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セラピストは、知識だけではなれない② ~のびやかセラピストを目指そう~

本記事は前回の続きですが、今回からご視聴いただいても大丈夫です! 

セラピストが整えておきたい3つとは?
セラピストに望ましい状態とは?
そして「のびやかセラピスト」とは? 

すでにセラピストの人、そしてセラピストになりたい人には、ぜひお伝えしたい内容です。

▼LISTENでの音声配信記事はこちら

こちらnote記事では、
音声配信の内容を、簡単な要約記事でまとめています。


セラピストが「ととのえて」おきたい3つ


セラピーがセラピーとして機能するためには、「安心安全」がキーワード。 「安心安全」を、提供する側も される側も、感じられることが大事。

そのために、セラピストは次の3つを ととのえておきたい。

【1】自分のコンデイション

睡眠、休養、食事、リフレッシュなどが、普段から取れているか。セルフケアできているか。そのことで、自分の心身や神経状態が安定しているか。「医者の不養生」みたいなものは、やっぱりよろしくない。

【2】その場の安心安全づくり

その時間・空間が、安心安全を感じられる環境か。
つまり環境づくり。そこは、セラピストもクライアントも、安心して落ちついていられる時間・空間か。そのための準備ができているか。

【3】セラピストの内側の癒し。

コンディションレベルの話ではなく、もっと深い、内面的なもの。トラウマとかコンプレックスとか。 そのようなものをちゃんと自覚して、きちんと向き合って、癒したり和らげたりする取り組みをしているか。つまりこれは、セラピスト自身も、セラピーを受けてきたか、受けているか、ということ。

この3つがしっかり調整されていれば、少なくとも、セラピスト側としては、セラピーを安心安全に提供する準備を整えたことになると思う。

あとは、クライアントさんとうまく関係を築ければ、セラピストが持っている専門知識や技術を使って、「機能するセラピー」を提供しやすくなると思う。

セラピストに望ましい状態は、「〇〇〇〇」


私はそのような、セラピストがちゃんと癒されていて、整っている「いい状態」というのは、4文字で表現できると思っている。 
セラピストもクライアントも、安心安全を感じて、セラピーがいい感じで機能する、それが叶うようなセラピストの状態。 

それは・・・ 

「のびやか」だ。

この言葉は、私がこの番組「のびやか四葉カフェ」のコンセプトを考える時、思考整理を一緒に考えてくださった方が、出してくれた言葉だ。
私はこの言葉を聞いた時、まさにそれ!と、ものすごく感動した。

「のびやか」とは、「のびのび」+「おだやか」。


のびのびしていて、かつ、穏やかな状態。

「のびのび」は、のびのびできる訳だから、安心、自由がそこにある。 そして、その人の個性とか本来もつ能力などが、邪魔されずに、のびのび発揮できる。そんなイメージの言葉。

「おだやか」は、心や身体が、高ぶりすぎず、落ちこみ過ぎず、いい塩梅で落ちついている感じ。 気持ち的にも、余裕が持てているというか、そんなイメージ。

セラピストが安心安全を提供できる、望ましい状態。
私は、「のびやかな状態」が、それだと考えている。

他人のことより、まずは自分を「のびやか」にする


そして私は、同業者であるセラピストやカウンセラー、そして対人支援職の人たちに言いたい。
子育てとか、介護とか、誰かのお世話を頑張っている人たちにも、声を大にして、言いたい。

まずは私たちが、「のびやか」になろう! 

一緒に、「のびやかセラピスト」になろう!

私たちが、いっぱいいっぱいとか、ストレスを抱えすぎ、自己犠牲している状態では、ダメだ。
それでは、せっかくのその活動が、長続きしない。
クライアントさんや周りの人たちにも、本当の意味での、安心安全を提供できない。

だから、この順番を間違えてはいけない。 
人を癒したり、ととのえたりする順番は、こうだ。

まずは自分。
自分を癒し、調える。これが基本。これが土台。

次に身近な人。
家族とか友人とか仲間とか、身近で大切な人を大切にしたい。

ちなみに、身近な人には、自分の影響が伝わるもの。 自分が癒され整っているだけで、身近な人も、なんとなく安心安全を感じる、いい影響を受けるものではないだろうか。

最後に、他者。
仕事としてプロとして、お金をいただいて他者を癒す形。
職業としてセラピストをやる形。
これは本来は、基本や応用の次に、来るべきものではないか。

この順番を 間違えていないか。
基本を おろそかにしていないか。

私も、常に 自分に問うようにしている。

セラピストになりたい人こそ、セラピーを受けよ!


ところで、セラピストになりたい、カウンセラーになりたいという人は、意外と少なくない。確か、最近のどこかの統計で、高校生の将来なりたい職業ベスト3か何かに、心理カウンセラーが入っていたような…。

そして、このような人たちが本当に癒したいのは、実は他人でなく、自分自身、ということがよくある。

実は私もそうだった。

教員を辞め、子育てに悩んでいるお母さんたちの役に立ちたい!と起業したけれど、何のことはない。一番救われたかった、助けたかったのは、自分自身だった。 

そこを自覚しないで、人の世話しようとかそれで認められようとするのは、悪いことではないけれど、やっぱり順番が間違っていると思う。

セラピストになりたいなら、まずは自分が、セラピーやケアを受けるべきだと思う。私も、特にトラウマ療法を学んでからだけど、先輩セラピストに、たくさんセラピーを受けた。自分が自覚していないトラウマとか、傷とか、思考グセとか、いっぱいあった。

そして、自分が癒されれば癒されるほど、未消化だったものが消化できればできるほど、自分や臨床力に、安定感が出てきたように思う。自分のセラピー力を一番向上させたのは、知識の勉強よりも、自分が直にセラピーを受け、癒されてきた実体験。それだったと強く思っている。

一緒に、のびやかセラピストになろう!


改めて、この記事をご覧いただいている方、同業者などにお伝えしたい。 

まずは基本である、「自分自身」を癒し、ととのえよう!

私たちがストレスいっぱいでは、ダメだ。

自分を癒し、調えることができる。
そんな「基本」をちゃんと押さえた、
「のびやかセラピスト」に、一緒になりましょう!

それが結局は、
相手や周りの人たちにも、良い効果、良い影響を与えるはずだ。


▼そんなコンセプトをうたっている、本番組「のびやか四葉カフェ」について、概要をまとめた記事はこちら


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