は大きくなってまた次の穴を埋めなければならなかった。君という充実感とそれを捕まえておくための次の成長を余儀なくされる。無理に背伸びしてもダメだろうな。そんなことを言い訳に怠けていることもあるけれども。

 君と出会う前のことだけれど、夜というものがとても長く感じていた。夜という暇を潰すことを一人でやるためだけにいろんなことをした。本を読んだし映画も見た。深夜の散歩にほんの少しのギター。それでも夜は長かった。しかし君との夜はどうやらそうじゃないらしい。いつのまにか夜は深くなり気がつけば朝日が登る。カーテンから差す光で君の寝顔が映えた。

 まだ君との幸せな時間を共有できているようだ。もう少しいやもっともっと君との愛が続けばと願う。


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