見出し画像

Anu Tuominen / Naomi Ito Textile nani IRO【helminä】

いよいよ来週はフィンランドです。荷物の発送やさまざまな手配が一段落し、これからは出発に向けて最後の準備。リリース記事でも一番の目玉と取り上げた「Anu Tuominen / Naomi Ito Textile nani IRO」の展覧会について、ご紹介します。

国境を超えて交流する二人の初めての合同展

過去にもそれぞれの作品やモチーフを用いてコラボレーション経験のある、Naomi Ito Textile nani IROの伊藤尚美さんとフィンランド人アーティスト・Anu Tuominenのお二人は、この春、新しいテキスタイルを発表しました。新作の発表年と今回のイベントが期せずして重なったこの機会を好意的に受け取ってくださり、フィンランドでの初のコラボ展が実現します。

Anu Tuominenは、自然の拾い物、フリーマーケットで見つけたもの、偶然手に入れた骨董品を素材に作品を制作するアーティスト。あらゆる物質は潜在的にアートであると考え、観察し、気の利いたユーモアと遊び心を込めて昇華する作品が特徴です。物だけでなく言葉や概念にもユーモアを込めて遊ぶ作品は、概念的でありながら、近寄りがたいものにならず、多くの人に表現のすばらしさを伝えてくれます。

そんな彼女の作品に心を惹かれ、水彩画家・伊藤尚美さんは2018年に初めてのコラボレーションを、そして2023年の春に2回目のコラボレーションを行い、テキスタイルを発表しました。二人のアーティストは国境を超えてお互いの作品を渡し合い、交流を深めています。すてきなのは一回限りの取組ではなく、作品の発表後も次のプロジェクトのために交流が継続されていて、過程そのものを楽しんでいるように見えること。そして、フィンランドでの二人の初めての合同展が、今回のForssa Textile Weekで行われます。

テーマは【helminä】(=連なる、ビーズのようなという意味を持つフィンランド語)です。展示では、春に発売したテキスタイルとお互いの作品に加え、展示に向けて制作したオリジナルの作品も発表します。

田園風景の広がる中にアトリエを構え、目に見えないものと会話をするように模様を描く伊藤尚美さん、物質の概念や機能を分解し、心地よい気づきを広げてくれるAnu。連なった二つの個性は、どんな展示をつくってくれるのか、今から楽しみでなりません。

Anu Tuominen / Naomi Ito Textile nani IRO 【helminä】

2018年、2023年の2度にわたりフィンランド人アーティストのアヌ・トゥオミネンと日本人テキスタイルデザイナー・水彩画家  伊藤尚美のコラボレーションテキスタイルが発表されました。
 
この度、フォルッサテキスタイルウィーク特別展をフォルッサ博物館にて【helminä(ー連なる、ビーズのような)】をコンセプトに発表します。
 
期間:2023年8月17日〜20日
会場:フォルッサ博物館内Galleria  Moletti

テキスタイルコーディネイト:島塚絵里
テキスタイルメーカー:株式会社KOKKA
協力:ATERIER to nani IRO
企画:装いの庭 

HP:
Anu Tuominen
https://www.anutuominen.fi/

伊藤尚美
https://itonao.com/
https://naniiro.jp/

Forssa Textile Week
https://www.forssatextileweek.fi/