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シドニー&メルボルンの旅(6)

今日は念願のメルボルン市内観光。メルボルンへ来てから、西へ東へ連日数百キロのドライブをしたのはいいものの、4泊もしてこのまま市街地の見どころを一切訪れずに帰ることになってしまったらどうしようと少し焦っていた。

それに、せっかくローカルのおいしいコーヒーが有名な街で、まだスターバックスしか行ってないのだから、このまま終わっていいはずがない。

昨日は22時に観光から戻り、シャワーを浴びたのち深夜1時まで日記を書いていた。それで書き終わらないので、また今朝1時間かけて続きを書いていた。朝9時半前にようやく書き終え、急いでトーストをゲット。このゲストハウス、時間には非常に厳しくて、「9時半までの朝食」はその言葉通り、9時半と同時にスタッフがどこからか現れ、瞬く間に片付けてしまう。ギリギリで間に合って良かった。支度をして出かける。

疲れもあったので、今日の観光は遅めのスタート。10時45分に「クイーンビクトリアマーケット」の端にある「マーケットレーンコーヒー」でミシェルと合流。

マーケットレーンコーヒー
オーストラリアのカフェは、アジア系の店員さんが多い

2000店を超えるカフェがあり、世界トップクラスのバリスタたちが集まるというメルボルンでもここは指折りのカフェで、市内にはいくつか店舗がある。ロングブラック(5.5ドル)を頼んだ。紙カップではなくマグカップで飲みたいので、「In a mug, please.」と忘れずに言う(※より適切な言い方があったら教えてほしい)。アメリカーノがエスプレッソにお湯を注ぐのに対し、ロングブラックはお湯にエスプレッソを注ぐコーヒー。順序の違いだけで、味わいは結構変わる。ドリップコーヒーよりもガツンとくるけど、慣れると癖になる。日本ではなかなか味わえないタイプのコーヒーだ。

ロングブラック

コーヒーを飲み終えたら、マーケットを見学。日曜日だからなおさらなのだろうけど、活気があってとても楽しい。ここに来られて本当に良かった。最初に肉や魚が並ぶコーナー。特に魚介類は見るからに新鮮そう。刺身用のものは「Sashimi Grade」と書かれていた。「刺身」って英語として通用するんだな。

「Sashimi Grade」の表記が

次にパン屋さんの並ぶコーナー。人気のお店は、商品の陳列も店員さんの姿も、まるでそこだけフランスのようだった。きっとおいしいんだろうな。

おいしそうなフランスパン
おいしそうなエッグタルト。食べれば良かった

トルコ系の惣菜パンを売る店では、「ブレク」というパイのような惣菜パンがあった。

「ブレク」を売るトルコ系のお店

ミシェルはほうれん草とチーズの入ったブレクを5ユーロで購入し、朝食にしていた。ひとくち分けてもらったが、おいしい。以前メルボルン在住の方のブログで読んだが、トルコ系の惣菜パンは比較的安いため、現地に住むと重宝するそうだ。

マーケットには色とりどりのフルーツが並ぶ

果物と野菜のコーナーでは、見たことのないタイプのカボチャがあった。でもだいたい並んでいるものは日本と同じで、見た目だけでいえば日本の方が色つやが良くておいしそう。

変わったカボチャだ

「ここにある果物や野菜は、昼過ぎになると安くなるの」
「今日中に売り払いたいんだね」
「Exactly」

マーケットをひと通り見終えて、今度はメルボルンのシンボルでもある「フリンダースストリート駅」方面に南下する。歩いて20分くらいだっただろうか。その途中にも様々なお店があって楽しい。人気のラーメン屋さんでメニュー表を見たら、やはり日本の倍はする。一杯1800〜2000円程度。

人気ラーメン屋のメニュー

「それでもオーストラリア人にとって、ラーメンは比較的安い料理なのよ」

ここに来るまでは「そんなの信じられない」と思っただろうが、今ならその言葉を理解できる。イタリアンレストランでパスタを頼むと、2500〜3000円程度はするのだ。

通りの角に、「Hungry Jack’s」という「バーガーキング」によく似たロゴを持つハンバーガー店があった。ミシェルに聞くと、「あれはバーガーキングよ」と言う。

「どういうこと?」
「オーストラリアには既に『BURGER KING』というお店があったから、彼らはその名称で商標登録ができなかったの」

通りでは、大道芸のような路上でのパフォーマンスを見かけた。裏返しの帽子にいくらかコインは入っているが、さほど多くはないようだ。

「今はみんな現金を使わないから、彼らはあんまりお金をもらえないんじゃない?」
「彼らは送金用のQRコードも提示しているのよ」
「Oh. That’s a good idea.」

テクノロジーの発展により、あらゆることが少しずつ変わっていくものだ。

街のシンボル「フリンダースストレート駅」

堂々たる「フリンダースストリート駅」は、やはり美しい歴史的建造物だった。1854年に完成したオーストラリア国内初の駅だそう。メルボルンのポストカードでもよくここの写真が使われている。あとで夜に来たら、ライトアップして綺麗だった。

ライトアップした姿も良い

その駅の斜め向かいには、セント・ポール大聖堂が鎮座する。こちらも前述の駅と同時代の1852年に建設されたそうだ。内部も見学できる。

セント・ポール大聖堂

教会から少し先に行ったところの「ホージア通り(Hosier Lane)」は、グラフィティー(ウォールアート)で有名な小道。今日もハシゴに登ってスプレーで描いている人がいた。

ホージア通りのグラフィティー

ランチは、「Claypots Barbarossa」でシーフードパエリアを注文。このパエリアが絶品で、生涯でいちばんおいしいパエリアだった。と言ってもパエリアなんて数えるほどしか食べたことはないが、実にAwesome! 日本でパエリアを頼んでもここまでおいしいものにはなかなか出会えないだろう。33ドルだけど大満足。最後まで感動しながら食べた。

激ウマのシーフードパリエア

オーストラリアは通常サイズで「日本の大盛りサイズ」なのも嬉しい。いつもちょうどお腹いっぱいになる。

食後に、ミシェルの同僚が好んでよく行くというカフェ「Brother Baba Budan」へ。変わった店名だけど、とても良いお店だった。

天井からぶら下がる椅子が特徴の「Brother Baba Budan」

「フラットホワイトのミルクは、多くのお店で豆乳に変更できるわよ」というミシェルのナイス情報(ぼくは牛乳がちょっと苦手)を得て、その通りに注文。非常においしかった。

美しきフラットホワイト

その後、これまた絶対に訪ねたかった「ビクトリア州立図書館」へ。「世界で最も美しい図書館」のひとつである。実際、上階からの眺めは素晴らしかった。テーブルが美しく放射状に伸びる光景は、さながら網走刑務所のよう(例えが悪い)。本当に絵になった。

ビクトリア州立図書館

ヤラ川のほとりの芝生で小休憩したあと、ビクトリア州立美術館を訪れた。1階の特別展(ボナール展)は有料だけど、それ以外の2〜4階の広い展示はすべて常設のため無料。そのコレクションの充実ぶりが素晴らしかった。ピカソ、シスレー、ブーダン、ダリ、ターナーなど、好きな画家の絵を鑑賞できて満足した。

ビクトリア州立美術館

夕方、カジノや高級レストランが立ち並ぶヤラ川沿いの遊歩道を歩き、カジノ前の停留所からトラムに乗ってタウンホール前に移動。メルボルンの市街中心地はトラムの無料ゾーンになっていて、その範囲内であればタダで乗り放題になる。観光客にとって非常に嬉しい仕組みだ。

ヤラ川沿いの通り
シティ内のトラムは乗車無料

「Maccaroni Trattoria Italiana」というイタリアンのお店で早めの夕食(カルボナーラ:30ドル)を取り、ミシェルとお別れ。2日間本当にお世話になった。Thank you Michelle!

2800円のカルボナーラ
ミシェル、2日間ありがとう!

ぼくは最後に、ミシェルに教えてもらった近くの「Brunetti」というお店で、小さなティラミス(4.1ドル)とロングブラック(6.5ドル)を注文し、そこで少し原稿を書いてから宿に戻ってきた。これにてメルボルンの観光は無事終了。

イタリアンカフェ&レストラン「Brunetti」
おいしそうなイタリアンスイーツが並ぶ
小さなティラミスとロングブラック

メルボルンはとても良い街だった。本当はもっとカフェ巡りやランニングもしたかったので、あと3泊くらいしても全然飽きなかっただろう。20代の頃に知っていたら、ワーホリで来たかった。コンパクトでとても過ごしやすい。何より若者が多くて街に活気があるのが気に入った。アジア系の人も多い。なかでも中国人(もしくは中国にルーツを持つオーストラリア人)の数は断トツで、東京の比ではない。中国系のお店がたくさんあって、幅を利かせているな、という印象を持った。

夜景がヤラ川に反射する

明日は早朝にチェックアウトし、また飛行機でシドニーへと戻る。楽しい旅も終盤である。

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