よっしー|銀行員向け|営業のヒント

新卒で某都市銀行に就職。法人向けの営業マンとして10年間勤務し、東京・横浜・大阪で50…

よっしー|銀行員向け|営業のヒント

新卒で某都市銀行に就職。法人向けの営業マンとして10年間勤務し、東京・横浜・大阪で500社以上を担当。より専門性の高い知識を身につけて、お客さまの事業や社会に貢献をしたいという思いが強くなり、戦略系のコンサルティング会社に転職。現在はフリーランスとして活動。

最近の記事

【若手行員向け】建設案件の資金決済条件について

私が銀行員時代、初めて融資をしたのが建設会社に短期の運転資金を支援したのですが、その申し出を受けた際に、 「今回の契約条件はテンテンパーだからそれで融資を検討してよ」と言われ、 サンドウィッチマンではないですが、 「ちょっと何言ってるかわからないです」 状態で困った経験があることをふと思い出したので、今日は建設案件の決済条件をテーマに投稿いたします。 建設業界では、契約条件に基づいて支払いのタイミングが決められており、特に住宅建設や大規模リフォームなどでは「着工時10%、

    • 海外送金について解説

      先月の日経新聞で、ブロックチェーンの技術を使った海外送金の仕組みを新しく作ることが報道されていました。 今回は現状の海外送金の仕組みについてをの解説を投稿いたします。 コルレス契約とは現状の海外送金を理解するにあたって、知らないといけない用語が「コルレス(Correspondent Banking Agreement)契約」です。 コルレス契約とは、国際的な送金や金融サービスを提供する際の銀行間で締結する欠かせない仕組みです。例えば、ある国に支店を持たない銀行が、その国

      • 「2025年の崖」について解説

        新聞紙上などで「2025年の崖」についてと言う記事を見かけるようになりましたが、ビジネス界で徐々に注目が集まっているテーマです。今回は、若手社会人向けに「2025年の崖」の意味や影響、そしてどのように対策すべきかを分かりやすく解説していきます。 1. 「2025年の崖」とは? 「2025年の崖」という言葉は、経済やビジネスの分野で使われる比喩的な表現で、主にITシステムの老朽化や技術革新の停滞が引き起こす問題を指します。具体的には、多くの日本企業が今なお利用している古いシ

        • 金融用語解説 「オーバーアロットメント」「ブックビルディング」

          企業が上場するプロセスは、多くの専門的な金融用語が飛び交います。その中でも特に重要な「オーバーアロットメント」と「ブックビルディング」は、投資家や金融関係者にとって理解しておくべき概念です。これらの用語について、簡潔に分かりやすく解説します。 オーバーアロットメント(Overallotment, Green Shoe Option)とはオーバーアロットメントとは、新規株式公開(IPO)の際に、投資家の需要が想定以上に高い場合に、発行会社が最初に予定していた株数以上の株式を発

        【若手行員向け】建設案件の資金決済条件について

          GX(グリーントランスフォーメーション)について解説

          先週金曜日に自民党総裁選挙が終わりました。今回石破茂さんが総裁になることが決まりましたが、総裁候補であった小泉さんが環境大臣時代に推進をしていたGX(グリーントランスフォーメーション)について解説します。 GXってそもそも何? GXとは、簡単に言うと脱炭素化を通じて経済や社会の仕組みを大きく変えていこうという取り組みです。化石燃料に頼らないエネルギーの普及や、省エネ技術の開発、さらには企業の環境への取り組み強化など、さまざまな面から社会全体を「グリーン」に変革していく流れ

          GX(グリーントランスフォーメーション)について解説

          派遣時給が最高値を更新した記事について解説

          派遣時給が最高値を更新:会社や個人に与える影響とは? 最近、派遣社員の時給が過去最高値を更新したというニュースが話題になっています。これは、日本の労働市場における大きな変化を示すものであり、企業や個人にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。この記事では、派遣時給の上昇がどのように会社や個人に影響を与えるのかを解説していきます。 1. 企業への影響 人材確保の競争激化 派遣社員の時給が上昇する背景には、労働力不足があります。特に、ITや技術職などの専門職に対する需要が

          派遣時給が最高値を更新した記事について解説

          銀行員のバランス感覚

          私が普段、銀行員の方とお会いする中で、他の業界と比較して、ここは秀でていると感じるのが「バランス感覚」です。 今日は銀行員の皆さんの自己肯定感を上げていただくために、 「銀行員のバランス感覚」についてをテーマに投稿いたします。 銀行員のイメージ銀行員と聞くと、世間一般的なイメージとしては「堅い」「真面目」「几帳面」というイメージを抱くかもしれません。しかし、銀行員が日々行っているのは、単に数字を追いかけることだけではありません。実は、銀行員は卓越したバランス感覚が求められ

          【ビジネスマン向け】BPO・KPOについて解説

          今日は、ビジネス界隈でよく耳にする2つのキーワード BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング) と KPO(ナレッジ・プロセス・アウトソーシング) について投稿します。 BPOとは? BPOは、いわゆるバックオフィス業務の「便利屋」のようなイメージです。例えば、コールセンター、給与計算、人事業務 など、「うちの会社でもできるけど、正直やりたくない」ような日常的で定型的な業務を、外部の専門会社にお願いすることを言います。 「BPOって、会社の雑務を他人に押し付けるもの

          【ビジネスマン向け】BPO・KPOについて解説

          配属ガチャについて考える

          先週の日経新聞に損保ジャパンの新人配属先を公募制にし、所謂「配属ガチャ」を防ぐ取組みを来年入社の新入社員からスタートさせる記事が掲載されていました。 まもなく10月を迎え、異動の時期でもありますので、配属ガチャをテーマに投稿したいと思います。 ○○ガチャについて数年前から親ガチャのような◯◯ガチャというような言葉が使われるようになりましたが、今回テーマの「配属ガチャ」とは、希望部署とは無関係にどの部署に配属されるかが決まることを指します。特に大企業では、どの部署に配属される

          メガバンク元役員による企業再生支援の取組について

          1か月前(2024/8月)の日経新聞に三井住友銀行の元専務が設立したBrighten Japan社が、「DIPファイナンス」と呼ばれる手法で破綻企業へのつなぎ資金を供給するとの記事がニュースになっていました。 私個人としては興味がある内容だったので、今回は企業再生支援についてをテーマに投稿します。 会社設立経緯インターネットで調べたところによると、沢田社長はもともと三井住友銀行の専務執行役員としてリスクマネジメントの業務に従事をしておられましたが、2023/3月に専務の立場

          メガバンク元役員による企業再生支援の取組について

          【ビジネスマン向け】今更聞けない時事問題Vol.6「バイオマス発電」

          先週投稿した小水力発電に引き続き、今回はバイオマス発電について投稿します。 バイオマス発電が注目されるようになったのは、主に20世紀後半からで、その背景には、地球温暖化や化石燃料の枯渇といった課題があり、クリーンなエネルギー源としての期待が高まってきました。 バイオマス発電とは? バイオマス発電は、植物や動物の残留物、木材、農業廃棄物などの「バイオマス」を燃料として利用し、エネルギーを得る発電方式です。これらのバイオマスは燃焼や発酵によってエネルギーを取り出し、電気を生

          【ビジネスマン向け】今更聞けない時事問題Vol.6「バイオマス発電」

          電子契約の普及について

          先日の日経新聞にSMBCの子会社の「SMBCクラウドサイン」が来年に上場申請を目指している記事が出ていましたので、本日は電子契約の普及についてをテーマに投稿いたします。 電子契約とは電子契約とは従前まで紙で行っていた契約を電子で対応可能としたサービスのことです。 日経新聞の記事にあるSMBCクラウドサインの他にもGMOサイン、Adobe、DocuSignなど電子契約を提供する会社は何社かあり、2010年代の後半から徐々にサービス提供をする会社が増えてきたようです。 電子

          家電業界の「指定価格制度」について

          先日近所に家電量販店がオープンしたので、オープンセールで安くなっているだろうと思い、ドラム式洗濯機を見に行ったのですが、 私が欲しいと思った機種が所謂「メーカー指定価格」が適用されており、 どこの家電量販店で購入をしても同じ金額と言うことを伺いました。 今回はその「指定価格制度」について投稿したいと思います。 指定価格制度とは 家電業界における指定価格制度は、他の業界と同様に、メーカーが小売業者に対して販売価格を指定し、その価格を遵守させるものです。しかし、家電業界で

          家電業界の「指定価格制度」について

          継続は力なり(note開始から1か月)

          2024/8/13より平日毎日7時に情報発信を始め、本日でちょうど一か月となりました。note投稿をはじめてからの1か月で気づいたことを簡単にまとめたいと思います。 note投稿を始めて良かったこと現時点で、このnote投稿をはじめて良かったと思った点は大きく2つです。 まず一つ目、noteでの情報発信を行うテーマを考えるため、話題となっているニュースは何か、その理由は何かと意識を向けるようになったことです。 note投稿を始めるまではどちらかというと自分の興味・関心の

          継続は力なり(note開始から1か月)

          ON・OFFの切り替え

          今日は「ON・OFFの切り替え」についてをテーマに投稿します。 みなさんはON・OFFの切替をしていますか? 中にはOFFはいらない仕事人間の方、切り替えたいけど、やることが多くてだらだた続けてしまう、そんな方もいらっしゃるかもしれませんが、 私はここ数年、やるときは徹底的にやって、やらないときはしっかり休むことを徹底しています。 なぜそのようにON・OFFの切り替えをしっかりやっているのか、理由は3つです。 まず一つ目、「効率」です。 戦略コンサルに転職した直後

          【ビジネスマン向け】今更聞けない時事問題Vol.5「小水力発電」

          9/4の日経新聞に秋田県信用組合が小水力発電の普及を後押しする記事が掲載されていました。 本日は小水力発電について、まとめたいと思います。 小水力発電とは? 小水力発電とは、川や水路などの水の流れを利用して電力を作り出す発電方法の一つです。「小」とついているのは、大規模なダムを使った水力発電と区別するためで、より小さな規模で行われる発電を指します。この発電方法は、再生可能エネルギーの一つとして注目されており、環境に優しいという特徴があります。 1. 小水力発電の仕組み

          【ビジネスマン向け】今更聞けない時事問題Vol.5「小水力発電」