2タイプ別の調子の上げ方
今回はタイプ別の調子の上げ方について書いていきます。
最近自分の調子について考えを整理していたら、面白い気づきがあったのであなたにシェアしようと思い、パソコンのキーボードをカタカタと叩いています。
この記事は体操に限らず、他スポーツや仕事などに活かせると思います。
それでは行きましょう。
調子とは何?
早速ですが調子が良い状態とはどのような状態ですか?
具体的に言語化できますか?
・なんとなく物事がうまくいってる状態?
・目標に対して近づいてる状態?
・気分がいい時?
・モチベーションが高い時?
大体の人がこの質問にすぐに具体的に答えられないと思います。
調子が良い状態がどういうものかわかってないのに調子がよくなるわけないですよね。
逆に調子の悪い状態だったらみなさんすぐに思い浮かぶと思います。
例えば
・体が痛い
・やる気が出ない
・うまくいかない
・疲れている
などなどetc.
つまり自分の悪い状態はすぐに察知できてしまうということです。
でも落ち着いて考えてみてください。
上記のことは調子が悪いとイコールではないですよね?
体が痛くても、練習がうまくいくこともあります。
やる気はそんなにないのに物事がとんとん拍子に進んでしまうこともあります。
疲れていても、いいパフォーマンスを出せる時もあります。
じゃあ調子って一体なんやねん。って思いますよね。
つまり調子とは目に見えないあやふやなものです。
僕の中では身体と精神が良好な状態を調子がいいと解釈してます。
だから自分の中で調子が良くなる傾向や、良い状態を明確にすることが大事だと思います。
この傾向とか状態は個人個人で違うと思いますが、僕の経験上
ざっけり分類すると「理論派」「感性派」の2タイプがあると思います。
理論派の特徴
僕はどちらかというと理論派です。
理論派はデータを参照して自分の今の状態を客観的に把握する方法を取ります。
体操を例に用いると、通しの成功の回数だったり、試技会や試合などで取れた点数を参照して、調子が上がってきた、下がってるという判断を無意識で行っていると思います。
要するに目に見える結果がないと不安なのが理論派の特徴だと思います。
では次に英語学習を例にします。
理論派の人は定期的にTOEICや英検、テストなどで自分のことを評価してもらわないと、進捗状況がわからず、前に進めてる感覚を掴みにくいため不安になります。
自分は成長しているのだろうか?今やってることは意味のあることなのだろうか?
こういうことを強く意識してしまう人が理論派だと思います。
裏を返せば、自分の状態を自分で感じて把握するのが苦手です。
感性派の特徴
僕の経験上、天才の多くは感性派だと思います。
とにかく自分の体や精神の状態を「感じる」ことに長けているイメージです。
理論派とは対照的に成功の有無だったり、得点ではなく、自分の体の状態を感じて、「いける」って感覚さえあれば上手く行きやすく、調子も上がっていきます。
例えば体操の試合の会場練習を例に用いて説明します。
理論派の人は会場練習の通しでミスを出してしまうと、
「この会場でまだ通ってない、器具に合ってないんじゃないか。」
と考える人もいると思いますが、
感性派の人は通しでミスが出ても、自分の動きを確認して、
「よしこれならいけるっしょ!」と振り切れるタイプが多いです。
もっというと、通しをしなくて、ただのスイングや、簡単な基本動作だけやって試合を迎える人もいます。
理論派の人も疲れを残さないように会場練を軽くする人もいますが、決定的な違いは感性派の人は、その会場練で本当にいけるという自信を持てるんです。自分のいけるという「感覚」を信じれるのが感性派です。
理論派のメリットデメリット
メリット
理論派はデータや得点を元に練習や行動を選択して積み上げていくことができる人たちです。
なので上手くいかない時の修正が早く行えます。
客観的に自分を捉えることに長けているので、得点が上がらない、練習の成果を得れてないといち早く気づくことができるので、時間のロスが少なく、結果にこだわれるという点が挙げられます。
デメリット
我慢することが苦手ということです。
目に見える成果がないと今やってることが意味のないように感じてしまいモチベーションが落ちやすいということです。
成長曲線と遅れの法則って知っていますか??
この図のように努力の成果は遅れて表れるケースがあります。
基礎練習やトレーニングなどもこれに当たりますね。
理論派の人は何か新しいことにチャレンジするときや、大きくパワーアップを目指す時にはこの遅れの法則を理解して、あらかじめ、一時的にパフォーマンスは落ちるものだということも予測して計画を立てる必要があります。
感性派のメリットデメリット
感性派のメリットは自分を信じれるということに特化しています。
信じて行動するのと、疑いながら行動するのでは熱量が全然違います。
例えば、そこの木の下に金銀財宝の宝の山が埋まってると知っていて、そこにあると信じて掘る人と、この森のどこかの木の下に財宝があるらしいと聞いて、この木かな〜と疑いながら掘る人では同じ「穴を掘る」と言う作業でも熱量が変わってきます。また穴の掘る深さとかも変わってくるでしょう。
そして感性派の人は目標まで最短の距離でいける素質を持っているということです。
理論派の人がデータを元に、自分の進捗状況や進んでる方向を確認し、方向修正をしながら少しづつ進むのに対して、感性派の人は目的地の方角を示すコンパスを片手に握りしめながら立ち止まらずにひたすら走ってるというイメージです。
立ち止まる時間のロスが少ない分早く進めますよね?
デメリット
理解されにくい。
自分の中でいける、いい感じだって感覚があっても、周りからは「おいおい、それで本当に大丈夫かよ」って目で見られることがあります。
だからこそ、大丈夫やって言ってるやろ!自分のことは自分が一番わかってるわ!
って考えになりがちで、どんどん人の意見に耳を傾けなくなる傾向があります。
周りからの意見で自分が成長できることもあるのでその機会を失うということはデメリットと言えるでしょう。
もう一つは客観的に自分を捉えるのが苦手ということ。
体操選手でよく見かけるのは
「あそこでミスしなくて、あそこの着地が止まって、あーして、こーだったら、
〇〇点くらい取れてたな。いけるわ。次はあの点数取れるわ。」
と言って、毎回同じような失敗をして、同じようなことを言ってる人です。
要するに失敗の原因追及や振り返りを徹底的にしないんだと思います。
だって大事なのは自分の感覚だから。
これではいつまでたっても同じ過ちを繰り返してしまいます。
しかし、他人の言う事を聞かなくなる傾向が多いので、どんどん謎のスランプにはまったりします。落ちぶれた天才みたいな人はこう言う人たちなのかもしれないですね。
感性派の人に大事なのは素直な心と適切な判断能力だと思います。
周りの声に耳を傾けて、受け入れる心と、その情報は自分に合っているのか、必要なのかを、客観的に判断する力が重要になります。
タイプ別の調子の上げ方
以前の記事でモチベーションを言い訳にするなと言う記事を書きましたが、(結構お気に入りで好評だった記事)
https://note.com/yossynote001/n/nc2a1e038db95
それはモチベーションが低いからと言って、練習内容を変える理由にはならない、モチベーションが上がらないから、練習にならないと言うことはイコールではないと言う内容でした。
しかし、モチベーションが高いに越したことはありません。
理論派も感性派も共通のことです。
そのモチベーションがあがるきっかけが違うだけだと思っています。
理論派の人だと
あまり冒険をせずにコツコツと実績を積み重ねるやり方が向いていると思います。
また体操に話を戻して説明します。
理論派の人が調子を上げるには成功体験を積み重ねることが一番です。
先月よりも今月の方があん馬の通しの成功率が上がった。
点数が以前より伸びてきた。
こういうことがあると安心しますし、調子が上がってきたと思いやすいです。
なのでモチベーションを上げたいなら、できることからで良いので、目標を具体的にかつ期限を設けて作成して、それを達成することです。
前に進んだと言う目に見える成果を得られるので、それが自信やモチベーションアップにもつながります。
感性派の人だと
自分の身体を良い状態に持っていくことが一番です。
簡単な例でいくと、
筋力トレーニングをして最大パワーを上げる
サーキットトレーニングをして、体の連動性を高めて筋持久力をつける。
アップでプライオメトリックトレーニングや瞬発系のトレーニングを行い反応を早くする。
アップでジャージを着て汗を流すくらい筋温を上昇させ練習に入る、
または疲れを抜ききるために長めにオフを取ったり、温泉、治療に行くなど。
自分の動きが良くなることに注力すると、実際に動きが良くなった時にモチベーションは上がるでしょう。
ここで必要なことが、自分はどうやれば動きが良くなるのか、自分のコンディションの持って行き方を知っておく必要があります。
まとめ
どうでしょうか!
あなたは理論派ですか?感性派ですか?
当てはまりましたか?
理論派なら成功体験を積み重ねる。
感性派なら自分でいける感覚を作る準備。
をすれば、モチベーション、調子は上がっていくと思ってます。
また今回はタイプで分けましたが、実際は皆んな2つのタイプの要素を持ち合わせていると思います。
どちらかの割合が大きいだけです。
どちらのタイプにもメリットデメリットがあり、
理論派と感性派は表裏一体です。
なので、自分のタイプとは違う方の考え方わ感じ方を磨くことで、より成長できると思っています。
僕も苦手だった「自分のことを感じる。変化を察知する」ことが最近少しずつできてきたように感じます。
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