見出し画像

「子」も「親」も選べないけどね


小児科医の有井悦子先生は、毎年の職員研修でお世話になっている方です。子どもの「しんどさ」をわかりやすく、臨床現場での経験を踏まえて伝えてくださいます。何より実際の症例からお話ししてくださり、私たち大人の盲点となっている「子どものしんどさ」に気づかせていただいています。

いわゆる「子育て論」や「ハウツー本」のような”マニュアル”ではないけれど、私たち大人の関わり方について、子どもがいる環境のつくり方においてとても参考になります。大人のスタンスの取り方や立ち位置は、考えている以上に、子どもへ”大きな影響を及ぼす”ということに気づかされます。

「子どもは親を選べないし、親は子どもを選べない」という言葉ともう一つ「人は生まれる時代も、生まれる場所も選べない」と、この本のあとがきに書かれていました。だからこそ、”今”を受け入れることからはじめなきゃ、と思えました。頭でわかっていても、実際にそのようにすることはとても困難が伴うことがあります。

子どもに「しんどさ」がある場合、親を含めた周りの大人も「しんどさ」を抱えているということ。だからこそ、ひとりでかかえないで、理解し合える協力しあえる関係をいかにつないでゆけるか、ということ。

誰もが好んで今のこの「しんどい状況」に陥っている訳ではないのだから、さまざまな方と繋がりをもてる場所でありたいと思う。

「一人じゃないって最高だ!」とは、”Snow Man"というジャニーズグループの3rdシングル「Grandeur」のキャッチフレーズである。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?