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定時退勤で結果を残すには○○を活用する
わが子が通う保育園の先生が「学校の先生が1番早くお子さんを預けにきて、1番最後に迎えに来る」と言っていました。なるほどと思わず笑ってしまいました。
働き方改革が叫ばれる今、「定時退勤」が合言葉のような、はたまた目指すべきゴールのように語られることが多いように感じます。仕事も家庭も充実した生活を送ることができるようにすることが大切だという考えが広まっているように思われます。とても大事なことだと思います。
しかし、定時退勤が「仕事をテキトーに済ませること」という間違った受け取られ方をしてしまうと、仕事の質がどんどん下がっていってしまい、教育界全体の荒廃につながってしまいます。何より、子どもの成長を使命とする我々教員の仕事ができていないことになります。
そこで、今回は定時退勤で、なおかつ仕事の成果もしっかり出すための方法についてお伝えします。
今日の要点
・隙間時間をフルに活用する
・隙間時間をフルに活用するには、「場所」を基準に仕事の内容を決めることが大切
・【職員室】では個人情報を含むパソコン仕事、【教室】では場所を選ばない赤ペン仕事、タブレット仕事に取り組む
・赤ペン仕事、タブレット仕事を教室で終わらせるには工夫が必要
隙間時間をフルに活用する
小学校であれば45分授業ですが、毎日すべての授業で45分間、前に立って授業をしているわけではありません。読書の時間、テストの時間、何か作業の時間など、わずか数分かもしれませんが、毎日隙間時間は必ずあります。下にざっと、挙げてみました。
・授業時間内の漢字や計算練習の時間、テストの時間、読書の時間
・朝の会と1時間目の間の時間
・5分休み、中休み、給食の前後
・昼休み(本来は休憩時間だが)
他にもあるのでしょうが、ここで言いたかったことは意外と隙間時間は多くとれるということです。さて、次は時間と場所についての関係からやるべき仕事について書いていきます。
隙間時間をフルに活用するには、「場所」を基準に仕事の内容を決めることが大切
私が勤務している自治体では、セキュリティの都合上、パソコン仕事は職員室でしかできません。この制約により、やるべき仕事が次のように区別することができるのです。
【職員室】・・・パソコン仕事(個人情報仕事)
・テストの採点結果の入力
・成績処理、通知表、要録作成
・おたよりの仕上げ
・提案文書の仕上げ
・校務分掌上の処理(申し込みなど) メールやFAX、郵送など
・会議
【教室】・・・赤ペン仕事、タブレット仕事
・テストの採点
・ノートチェック
・授業準備(タブレットを使うことはできるので)
・おたより(学級だより、研修だよりなど)の文章を作る(タブレットに打ち込んでおき、パソコン上でコピペすれば、すぐに完成できるところまで作っておく)
・提案文書の作成(タブレットに打ち込んでおき、パソコン上でコピペすれば、すぐに完成できるところまで作っておく)
職員室ではパソコン仕事しかしません。言い換えると、パソコン仕事以外のものはすべて教室で終わらせてきて、児童を下校させてから、職員室で一気にアウトプットしていくようなイメージです。
職員室で提案内容を考えたり、赤ペン仕事をしたりすることは、個人的にもったいないと思っています。赤ペン仕事やタブレット仕事はどこでもできる仕事であり、パソコン仕事は職員室でしかできない仕事だからです。
赤ペン仕事、タブレット仕事を教室で終わらせるには工夫が必要
もしかしたら、教室での赤ペン仕事、タブレット仕事が多いと感じた方がいらっしゃるかもしれませんが、それらの仕事には少しコツが必要です。
例えば、テスト採点は、テストの時間に終わった子から提出させ、その順に片っ端から採点をしていきます。入力の必要がない漢字小テストなどは、採点後すぐに返却します。
また、ノートチェックは例えば出席番号1~15番は月、水、16~30番は火、木にチェックするというルールを決めるなど、キャパオーバーにならないように、でもしっかりチェックできるようにします。付け加えると、私は漢字練習は学校ですべきと考えていたので、国語の授業の最初10分間は必ず漢字学習をさせていました。その10分間でノートチェックを嵐のようにしていました。
とにかく早く終わらせさえすればいいの?という疑問を抱かれた方もいらっしゃるかもしれません。私もこれでいいのかと何度も考えました。
しかし、子どもが解く→すぐに採点して返すという「即時フィードバック」が学習には有効だという事実を知りました。それによって、職員室で採点することをなおさらやめました。今でも、教室でその場で採点したり、ノートを見てあげたりすることが子どものためになると信じています。
いかがだったでしょうか?
普段、嵐のようにやってくる仕事をひたすらさばくことに追われている方も多いと思います。今回お伝えしたように、その仕事を場所ごとに分類するだけで、①定時退勤に近づき、②子どもの成長にもつながる 可能性があります。ぜひ試してみてください。
それでは、今回も私の大好きな寅さんのせりふでさようならです。
「夢なんて見てないでぐっすり眠りましょう!」
今日のまとめ
・隙間時間をフルに活用する
・隙間時間をフルに活用するには、「場所」を基準に仕事の内容を決めることが大切
・【職員室】では個人情報を含むパソコン仕事、【教室】では場所を選ばない赤ペン仕事、タブレット仕事に取り組む
・赤ペン仕事、タブレット仕事を教室で終わらせるには工夫が必要
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