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毎日、「初めての体験」を

‪最近、「毎日初めての体験をする」を目標にしている。

慣れた経験に頼ってばかりでは、脳はずっと自動処理をしてしまう。不活性化で脳と思考が澱むだろう。昨年は変化やチャレンジを恐れ保守的になっていく自分を強く感じていたので、変化を積み上げてよりクリエイティブかつ行動的な自分に改造していきたい。

そんなとき、『ずっと、やりたかったことを、やりなさい。』という本で、「アーティストデート」というアイデアと出会った。「週に一度、2時間を確保して、創造的な心を育むためのひとり外出をしなさい」というものだった。

まずやってみようということで、先月ヤマトグループが運営する日本最大級の物流ターミナル「クロノゲート羽田」の見学ツアーに参加してみた。そのとき起きた不思議なシンクロニシティは、以下のnoteに書いた。

高速で動くベルトコンベアーを眺めながら、自分の好奇心が喜ぶのを感じた。また、1月末に訪ねた日光でも、新鮮な刺激を受けた。

「新しい体験は楽しい。週に一度と言わず、毎日でもやりたい」

2月2日、蒲田の耳鼻科へ行くのに、あえて電車ではなくシェアサイクルで行ってみた。そしたらたった15分間ではあるが、当たり前の日常が「非日常」に変わった。楽しかった。帰りも違う道を通って自転車で帰ってきた。

もっと乗りたい。自転車を使えば行動範囲が大きく広がる。でも、ドコモバイクシェアは30分165円かかる。毎日気ままに乗っていたら、それなりにかかってしまう。そのときふと、「自転車のサブスクはないのだろうか?」と思った。

調べてみたら、あった。ドコモバイクシェアは月2200円で、30分まで何回でも乗り放題になる。一度に30分以上乗ることはほとんどないし、30分あれば5km以上遠くまで行ける。これで十分だ。月14回乗れば、元を取れる。すぐに月額会員になった。

この一連の流れこそが、「新しい体験」の効用だと感じた。最初は「自転車で蒲田まで行ってみよう」しか考えていなかった。だけど、やってみたら楽しかった→もっと自転車に乗りたい→良い方法はないだろうかと調べる→あった→月額会員になる、とより大きな変化に無理なく自然とつながった。変化が変化を生んでいる。

翌日の午後、電車に乗りながら、「今日はまだ新しい体験をできていないな」と感じた。秋葉原で乗り換える際、駅構内のワッフル屋さんが目に止まった。

秋葉原駅構内の「MR.waffle&stand」

店舗横のスペースで、女性がおいしそうに食べている。良い匂いがする。以前の自分だったら、「おいしそうだな」と思いながらも、素通りしていただろう。でも今は違う。

「試しにひとつ買ってみよう」

いろんな味があって悩んだが、定番のプレーン味を選択。これが、予想以上においしかった。普段あまり食べないけど、ワッフルってこんなにおいしいものなのか。またこのお店を見つけたら食べるだろうし、手土産にも良いと思った。170円のちょっとした出費で、ぼくは金額以上に価値ある体験を手に入れたように感じた。

メチャクチャおいしい!

このくらい小さな行動で良い。自分の好奇心と素直に向き合おう。

それから一週間、ぼくは毎日新しい体験をした。初めてわさび菜を買ってみたり、友達とちょっと高級な中華ディナーを楽しんでみたり、ハローワークを見学してみたり、喫茶店でパンケーキを頼んでみたり、大田市場に行ってみたり、スラムダンクの映画を観てみたり、本格台湾料理を食べに行ってみたりしてみた。そして今日はどんな新しい体験をしたか、毎日ノートに書き留めている。そのリストを見返すと、自分が高速にアップデートされていくのを実感する。たった一週間で、いろんな経験ができた。

生の体験はものすごく楽しいし、続けるうちにどんどん人生が好転していく感覚がある。

・初めての店に行く
・いつもの店で、初めてのものを買う(注文する)
・あえて自転車(徒歩/バス)で行く
・やったことのない行動を起こしてみる
・不慣れな仕事の相談や依頼がきても、「ラッキー、これで初めての経験ができるわ」と考える

このような意識を持てば、当たり前の日常に変化を加えられる。

小さな良い習慣が、自分の思考・判断・行動の基盤をつくる。メンタルも整えられる。毎日何かしらの新しい体験をしようと心がけていると、常に「明日は何しようかな」「今日はこれやろうかな」という思考になる。過ぎたこと(過去)をあまり考えなくなるし、より「今この瞬間」を楽しめるようになった。自然と考える内容も、不安や悩みよりも、明るいこと、楽しいことが中心になった。昨夜は次に行きたいとんかつ屋さんのことで頭がいっぱいだった。

また、以前の自分は、大きなチャレンジやインパクトある行動ばかり考えて、結局何も動けずにいることが多かった。多分、大きな行動は最初からいきなり見えるものではない。小さな行動が流れを生み、その延長の中にある。だから挑戦のハードルをグッと下げて、小さな行動を積み重ねていくのがいい。少しずつ変化に慣れていけばいい。

これまでの経験に頼る生き方というのは、失敗の少ない生き方ではあった。しかし新しいものは生まれづらい。今は小さな失敗を含めて受け入れ、なるべく日々新しいことをするようにしている。うまくいってもいかなくても、経験として蓄積されていく。生きた知識や情報が増え、新しいものを生み出しやすくなる。

人の力を借りなくても、自分のことは自分で満たせるとわかってから、また自信が生まれてきた。自分を満たせると、今度は人を満たすことにも意識が向く。きっとこの心持ちでいてこそ、健全な人間関係が生まれるのだろう。この調子で毎日楽しく生きていきたい。

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