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人はストーリーに共感して態度変容を起こす。

つい最近のことですが、人って企業 / 事業 / 人が考えていることや、未来や今に至るまでのストーリー(物語)に共感することで態度変容することがあるなぁと改めて思ったのでちょっと今回書いてみようかなと。

そう思ったのは沖縄出張に行った際に『やえやまファーム』さんの取組みを聞いて、その志に共感したことで即商品を購入したことがきっかけでした。

『やえやまファーム』は循環型農業を行っており、有機農法や畜産に必要な堆肥や飼料は可能な限り自社農場と牧場で作っているそうです。
家畜の糞尿から堆肥を作り、野菜や果物を育て、それをまた家畜の飼料とするという循環型農業の話はとてもおもしろいものでした。
※引用『やえやまファーム』のサイトより。

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農薬を使わずに育てているパイナップルの話も興味深く、効率性よりも安全性やおいしさを優先したことにより、出荷数はどうしても少なくなってしまうというデメリットはあるものの、そこにチャレンジしたいという方は沖縄県外からも多く集まっているそうです。
※魅力的なビジョンや事業は人を惹き付けますね。

そういうお話を聞かせていただき、素直に「あ~いい話だなぁ」と(笑)。
もちろん商品自体の『味』にも興味があって購入したのですが、その『循環型農業』の取組みであったり、そこに従事する方々の志や想いみたいなものに投資(・・というほどのものではないですが)するくらいの気持ちでお肉の商品一式を購入しちゃいました(笑)。
※パイナップルは残念ながら品切れで買えなかったのでまたの機会に。

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おそらく先述のような話を聞いていなければ、事前に食べ比べをしたわけじゃないので(味も妄想の範囲以上にはならないので)他社の商品との違いがさほどイメージできず、僕自身も他社と比較してちょっと品質が良いくらいの『ハンバーグ』『パイナップル』程度にしか思っていなかったかもしれませんし、即購入まではいかなかったでしょう。

この経験を通して、商品としての価値に追加でストーリーがのってきたことにより、その商品はさらに輝きを増してユーザーに態度変容を起こすんだなということを体験することができました。

よくよく考えれば僕らがやっている『広告』はそれそのものの仕事ですね。
生産者 / 企業 / 商品が伝えきれない『想い』を多くの人たちに届ける(伝わる)ようにしていくのが広告の仕事だと思うと、尊い仕事だなと改めて自分たちを見つめなおすきっかけにもなりました。
※まさに『伝えたいコトを伝わるカタチに』です(笑)。


企業が掲げる『ビジョン』も同じですね。
その会社が考える『あるべき姿』『目指すべき方向性』を対外的に明示することにより、社会や従業員、これから入社しようと考えてくれている方たちに対して自分たちの過去や未来のストーリーを表現(宣言)してブランドをつくっていくという。

D2Cdotは『伝えたいコトを伝わるカタチに』というビジョンを掲げています。世の中に存在している(これからでてくる)企業や商品はなにかしらの社会的価値があって世に出てきているという前提でいくと、その志や想いがきちんと伝わっていないのではもったいない、と思います。
僕らがその企業/商品と生活者の間に入って翻訳者のような役割を担うことで少しでも伝えたいコトが伝わるカタチになることができれば、魅力ある企業や商品の価値は正しく伝わり、結果として豊かな社会になっていくんじゃないか、そういう役割になっていきたいという想い(ストーリー)から掲げたビジョンです。

この想いに賛同してくれる人と仲間(社員 / パートナー)として一緒にやっていきたいと思いますし、これから入社を検討してくれる人にもこの想いに共感する人たちが応募してきてくれればいいなと思っています。
会社のビジョンを個人のビジョンに昇華してくれればなお良くて、そうすれば自主的に活動をする原動力(態度変容)にもなります。
そういった同じ価値観をもってくれている人たちの集まりって単純にすごいと思うし、そういう会社になりたいなと思います。


昨今は『志』や『想い』に対して共感や応援する人(特に若い方たち)が多い世の中になってきているように思います。これまでの人生で苦労してきたストーリーをもっている人なんかもつい応援したくなっちゃいますよね(笑)。

企業は売上規模なども大事だとは思いますが、稼ぐことだけが目的になってしまい、その事業を行うことで実現できる『志』や『想い』が伴っていなければ無機質な仕事になりがちで働いている人たちにとっては単なる作業をこなしているだけになってしまいます。これではゆくゆくは企業も社員も道に迷うのではないでしょうか。
※もちろん『志』『想い』だけでもダメなので両輪が必要です。

世の中を変えたいと思う志の高いベンチャー企業が増えてきたことや、クラウドファンディングなどが一般的になってきたこともそういった世の中の流れから考えると必然的なものなのかなと思います。

今後ますます企業も人も背負っている『ストーリー』が大事になっていくんじゃないかなって思うので、僕らも『志』を持ち続けてブレずに進んでいきたいと思います。

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