⑦うつ病患者かく悲しみ


前回書いたのはいわば光の面である。
暗黒面を抱えていてこそのうつ病患者だ。出来るだけわかりやすく説明できるよう頑張る。


あくまで私の場合だ。
忘れないでほしい。脳の中にうつ病の引き出しがひとつしかない人は、うつと聞いただけでイメージを限定しがちだがうつ病の症状も人それぞれである。
あなたにはあなたの、乳酸菌。ってやかましいわ。


失礼した。今のは別の意味での暗黒面(ダークサイド)だ。


鬱になる症状、私の場合ほぼ別人格と言っていいほど極端だ。

特に予告もサイクルもなく突然心が墨で塗られ何もかもが嫌になる瞬間がある。
他人に支配されているような感覚だ。


どれだけ自覚がないというと、その変化に「自分で驚けるほど」である。
とにかく目に映る全てのもの、耳に入る全てのものがマイナスに変換されて脳に入ってくるのだ。


もうこうなったら手が付けられない。ベーべちゃんである。
暴れまわる訳ではない。脱糞もしない。
僕は黙るのだ。
口に出さないよう自我が戦っているのだ。

心の中で自我がダークサイドと戦っているのだ。
毎日がスターウォーズである。


頭の中は大忙しである。なんてったってダースベイダーは強いのだ。
相手からしたら話しかけても突然返答しなくなるので杏仁豆腐を喉に詰まらせたか心配になるレベルだ。
返事をしないまま食事を続けているので、他の食材で喉に詰まった杏仁豆腐を押し込むという超パワー型の解決方法を試みているやつだと思われる。


そしてダークサイドは突然終わる。

10年前のパソコン並みの暴走である。
しかし私はパソコンではないので、そんな状態の私を見かけても頼むから再起動をしようと息の根を止めないでほしい。


ダースベイダーはまだまだ元気で、買い物中に突然現れて販売促進の音楽を不協和音に変えてしまう。
なんとも心が狭いダースベイダーである。
その音が嫌すぎて最速の歩行でドリンクコーナーまで行ったことがある。
競歩の練習はスーパーの外でお願いしたい。


睡眠リズムもまだ “正常” ではない。
よくこの話をすると「起きてる時間が長いなんて羨ましい!」と完全な勘違いの元羨ましがる人がいる。

僕がギニュー特戦隊の隊長だったらボディチェンジをお見舞いしているところだ。
“眠れない”のであって “眠くない”とは言っていない。
ずっと眠いのだ。眠いのに寝られないから地獄なのだ。

なんなら起きて5時間くらいした頃から眠いのだ。
働かない頭を携えて起きているのは合理主義者ほどきついものだ。


まあこんな感じで意味わからないくらい辛いこともある。
うつ病だから特別つらい訳でもないが、休みが必要だから休んでいるだけだ。

桜の樹の下には死体が埋まってるし、ショートケーキにはカロリーが潜んでいる。


次でラストだ。ここまでお付き合いいただきありがとう。

最後は気楽に終わろうじゃないか。

どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。