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【ビジネスマン向け】今更聞けない時事問題Vol.4「AIとRPA」

昨今Chat GPTなどのAI(人工知能)と、数年前にブームになったRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)について、WEB広告などでよく見かけますが、それぞれ目的や機能、適用範囲に大きな違いがあります。本日は、その違いなど基本的な情報を中心に投稿します。

1. 基本的な定義と目的

AI(人工知能)は、人間の知能を模倣し、学習、推論、自己修正を行うコンピュータシステムです。データをもとにパターンを認識し、予測や意思決定を行うことができるため、複雑な問題解決や未知の状況への対応が可能のようです(例:音声認識、画像認識、自然言語処理等)。

ChatGPTを導入している銀行も徐々に出始め、行内のChatbot、面談議事録の要約や各種調査で活用をされているようです。

一方、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、ソフトウェアロボットを使って、人間が行う定型的な作業を自動化する技術です。RPAは、ルールベースの業務に特化しており、反復的なタスクを迅速かつ正確に処理することが得意としています(例:データ入力、請求書処理、データ移行等)。

私が所属していた銀行では帳票の出力や、顧客情報の更新、謄本の取得など、ルーティンワークの大宗がRPAに置き換わっていました。

2. 技術的な違い

AIは、機械学習やディープラーニングなどの高度なアルゴリズムを使用して、データから学習し、意思決定や予測を行います。つまり、経験を積むことで性能を向上させることができ、新しい状況やデータに適応する力を持っています。

例えば、チャットボット等、顧客とのやり取りから学習し、より的確な応答を生成できるようになるのはAIの応用例です。

対照的に、RPAは決められたルールに基づいて作業を行うため、新しい状況に対応するには、ルールの更新や再プログラミングが必要です。

3. 組み合わせの可能性

AIとRPAは対立する技術ではなく、むしろ相互補完的な関係にあります。例えば、AIを活用して高度な判断や予測を行い、その結果をRPAに引き渡してルールベースのタスクを自動化するといった連携が可能です。このように、AIとRPAを組み合わせることで、より複雑で多様な業務の自動化が実現し、企業の効率化が一層進むと期待されています。

たとえば、顧客からのメールをAIが解析し、メールの内容に基づいて適切な対応を判断し、その後の事務処理をRPAが担当する、といった形です。これにより、AIの知能的な分析力とRPAの迅速な処理能力を組み合わせることで、顧客対応業務全体を効率化することができます。

4.まとめ

人口減少により人手不足になる日本においてはこのような技術発展は必要不可欠です。一方で自分が今までやっていた業務が奪われるといった人も中にはいるのではないでしょうか。テクノロジーについて理解し、活用できる側になれるよう日々自己研鑽を続けていきたいと思います。



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