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装具は回復を疎外する?

装具無料相談始めてみます。気軽に相談してみて下さい。
https://note.com/yosuke_m_pt/n/n5055db4e6152

↑こちらからどうぞ↑


理学療法の歩み 31巻1号からです。

こちらの論文ですが、エビデンスやガイドラインについて書かれているのですが、例として装具について書かれています。

論文の本題とは少し離れますが、少し例について話したいと思います。

よく質問したり、疑問にもたれることは多いかもしれませんが、

「装具は機能回復を疎外しないか?」という疑問です。

確かに装具を使用することは自由度のある足関節を制限することになるので、回復を疎外するのではないか?と疑問に思うことはあります。

また、装具を使用しない方もいるので、その裏にはなにか理由があるのか?と考える方もいるかもしれません。

じゃあ研究論文まとめて検証してみようとなるわけですが、結果はガイドラインにて

「推奨グレードA」となっています。

ガイドラインの中身を少しみますと、

・慢性期脳卒中患者ではAFO装着により、側方への体重移動や下肢荷重が有意に改善する。
・慢性期脳卒中患者では、6分間歩行、転倒の影響度などを調査した結果、本装具は機能的な歩行と転倒予防に効果的であり、若い人や歩行能力の低い患者に有効。
・KAFO 処方が14日以内の場合は、処方時のFIM得点が高く、15日以上の場合は処方後のFIM得点の大幅な向上が見られた。
・AFO装着時には、非装着時よりも床上、カーペット上、timed  up & go testにおいて 機能的歩行が向上する。

などの結果が書かれています。どれも装具の使用は効果的であるとの結果でした。

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また、ガイドラインに対するQ&Aでは

疎外するのではないか?との答えとして

「疎外するという報告はない。むしろ、努力性の歩行が減少し、エネルギー効率がよくなることから、装具の使用については積極的な傾向である」

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としています。

これからみると、装具に対する否定的な考えは考え直さないといけないかもしれません。

少なくても、装具療法という一つの武器を使えるようになっていたほうがいいかと思います。

30年以上前から石神先生が長下肢装具の効果を発表してから、装具の有効な発表があったにも関わらず、極限されている傾向にあるようです。

ひとつに意識の問題が考えられます。

論文をみると、徒手で治したい。感覚入力が妨げられる。など治療者本位の考えにより発展が妨げられている可能性は十分考えられます。

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しかしながら、装具を使用すればいいと安易に考えてしまうのも問題かと思います。

患者さんも一人一人違います。

その個別性の中で全ての患者さんがEBMが当てはまるわけでもありません。

評価をして当てはまらないかたには別の方法でアプローチしてみる。

こういった、考える力が必要なのかと思います。

装具は機能回復を疎外するという明確な報告はありません。

これぐらいは覚えておいてもいいかもしれませんね。

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