私は選べる存在③

それまでは、病院と言えば西洋医学の病院の選択しか知らなかった。


産後、めまいがあり、西洋医学の病院では、原因が分からず、薬を出された。なんとなく怖くて飲めなかった。


めまいが治らないので、漢方の先生に見てもらった。

「水毒だね。」

 (す・い・ど・く?)その頃の私は?しか浮かばなかった。

東洋医学、中医学は「気・血・水」のめぐりをみる。

産後のストレス、余裕のない生活からバランスが崩れめぐりも悪くなっていたのだと、今だから分かる。


漢方薬を出してもらい、少しずつ整えながら改善していった。



西洋医学は救急医療や感染症の治療には優れているが、慢性病の根本治療は難しい。

東洋医学は、急性病の治療や手術は難しいが、予防や養生には優れている。


選べることを知った。


カラダの不調を通して、日々の暮らしが私をつくっているのだと実感する。


子どもが小さい頃まだ知識も浅かったが、人間には自分で治せる自然治癒力があるとなんとなく信じていた。

子どもが熱が出ることは、悪いことではなくて、カラダが菌とたたかって熱を出しているのだ。カラダはそういう力を持っている。不安がないわけではないが、なるべく薬に頼らず看病した。

食欲がある、表情が良いときは、大丈夫。そうではない時は、やはり病院で診てもらった。


それから、カラダと心の本をよく読んでいた。

東洋医学、中医学の他に「ホリスティック医学」というワードがあることを知った。

「ホリスティック医学」=「総合的な医学」


日本ホリスティック医学協会会長 帯津良一さんの本「万物を敬う」「粋な生き方」を読んだ。

ホリスティック医学は「からだ」「こころ」「いのち」をまるごと対象とした医学であること。

世の中にはたくさんの代替療法があり、それらの療法を自ら選び、病気、そしていのちと向き合うそんな医学があることを知った。


本を読んで、人間の奥深さを感じた。


「からだ」「こころ」「いのち」に向き合う姿が美しかった。


自分としっかり向き合えること、それが幸せなのかなと思った。




















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