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口がきけない私

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口がきけない私 〜保育園編②〜

口がきけない私 〜保育園編②〜

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保育園には行きたくはなかったが、行かなければいけないのではとも思っていた。

私は誰とも口をきくことはなかったが、何となく関わってくる子はいた。

子供の世界では口をきこうがきかなかろうが、あまり関係無いのかもしれない。
何となくコミュニケーションは取れるものだ。

私はラジオ体操が嫌いだった。
頑張ることや張り切ることが恥ずかしかったので、ひとり下を向いて拒否していた。

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口がきけない私 〜保育園編①〜

口がきけない私 〜保育園編①〜

私の最初の記憶は、それは硬い臭い塊を口の中に押し込まれる感覚だった。
それが哺乳瓶だったことをずいぶん後になって知った。

母乳の出が悪かった母は哺乳瓶で粉ミルクを飲ませようとしていたらしいが、私は断固拒否していたらしい。

母乳の出が悪くても母の乳房は柔らかくていい香りがしたのだ。
「あんな硬くてゴム臭い乳首なんかに騙されるものか」
きっと私はそう言いたかったのだ。

私は長子として生まれた、女

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