200部販売した有料noteのマーケティング戦略を大公開!値段設定のコツや収益も
※約12000字あります。有料noteの販売マニュアル、マーケティングマニュアルとしてご参考にしていただけたら幸いです!
ありがたいことに、8月19日に公開し、9月4日に有料化した「Webライターが単価を高めるためのアドバイス(完全版)」という記事が、10月31日までに200部売れた。そして現在も少しずつ売れ続け、収益はまもなく10万円に到達する。
この記事は、「どうしたら低単価のライティング案件から抜け出せるのだろう?」と悩む駆け出しのライターさんに向けて、自身の経験を踏まえながら書いたつもりだが、実際の読者はライター以外の方も多く、
「同じフリーランスとして働き方の参考になった」
「職種は違うけれど、差別化、価値を高めるための投資、本質的な価値を重視する点など、共感するところが多かった」
など多数の嬉しい反響をいただいた。
今まで誰にも話さなかったけど、有料記事として販売するにあたっては密かに色々な作戦を考え、試していた。今回、「200部販売」というのが実績を語るうえでも良い区切りになったので、この機会に、販売に至るまでの経緯や、実際に行っていたマーケティング戦略をご紹介したい。
もちろん、有料noteを売るために最も大切なことは、「優良note」であることだ。「読者にとって有益な、良い内容の記事をつくる」という、その大前提をクリアしたうえで、「では、書いたnoteを、ひとりでも多くの人に開いてもらい(クリックしてもらい)、ひとりでも多くの人に買ってもらうためには、どういう工夫ができるのか?」について話してみたい。
執筆のきっかけから、200部販売までのタイムライン
そもそもの始まりは、6月11日に書いた下記のnoteだった。作家の川上未映子さんが、「原稿料の相場」についてツイートされていたのを見て、自分が思っていたことを書いた。
すると、この記事を読んだWebライターの知人から連絡があった。
「先日、結婚式場のレポートを執筆したのですが、現地取材、さらに写真50枚納品、執筆(3000字)込みで¥2000でした」
安過ぎる・・・。これではライターとして生活していくのは難しい。ぼくは自身の経験を伝えることで、何か力になれるのではないかと思い、電話でアドバイスをした。それが「とてもためになった」と言われて自信がついたので、6月14日から「【Webライター向け】単価を高めるためのアドバイス」シリーズを執筆開始した。
6月14日:前編公開(最終PV数 4288)
6月18日:中編公開(最終PV数 1639)
6月19日:後編その1公開(最終PV数 1315)
6月21日:後編その2公開(最終PV数 1295)
(※「最終PV数」・・・のちに4記事を1つにした「完全版」を公開したタイミングで非公開に切り替えたため、それまでのPV数)
このシリーズを書いている最中に、「前編」が「note編集部のおすすめ」に取り上げられ、反響を呼んだ。
さらに、このシリーズがきっかけでライターの池田あゆ里さんから連絡を受け、7月初旬から駆け出しライター向けのコンサル業がスタートした。現在では約20名の生徒さんを抱えるまでに成長した。
募集もかけずにこれほどまでに生徒さんが集まったのは、すべて、先ほどの「単価を上げるアドバイス」のnoteがきっかけである。
とはいえ、一連の記事を書くにあたり、2週間近くを費やしたので、「有料販売して元を取りたい」という至極真っ当な下心が生まれてきた。そして7月頃からどういう作戦を取ろうか、と模索し始めた。
実は当初は、4つの記事に分かれていたのをそのまま生かし、「最初の前編だけ無料公開し、残りの中編、後編1、後編2を500円ずつとかで有料販売しようかな」と考えていた。
名付けて、「デアゴスティーニ戦略」(いつも創刊号だけ破格で、2号目以降で大きく値上げするから)
しかし、記事が4つに分かれているよりも、1つにまとめるのがいいだろうと判断した。その判断材料となったのは、PV数だ。もう一度、先ほどの数字を載せる。
6月14日:前編公開(最終PV数 4288)
6月18日:中編公開(最終PV数 1639)
6月19日:後編その1公開(最終PV数 1315)
6月21日:後編その2公開(最終PV数 1295)
これを見るとわかる通り、「前編」のPVは4288あったにもかかわらず、「後編その2」のPVは1295。記事が分かれるごとに離脱が起き、最後まで通して読んでくれた人は、おそらく30%程度であったことがわかる。
つまり人は、別の記事に移行するのが、面倒なのだ。この人間心理を理解する必要がある。
そこで、作り直す手間はかかるが、長い目で見ればメリットが大きいと考え、すべてを1つの記事にまとめることにした。実際それで正解だったと思う。
そして8月19日、「完全版」として現在の記事をリリース。最初はあえて、有料化しなかった。その理由は後で書く。
Twitterで、「8月中は無料公開します」と言って公開した。既に内容的に反響を集めたものだったし、読者からも高評価を得た。
それから約2週間後の9月4日から、有料販売をスタートした。
9月4日 販売開始
9月9日 50部 販売
9月12日 100部 販売
9月26日 150部 販売
10月31日 200部 販売
そして11月14日現在、212部販売した。これまでに2万3000PVを獲得している。
それでは、「より売れるために工夫したこと」について具体的に書いていく。
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