『何者』 邦画

ちょっと邦画に少しハマったかもしれない。

『怒り』が面白かったので、Netflixのオススメ欄を見ていたら、この映画が出てきた。

いい映画だけれども、結論から言うと、後味が良くない。(笑)

就職活動をする6人の登場人物をメインに話は展開される。ネタバレになるので詳しい内容は書かないけれど、就活をしてきた学生の立場から観ると、共感できることが多かった。「こういうやついるよなー」という登場人物ばかり。

自分は、主人公に一番近いタイプかなーと思った。割と人を観察するタイプで、人の分析をして、それと比較して自分を正当化したがる点で似ている。(観た人は分かると思うが、僕は、主人公のように、Twitterの裏垢で人を非難していないが。笑)

最近は、やっと、そういう自分に少しずつ気付けるようになってきた。でも、そういう性格は、無意識に出てくるから怖い。

この映画を見て、自分の就活中のことを思い出した。自分は、自分の内定先が自分にとってベストだと思っている。でも、ある後輩、(僕は半年休学したので同学年)は某大手通信会社の内定をもらった。ある友達は、某総合商社に内定をもらった。そんな、話を聞いていると、自然と自分より人気企業に内定が決まった人を「おめでとう。」と言いながら、心の底では嫉妬している自分がいる。そして、「いや、自分の人生だから気にしない」と思う自分を肯定する。

「嫉妬」も「自己肯定」も自分の性格ということに気が付く。ちょっと自己嫌悪する。自分の痛いところを突かれたようで、後味が良くなかった。

素直に他者の人生を応援できないのは、ひとえに自分に自信がないから。他人に褒めてもらいたいという欲求があるから。それは自分の弱さだと僕は思う。自分の「生きたい道≒志」がまだ定まっていない証拠だろう。

かなり映画のレビューから逸れたところに着地したが、この映画を観て、いろんな感情を想い起こすことが出来た。観てよかった。

就活経験のある方はぜひ。就活中の方はあまりオススメしないかも。



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