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世界1周中(1年間22ヶ国38都市)にフト文章書き始めたらできた処女小説「ヨートピア」5/44


ぐーるぐる ぐーるぐる
クソみたいなこの幻影世界でクソみたいなことしかできなくても生きなきゃならねー、いや生きた方がいいみたいだ。先人たちいわく。
クソッタレのせいでクソッタレみたいなやつになっても、明日も生きた方がいい。
希望、夢、光、なんじゃそりゃ、そんなの眩しすぎてキモいんですけど。
そりゃ幻影にいるんだから、影好きには光はうざいわな。
今日生きれるだけの優しさをおくれよ。
今日生きれるだけのぬくもりをおくれよ。
なーんにもしたくねーんだ。生きてる意味あんのかな。
体を動かす意味あんのかな。思考する意味あんのかな。呼吸してもいいのかな。
指は動くみたい。目も動くみたい。心も動くみたい。暇だし、動かしてみるよ。
動かしてみるとひらき始めるもんさねー。暇つぶしなりの手応え。
そんな細いか弱い糸にイノチのせて、歩いているのさ。
イノチの上に座ってる、イノチを踏んでいる、イノチを使ってる。
クソッタレの消費化、浪費家。
意味なんかあんのか。なにもかも無意味なんじゃねーのか。勝手に意味作ってんじゃねーのか。
無意味、無目的、無償、無条件だろ、俺らはもともと。
俺の小さな頭で意味つけようなんて意味あんのか。
てめーの小さな頭じゃ理解できねーよ。
だったらクソみたいな無意味をやるしかねーだろ、やりゃーいんだよ。
やってみて、その後で理解すりゃいい。やってみて、その後で意味考えりゃいい。
やるが先、考えるが後。
ぐーるぐる ぐーるぐる
生まれていくよ タラタララン
生きてくれりゃ タラタララン
この世も以外と悪くない
分かってくれれば たらラララン
まわるよ まうよ 
ぐーるぐる ぐーるぐる

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