【第2回】今週アガったニュースをまとめてみた【#アゲニュー】
今日は、今週テンションがアガったニュースをシェアする『アゲニュー』です。
暗くてショッキングなニュースは見ててもうんざりしてくるだけなので、そんなニュースは取り扱いません。生活にプラスになるようなニュースだけを取り上げます。
ニュースを理解しやすくなるように、ニュースのポイントと、そのニュースがぼくたちの生活にどのようなメリットをもたらす可能性があるのかも紹介します。
1. 新しい薬の発明スピードがさらに加速
ニュースのポイント
新しく発表されたAlphaFold 3は、タンパク質だけでなく、DNA、RNA、リガンドなどの分子の構造を予測できる。薬剤がタンパク質のどこに結合するかを予測できるため、創薬に役立つ。
創薬や他の科学研究が加速する可能性がある。
ただし、ハルシネーション(幻覚)や実在しない構造を生成するリスクがある。
AlphaFold 3のソースコードは非公開で、利用は非商用目的に限定される。
ぼくたちへのメリット
ぼくたち一般人にとってのメリットは、AlphaFold 3による科学研究の加速が、新薬や革新的な技術の開発につながる可能性があることですね。例えば、回復力の高い作物や新型ワクチンの開発が進めば、私たちの生活の質が向上するかもしれません。
ただし、AlphaFold 3の利用は現時点では制限されているため、直接的な影響はまだ限定的だと考えられます。
2. ヒトiPS細胞から心臓再生に成功
ニュースのポイント
ヒトiPS細胞から心筋球を作製し、心筋梗塞を発症しているカニクイザルの心臓に移植した
評価の結果、心筋球移植後の不整脈の発生頻度は極めて少なく、心臓の機能が回復していることが分かった
研究チームは、ヒトiPS細胞由来再生心筋細胞を心臓に直接移植して心不全を改善する治療法が、より臨床的に現実的なものになったと考えている
ヒトを対象とした臨床治験がすでに開始されている
ぼくたちへのメリット
なんといっても心筋梗塞や心不全などの心臓疾患に対する新たな治療法の開発が期待できることですね。
また、iPS細胞を用いた再生医療の進歩により、他の臓器や疾患に対する治療法の開発にも役立つ可能性があるかもしれません。
それに、iPS細胞で治療ができるようになれば、移植用のドナー不足の問題も解決できる可能性がありますね。
3. 生成AIの進化スピードがさらに加速する?!
https://www.technologyreview.jp/n/2024/05/10/335788/
ニュースのポイント
NTTが深層学習における「学習転移」技術を開発。過去の学習過程をモデル間で再利用できるようになり、生成AIの基盤モデル更新時の再チューニングコストを大幅に削減可能に
ニューラルネットワークのパラメータ空間にある高い対称性(置換対称性)に着目し、異なるモデル間の学習過程を近似的に同一視できることを発見したことが技術の基礎
学習転移技術により、低コストな変換のみで一定の精度を達成でき、追加学習で目標精度に早く収束。生成AIの運用容易化、適用領域拡大、消費電力の削減に貢献すると期待されている
ぼくたちへのメリット
生成AIを活用するサービスがより日常生活に浸透しやすくなり、サービス価格の低下や品質向上につながる可能性が考えられますね。
また、消費電力の削減は環境負荷低減につながり、持続可能な社会の実現にも影響するのかもしれません。
エネルギー革命といい、ぼくたちの生活にかかるコストがどんどん下がっていくのは嬉しい限りですね。
4. 動物と話せる未来が近づいているのかもしれない?
ニュースのポイント
マサチューセッツ工科大学の研究チームが、人工知能を活用してマッコウクジラのコミュニケーション(コーダ)を分析し、これまで考えられていたよりも表現力豊かで複雑であることを発見した。
研究チームは、統計モデルを使ってクジラのコーダを分析し、人間の言語に似た構造を特定した。コーダには余分なクリック音や持続時間の変化があり、複数のクジラ間のやりとりの中で出現することが明らかになった。
今回の研究成果は、将来的にクジラの鳴き声の構造だけでなく、実際の意味を解読するための基礎となる可能性がある。研究チームは、クジラの鳴き声と行動の関連性を調べ、種を越えて使用できる一般的なシステムの研究にも取り組む予定である。
ぼくたちへのメリット
犬のことばもわかるようになるんだろうか!?
ペットのことばがわかるようになったら最高ですよね?
そして、ことばがわかるようになれば話すことだって夢じゃないのかもしれない・・
AI関連のニュースで一番テンションが上がった。
5. アルツハイマー病を発症させるリスク遺伝子が判明
ニュースのポイント
APOE4遺伝子を2つ持つ人は、ほぼ確実にアルツハイマー病を発症し、早い年齢で症状が現れることが「ネイチャー・メディシン」誌に掲載された研究で明らかになった
APOE4を2つ持つ人の少なくとも95%が65歳までにアルツハイマー病関連タンパク質であるベータアミロイドの髄液中濃度に異常が見られた
アルツハイマー病治療薬「レケンビ」の臨床試験では、APOE4を2つ持つ患者は治療に伴う脳内出血と脳腫脹の発生率が大幅に高く、早い年齢から治療を始めるべきだと研究者は指摘している
ぼくたちへのメリット
APOE4遺伝子とアルツハイマー病の関連性について理解が深まることで、予防や治療の取り組みが進む可能性がありますね。
将来的に自分や家族がアルツハイマー病にならずに済む世界になるかもしれませんね。本当にありがたい。
6. ガン治療に進展
ニュースのポイント
フロリダ大学の研究チームが、mRNAワクチンに使われる脂肪膜粒子をRNAで凝集させ、エクソゾームサイズで多層膜構造を持つLPA(Lipid-Polymer-RNA Aggregates)を開発し、これを静脈投与するガン免疫療法を開発した
LPAはマウスにおいて強い炎症反応とともにガン増殖を抑制した。また、CAR-T療法の標的であるCD70のmRNAをロードしたLPAを全身投与すると、CAR-Tの効果が格段に高められることが示された
自然発生したグリオーマ犬への治験でも良好な結果が得られ、ヒトの第一相臨床試験では、ガン特異的抗原に対するT細胞反応の誘導と生存期間の延長が確認された。しかし、まだ基礎研究も必要な段階である
ぼくたちへのメリット
3人に1人が罹患するといわれているガン。まだまだ根治がむずかしいといわれていますが、将来的により効果的で安全なガン治療法が誕生してくれればうれしいですね。
7. 肝臓の治療にも明るい未来がありそう
ニュースのポイント
この研究は、肝臓が大きなダメージを受けた後に、どのように元の状態に戻るのかを詳しく調べました。
肝臓が傷ついた時、「アネキシン2」という特別なタンパク質を持つ肝細胞が、傷ついた場所と健康な場所の境目に集まってくることがわかりました。これらの特別な肝細胞は、傷ついた場所を覆うように集まり、肝臓の健康な部分を守っています。
マウスを使った実験で、アネキシン2を持つ肝細胞が傷を塞ぐのに重要な役割を果たしており、その後に他の肝細胞が増えて肝臓が元の状態に戻ることがわかりました。
肝臓の中で、細胞が動く様子を直接観察することにも成功しました。
ぼくたちへのメリット
肝臓の新しい治療法が開発されるかもしれませんね。肝臓の病気で苦しむ患者さんにとって、将来の治療に役立つ可能性のある研究だと言えそうです。
8. 超小さいがパワフルなデバイスが登場するかも?!
ニュースのポイント
この記事は、新しい技術である「フォノニクス」が、私たちが日常的に使っているスマートフォンなどの無線通信機器に革新をもたらす可能性について説明しています。
フォノニクスでは、「フォノン」という、私たちには聞こえないほど高い周波数で材料の中を伝わる振動を利用する
研究者たちは、特殊な半導体と圧電材料(電気信号を機械的な振動に変換する材料)を組み合わせることで、フォノンどうしが互いに大きく影響し合うようにすることに成功しました。この発明により、無線通信機器をより小さく、効率的で、性能の高いものにできる可能性がある
この技術を使えば、スマートフォンなどの通信機器のサイズを今の100分の1ほどの大きさにできるかもしれない
ぼくたちへのメリット
これまでよりもより小さくて高性能なワイヤレス通信デバイスが登場するかもしれませんね!サイズと性能はトレードオフになってしまいがちですが、小さくて高性能なデバイスが登場してくれればうれしいですよねー。
おわりに
というわけで、今週のアゲニューでした。
また来週!
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