2023年、やれるだけやってみる
東北一周自転車旅から戻ってきて5日が経った。
再びいつもの日常に戻り、夜、眠るのに苦労するようになった。日中はいろいろと作業しているから頭は使うのだけど、運動しない分、身体が疲れない。だから深夜0時頃になって「さあ寝よう」とベッドで横になっても、なかなか寝付けない。それで昨夜、夜に8kmランニングして、ようやく寝付きが良くなった。
自転車旅の最中は、日中に身体を酷使するから、文章を書いている途中で何度も意識を失いかけた。「もう無理」という限界まで粘って書いて、ベッドに入ると一瞬で眠れた。あれは気持ち良かった。キツいけど幸せな感じ。毎日あのように眠りたい。だとしたら、やはり運動が必要だ。
自転車旅の日記はすべて書き終えたし、しばらく振り返る余裕はないから、一旦忘れることにする。
東北ではいろんな出来事があったけど、これから時間が経過して少しずつ記憶が曖昧になっていくなかで、それでも鮮明に残り続ける思い出はどんなものだろうか。各地での経験が線になる瞬間は訪れるだろうか。いずれ、改めて文章にしたい。
旅の疲れはようやく取れてきた。ただ、もう5日後にはぼくはドバイにいる。
今週はドバイの旅の打ち合わせから始まった。ドバイ経済観光庁からご招待いただいた4日間のツアー。行程を読み合わせし、訪れる場所を地図上で確認する。初めての中東なうえ、ひとり旅ではなかなか行けないような場所ばかり訪ねるから、どんな体験が待っているか、楽しみだ。
ひと通り行程を把握してから、今度はフランスの旅の計画を練り始めた。3週間後にはフランスにいる。2週間の滞在のうち、後半の予定が完全に白紙になっていたから、計画の作成は急務だった。
飛行機でアイスランドに行こうかとか、鉄道でロンドンへ行こうかとか、いろいろ検討したけど、今回は時間もそんなにないので、フランス国内に留めることにした。とはいえ、パリとランス以外にもどこかへ行きたい。そこで、思い切って自転車旅をすることにした。かなり勇気の要ることだったけど、踏ん切りがついたのも、東北で良い感触を持てたからだ。
それにフランスの鉄道は、自転車を分解して袋に入れる必要がなく、そのまま積み込める。だから気軽に鉄道移動を組み合わせながら、自転車で走ってみたい。それがヨーロッパ自転車旅の醍醐味だから。
以前から、モネをはじめとする印象派の画家ゆかりのノルマンディー地方を巡りたかった。具体的には、ジヴェルニー、ルーアン、オンフルール、ル・アーヴル、エトルタなど。絵画の好きな方なら、馴染みのある地名だろう。
パリで長期間クロスバイクをレンタルできるお店を見つけ、昨日、一週間レンタルの予約をした。しかし、予約が済んだ直後、重大な事実が発覚した。
ジヴェルニーで楽しみにしていた「モネの庭園」が、11月1日までしかオープンしていないというのだ。モネの庭園に行けないジヴェルニーというのは、「大仏が工事中の鎌倉」とか「東照宮に入れない日光」とか「豚骨ラーメン店一斉休業中の博多」みたいなものかもしれない。なんて言ったら地元の方に怒られてしまいそうだけど、初めて訪れるならやっぱり大仏や東照宮を見たいし、本場の豚骨ラーメンも食べたいもんね。
そういうわけでプランの再考が必要になり、今朝、フランスの地図を眺めながら必死に考えた。細かな点でまだ不安は残るものの、以下のような計画を立てた。
途中、何度か鉄道を利用するのだが、正確な時刻表がイマイチわからず不安になっている。SNCF(フランス国鉄)のサイトでは表示される便が、Googleマップでは出てこない、など。あとは一日100km近く走る日も出てくるかもしれないから、その点も不安。最悪、輪行袋に入れれば長距離バスに乗せることが可能なようなので、忘れずに袋を持っていくようにしたい。
普通に鉄道のみで旅すればいいものを、なぜわざわざハラハラする旅を求めてしまうのだろうか。厄介な性格である。
あとはもう、なんとかなると信じて、明日それぞれのホテルを予約する。
ドバイの旅も、フランスの旅も、国内旅行とは勝手が違うから、リアルタイムでnoteを更新するのは難しいと思う。ということは、ドバイから帰国したら原稿を書いて、またすぐフランスへ行って、2週間必死で過ごし、帰ってきたらまた原稿を書いて、という流れになるだろう。それであっという間に12月になる。まだ当分、別の仕事をする余裕はなさそうだ。資金の不安はあるけれど、最善を尽くそう。2023年、やれるだけやってみる。
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