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【行政書士試験】ここがよかった!一般知識で高得点を取るためにしたこと

行政書士試験の勉強は、【行政書士への道】の第一歩。法学初学者のわたしが、一度目の受験で合格できた勉強・対策などを振り返っています。

コアになる勉強法については、予備校講師や諸先輩方がひろく見識をシェアしてくださっているし、そうした教えに対してわたしは決して優等生ではなかったので、ちょっと別の視点からになると思います。

まず、結果的にいちばん助けられた科目「一般知識」の対策として、やって良かったことです。


「一般知識」とは

行政書士試験の試験範囲は「憲法」「民法」「行政法」「基礎法学」「商法・会社法」の法令5科目と「一般知識」に大別されます。

そのなかで「一般知識」に関しては、予備校のテキストやWeb講義では対策が難しいと感じていました。なにせ、範囲が広すぎるから。

政治・経済・社会からは世界と日本の近現代の流れと時事問題が、情報通信・個人情報保護法では最新の法令や用語に関する幅広い知識が、文章理解として現代文の読解問題が、出題されます。
いずれも急場しのぎの対策がしづらいものです。

「一般知識」の全14問中6問以上取らなければ足切り(トータルで基準点を超えても不合格)となるのでので、それさえ回避すれば良い、という考えもあります。ですが、300点満点中56点(18.7%)を占める科目と考えると、捨てたくない=1問でも多く取りたいところです。

過去問でなんとなくの傾向が分かっても、同じ問題が出る確率は極めて低いため、幅広い知識・見識と、問題を読み解く力が必要とされます。

わたしの驚きの結果

じつは10月の最後の公開模試で、法令科目で基準点を上回るも、一般知識で足切りをくらってしまいました。かなり焦る状況です。

そんなわたしが、試験当日は、一般知識パートをすらすらと解ける感覚がありました。時間もそうかからなかったと思います。

自己採点の結果は、なんと一般知識14問中13問が正解でした。
(得点通知では12問だったので、どこかマークミスしてたみたい……気をつけましょう!)

これで、記述採点抜きで合格基準点を超え、試験当日に合格を確信できたのです。一般知識さまさまです。

模試とは違う結果はなぜ?
→ 自分のアンテナを信じた。それが、本試験と相性が良かった。

これに尽きると思います。
もし来年も同じ問題傾向が続くのならば、すこしは役に立つかもしれない、わたしの一般知識対策を振り返ってみます。試験対策じゃなくても、わたしが出会えて良かったものたちです。

NHK『時論公論』

NHK総合で平日夜23時35分〜45分放送の10分番組です。社会派ブロガーのちきりんさんが、どこかで発信されてたことから知りました。
公式サイトの「10分に込めた、明日への指針。」ってコピーがいいですね。

直近の時事に直結するテーマを中心に、10分で背景から現状、見通しや課題をしっかり解説してくれます。社会情勢が動けば即対応するし、普段お目にかからないようなネタも多くありました。当時のわたしの需要にぴったりで、ありがたかったです。

遅めの時間というこもあり、わたしはNHKプラスの見逃し配信で、見れる時に追いかける、というスタイルでした。NHKプラスは倍速再生ができるので、時短にもなりますし、お風呂にiPadを持ち込んでぼーっと眺めるだけで、なんとなく社会の動きやキーワードが頭に入ってたと思います。興味のない、知らないテーマこそ、解説が役立つのです。

見逃し期間が過ぎても、ブログに書き起こしのアーカイブもあります。

キーワード検索もできるので、難しいテーマなどわからないことがあれば調べてみることもできますね。

わたし自身ニュースとは異なる視点として、今でもよく見ています。

読売中高生新聞と「時事王」

読売中高生新聞は、週一で子どものためにとっている新聞です(月880円)。が、紙の新聞のいいところの簡易凝縮版のようで、おもにわたしが読んでいます。(娘が読んでくれない…)

1週間のニュースをまとめて追えるし、キーワード解説コーナーも的確に知識を得られるし、意外とメインニュースではないテーマが深掘りされていたりもして、勉強になります。

なかでも良かったのが「時事王」。月に1回の代々木ゼミナールと読売中高生新聞のコラボ特集で、大学受験のための時事問題対策なんですね。

問題形式の紙面構成なので、力試しのアウトプット教材として使えました。

これをしっかり読んでる中高生は強くなると思いますし、紙の新聞としてまだ当分はとり続けるつもりです。お子さんがいる方には一石二鳥なので、おすすめです。(娘よ、読んでくれ…)

速攻の時事

公務員試験対策のための参考書で、たしかYouTube動画でおすすめされていたもの。ちょうど今年度版が発売されたばかりのようです。

公務員試験の切り口と統計・白書のデータの傾向がわかると、ニュースを見てもアンテナの角度が変わりました。初めて知るような統計やデータが多くありましたが、この先行政や公務員と関わっていくことを考えれば、どの視点も無駄にはなりません。

統計・データ問題は、令和4年度も各国GDPが出ました。

最新のデータと押さえどころの解説をいまの視点でチェックしておくと、すくなくともデータへの拒否反応はなくなりますし、どんな問題がきても自信が持てると思います。

1日1章と決めれば、12日間で終えられるライトさ。各単元の最後には簡単にアウトプットできる穴埋め問題もあって、隙間時間に有効です。

好きだったのは、見出しにいちいちギャグを絡めてくるところ。

センス、、どうでしょ? 今年度分、裏表紙だけでも立ち読みしたいな。

現代社会の点数が面白いほどとれる本

YouTubeでアガルートの豊村先生がまずは抑えておくべし、と仰っていたのが「改訂版 大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本」です。
去年の9月に改訂版が出ていたので、直前期に買ってみたのですが、もっと早く出会いたかった! と目からウロコでした。

高校生向けということもあり、Q&Aですらすら読めるので、難しさを感じることなく、現代社会の論点が整理・理解できます。

行政書士試験対策向けの講義やテキストだと、覚えておくべき知識がだーっと並んでいるような印象だったのですが、そもそも前提の知識が薄いため、ぜんぜん頭に入らなかったのです。体系立てて、ストーリでないと頭に入らない……。でも時間がない……。

ならば一般知識のうち、なにが弱いのかを考え、その道のプロが簡易にまとめた本に頼る!という対策が、わたしにとっては有効でした。自分しかわからない得手、不得手は、自分でカスタマイズするしかありません。

これで安心! 個人情報保護・マイナンバー 新版

伊藤塾の平林先生が紹介してくださったうちの一冊が『これで安心! 個人情報保護・マイナンバー 新版』です。(安くて)薄くて小さく携帯できたのがありがたいです。さくっとKindleで読むのも良いですね。

個人情報を扱うビジネスパーソン向けにやさしく書かれていて、制度趣旨や法改正の方向性についての理解が進みました。その法律は、誰が、どのように使うか、という視点です。
個人情報保護法は改正がやっかいでしたが、一般常識的に考えれば分かるかも、と腹を括れた気がします。

結果的に、令和4年度は、個人情報保護法からは1問しか出ませんでした。

重箱の隅というよりは、基本を抑えておけばよい問題で、スムースに回答に辿り着けました。

「社会」を好きでいる

試験対策向けの一般知識の教材を見て、最初は暗記中心なのだと思っていました。覚えるべきことがこんなに!? となかば諦めモード。だから覚えられないし、過去問をやってみても身についた気がしない。体系的に理解できてないからです。

それでは、勉強がつまらなく感じてしまうことに、早い段階で気がつけたと思います。ほかの科目でも共通するのですが、楽しまなくては覚えられません。特にこの歳になると。
点と点を増やして、いかに線でつなげていけるかが鍵です。

なので自分に合わせて、凝り固まらずにいろいろな視点を取り入れて、つなげてみる、あるいは知らず知らずのうちにつながってました。

先日書いた、行政書士の特性としてあげられてた「社会」が好き・興味がある状態を、勉強段階から意図的につくる感じですかね。なんて、ここでも点をつなげてみました。

以上、令和4年度本試験と相性のよかった「一般知識」対策でした。
参考になったら幸いです。

こちらもぜひ。


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