平富恵 Taira Yoshie

フラメンコ舞踊家 / 平富恵スペイン舞踊団主宰 15周年 / 美しく情熱的なアート フ…

平富恵 Taira Yoshie

フラメンコ舞踊家 / 平富恵スペイン舞踊団主宰 15周年 / 美しく情熱的なアート フラメンコを知って頂く公演舞台&発信活動を頑張っています / ロジカルに、こだわり抜いた究極のスペイン舞踊の美を追求!

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フラメンコ公演「FLAMENCO」ダイジェスト完成

平富恵スペイン舞踊団2022年フラメンコ公演ダイジェスト 「FLAMENCO〜The New World of Passion〜」は 日本照明家協会賞を受賞作品🎉照明家:丸瀬淳さん 撮影編集/株式会社ビデオ 【公演コンセプト】 体験して知り・観て心を震わす実体験を 大切に考えた体験・教養・鑑賞 一体型のスペイン舞踊公演です 当舞踊団の新旧名作、そして有観客初披露の 「フラメンコ・ボレロ」を上演しました 映像を観て、自分自身が舞台創りに対し どんな想いがあるのか  あらため振り返ったので それを書いてみました 私は、自身の舞踊団を立ち上げてから 約15年間毎年新作を発表してきました 踊りが好きで、それが仕事になったのですが 実際に踊ることと舞台を創ることは 似て非なるモノ そこに気づくのにも何年もかかり 自分の不器用さに呆れます… 自分が生み出した年一という ハイペースに対するプレッシャーに 押し潰されそうになったりもしばしば 誰に頼まれているわけでもなく 勝手にやっているのですが… そして、ある時から学校における 子どもアート教育に携わるようになりました  公立の小中学校に行って フラメンコを知って体験してもらい アートに対する感受性を育む という意味深い活動です そこで、全国の小中学校で 沢山の子ども達や先生方と9年間 実際に触れ合い分かったことは フラメンコは、自分が思うより 知られていないということでした コロナを経て、 舞台活動休止を余儀なくされる中 表現の根本について考えさせられました そこで昨年、フラメンコの 集大成的な舞台を コロナ禍恐々ながらも実施 初心に戻り15年間の積重ねを 生かせる舞台をやろうと考えました とにかく 「フラメンコって知ってますよね?」 という前提をすべて 取り払うことからスタート 「全然知らなくても全く問題なし! 観て聴いて感じる心だけを持って 劇場にいらしてください!」 の気持ちひとつで 舞踊団・研究所を挙げて臨みました その成果は大きく 私自身にも、観客にも、 キャストスタッフにも 新たな学びがありました この経験を生かし、 今後も謙虚な気持ちで 舞台づくりに正面から 取組もうと思っています このダイジェストには 私の過去25年におよぶ舞踊活動が 詰め込まれています これまで、そしてこの公演に 関わってくださった全ての方に感謝を込めて ぜひご覧いただければ嬉しいです ついでに良いと思いましたら チャンネル登録もどうぞ よろしくお願い致します

    • 「フラメンコ・ボレロ」公演延期

      出演舞踊家のみなさんへまずは、平富恵スペイン舞踊団 次回公演「フラメンコ・ボレロ」の これまでの稽古にご参加くださり、 ありがとうございます。 毎回、4時間越え、 そして夜遅くまでのハードな稽古に お付合いくださり本当に感謝しかありません。 そして5/2の劇場収録中止となりましたこと、 大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。 昨日、劇場より閉鎖の一報を受け、 さまざまなことが頭をよぎりました。 その結果、中止・延期を決めました。 収録を目前にし、各自、 心身ともに

      • 新・スペイン舞踊講座

        めざせ日本のバレエナショナル 昨年来、世界は大きく変わりました。 私自身の舞踊家生活も、コロナ禍において、 新たな対策や仕事に追われる日々でした。 同時に、毎年の劇場新作を先送りにし、 これまでを振り返ることもできました。 そして、何より自分の携わっているフラメンコ、 スペイン舞踊というものを、 広める活動をする新たな機会も得ました。 それまで、劇場公演やライブ、学校ツアー、 ワークショップ、レッスンなどの 普及活動をやっていました。 昨年は、これに加え 市民文化講座、

        • 『カルメン』とは何だったのか?

          今週、藤原歌劇団オペラ「カルメン」全3回公演が無事に終了しました。 この舞台に立ち、感じたことを書いてみました。 全員フェイスシールド着用 私は「歌手ならともかく、動きの激しい舞踊家が舞台でフェイスシールドって、あるはずがない…まず踊れないし…」などとたかをくくっていた。 私たち踊り手の着用が決定したのは、本番の2日前。しかも舞台稽古がすべて終わってから。それをつけて練習ができるのは本番前日のみという結果に…。マントン(大判のショール)を回したり、バタデコーラ(裾の

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        • 舞台づくり
          4本
        • 新・スペイン舞踊講座
          1本
        • コロナ以降の考え
          2本
        • フラメンコ
          1本

        記事

          「わたしと着物」

          わたしと着物の関係といえば、、、ほぼ無縁。 雰囲気から和装が似合うと思われがちですが、肩幅が広く薄い体型のため20代で自分なりに「似合わない」と結論を出しました。 母が長年茶道をやっていたため、着物世界の奥深さは容易に想像がつきました。ですが、その深さゆえ立ち入ってはいけないエリアのような気がして敬遠したのです。 2009年から自身のスペイン舞踊団の舞台をつくりはじめました。毎年の新作発表は楽しみでもありますが、同時に大変な責任と生みの苦しみもともないます。201

          「わたしと着物」

          見つめていた未来がやってきた瞬間

          19年前のこと…  2001年2月11日。 はじめて、自分のフラメンコ教室の発表会を開催しました。22名でスタートした第一回目。 わたしは、とにかくツイていました。 素晴らしい生徒さんに恵まれ、とてつもなく良いスタートを切ることができたのです。 そして10年後の未来の彼らに向け、メッセージを送ろうと考えたのを今でもはっきりと覚えています。 そのメッセージとは、、、 「カラコレス」 明るい曲調のフラメンコ曲。 わたしが教室の代表として発表会で踊る初の曲に

          見つめていた未来がやってきた瞬間

          「あたりまえが大きく変わる・・・」

          コロナウイルスによる自粛で、社会が大きく変わりつつあります。 今やスマートフォンが当たり前になったように、様々なことが変わる。人類はおかしな方向に進んで(?)いる。 未知のウイルスによる脅威は今後も続くことでしょう。 それにより、人びとが実際に触れ合うことも少なくなるのか…。 私は、よく他の人から「あ、近い、近いよ〜〜!」とか「近すぎっ!」と注意を受けることがあります。人との距離感がどうも若干近いようなのです。これまで「近いことは良いこと!」と全く疑ったことがありませんで

          「あたりまえが大きく変わる・・・」

          「君たちはどう生きるか?」と問われる

          コロナウイルスは全世界に深刻な影響をもたらし、私たちの生活は様変わりしました。 3月後半より舞踊活動を停止し、はや2週間。この間、状況は日々変化し、私も考えが大きく変わりました。 『何を考え、どう生きていけば良いのか…』 環境の変化と共に、生活や生き方を根本から見直す時が来たと感じます。 舞台を創ることで自己表現を追求してきた身としては、「踊りで何かを語ってこそ」と長年考えてきました。とはいえ最近では、自分の作品解説や舞台上での挨拶、講演活動(おしゃべり中心)の機会も

          「君たちはどう生きるか?」と問われる